高橋めぐみ

27歳、会社員。将来が漠然と不安。

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最近の記事

私が死ぬ夢

彼が私が死ぬ夢を見た。あまりにリアルな夢で悲しかった、と。目を覚ますと、隣で私が大口開けて、前歯を出してガーガー寝ていてなんか安心したらしい。 そんなことで笑った8月のある日の朝。

    • 彼女が死んだ家

      彼女が死んだ部屋は綺麗に片付けられていた。彼女はその真面目な性格の所以から、死ぬ前に色んなことを計画的に片付けた。彼女の部屋は塵ひとつ落ちてないほど掃除されて、大方の物は捨てられていた。 彼女が好きだった本がたくさん詰まっていたはず本棚は空っぽで所在なさげにそこに佇んでいて、それは私のようだった。 コップがひとつ、流しに置いたままである。そのコップを取ろうとして手がガタガタ震えた。彼女はもう死んだのだと。 玄関に残された靴だけが薄く汚れて置かれていた。 彼女が死んだ日が

      • ミラノサンドの出来栄えが気になってしまう

        昔、ドトールでバイトしていたせいで。ミラノサンドはパンの両端をお皿の角に寄りかからせるように少し斜めにして置かないとダメ。細かいけど、皿と平行に置くと客がテーブルに運んでいくまでにサンドが倒れて崩れてしまう。 ドドールに行くたびにミラノサンドをチェックしている。たぶん死ぬまで。

        • 電気のスイッチくらい自分で消しなよ

          Hey,Siri 電気を消して、って言うと、部屋の間接照明が消えるようにした。AppleのHome Pod miniを買って。スマートプラグも買って。たった8畳のワンルーム。スイッチまで3歩も歩きやしないのに。私ってバカじゃないの。

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        • 失楽園ベイベー
          1本
        • 漠然とした不安
          0本

        記事

          エヴァという作品が私の人生と共にあったことに感謝したい

          「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を見てきた。ネタバレも考察もない鑑賞後のお気持ち。 14歳でエヴァに出会って、今年28歳だから、私の中でも14年が経って、やっとエヴァが完結した。長かったようで、あっという間だった。青春はエヴァと一緒にあって、エヴァに出会っていなかったらどんな人になってたんだろうと思う。 25歳を過ぎてからエヴァを見返して、ミサトやリツコの感情描写が心に刺さったこともあった。10代のころは気づかなかった、女性の繊細な感情の機微に共感できる、そういう年

          エヴァという作品が私の人生と共にあったことに感謝したい

          誰かの意見を参考にする気はないんだけど 新しい髪型がさ、似合っているか見てよ

          そんで「かわいい、似合ってる、いいね」って言ってよ。あなたに言われてなくても似合ってるってわかってるさ。

          誰かの意見を参考にする気はないんだけど 新しい髪型がさ、似合っているか見てよ

          小袋成彬の新譜が聴けない

          1stアルバムが良すぎた人って、2ndアルバムで世の中の期待値を超えられないパターン多い気がしてる。 今日、小袋成彬の2ndアルバム「Piercing」が配信されたんだけど、去年の春に発売された1stアルバム「分離派の夏」にもうどハマりして。例えば初夏の夜道で聞いてたら、どこまでも歩けていけそうな心地よさ。墜落し続けていくような没入感というか、彼の世界に吸収されて消えていくような、すごみがあるわけです。 1stから約1年半経って、ちょっと忘れてたころに、今日という日が来た

          小袋成彬の新譜が聴けない