【選挙ウォッチャー】 立花孝志に知性を感じる原口一博さんのオワコン化。
僕はこれまで、立派な陰謀論者に育っていく原口一博さんのことを苦々しく思いながらも、「ディープステートと戦い始めたら、うちのような小さなクリニックで診るものではない」という理由で、静観してまいりました。
べつに思うところがなかったわけではなく、原口一博さんによるディープステートとの戦いは、僕の中で「NHKから国民を守る党」という反社会的カルト集団を片付けてから、改めて手をつけるかつけないかを考えるものになっていただけです。ところが、12月14に原口一博さんは、SNSにこのような投稿をしました。
日頃から陰謀論を語り、参政党の神谷宗幣さんと共同で街頭演説をしてみたり、元「幸福実現党」の及川幸久さんと対談してみたり、最近の原口一博さんは、どんどん「ヤバい人」になっていますが、とうとう来るところまで来てしまったというのが、この立花孝志の動画を称賛するポストではないでしょうか。
本当は、神谷宗幣さんや及川幸久さんとカラんで陰謀論を語り合っている時点で全然アウトですが、「立花孝志を称賛する」という行為をもって、いよいよ焼きが回って、どうしようもないところまで来たと判断しました。
■ N国党の政治資金は、真っ黒である
僕は毎年、反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」の政治資金収支報告書を精査し、問題を指摘し続けています。もちろん、今年も精査をしました。
記事は有料となっていますが、べつに記事を買ってほしいわけではありませんので、大事なところをかいつまんで説明すると、「NHKから国民を守る党」は、最初からポンジ・スキームで約11億円の借金を重ね、その借金をすべて大津綾香党首に押し付け、立花孝志はトンズラをぶっこくつもりでした。
海外逃亡中だったガーシーこと東谷義和に2億円を渡したことになっていますが、その記録は政治資金収支報告書にありません。立花孝志が2億円を借りて、その2億円を無利子・無期限・無担保で東谷義和に又貸ししたことになっていますが、その記録が存在していないのです。
立花孝志や「立花孝志ひとり放送局株式会社」は、党から約3億5000万円のお金を借りていますが、そもそも立花孝志に収入がないため、返済のアテがありません。立花孝志自身にもお金がなく、今年4月の時点で「党から返済を求められたら自己破産するしかない」と認めています。
しかも、これまで政治資金でゴルフ代やキャバクラ代を計上し、「キャバクラに行ったと正直に言っているんだから、それが嫌だと思う人は投票しなければいい」というロジックで、まさに「公金チューチュー」をしているのです。
そんな人間たちが、自分たちの政治資金のマズさを棚に上げ、「自民党は大変なことをやらかした!」とホザいているのですが、全部がブーメランでしかなく、そんな動画を見て「正論!」とか言ってしまうアホの国会議員は全国に原口一博さんしかいないという話です。焼きが回っています。
言ってしまえば、自民党の某議員に「盗むのはパンティーだけかと思っていたら、税金まで盗むのか!」と言っている人に、「正論!」とか言ってみたものの、そいつの動画を見たら、頭からパンティーをかぶっていたようなものです。誰の動画を拡散しとんねん!
本の宣伝のために書いていると思われたら困るので、原口一博さんなら国会図書館から持ってきてもらえると思いますから、僕に1円も入らない方法で読むことは可能なはずです。この記事を読んでいる皆さんも、ぜひお近くの図書館で読んでみてください。
反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」は、自民党とは規模が違うとはいえ、「令和のオレンジ共済事件」になると考えています。その根拠はすべて本で指摘しています。N国信者に年利5%(過去には最大15%だったこともある)を約束し、ポンジ・スキームで借金に借金を重ね、最終的に豪遊しすぎてバーストし、借金を返済できない状態に陥っています。党のお金で息子の家の家賃まで払っていたことがわかっていますし、党のお金で今も六本木の高級マンションで暮らし、退去通告に従う様子もありません。
収入となる政党交付金は3億3000万円ほどしかないのに、昨年度の1年間の支出は約11億円でした。しかも、このうちの約8分の1は立花孝志に対する「返済のアテのない貸付」です。こんな奴の動画を「正論」と褒め称えて拡散しているのですから、その情弱ぶりを恥じるべきでしょう。
■ オワコン化している原口一博さんの反論
原口一博さんは、自民党より金額の規模は小さいとはいえ、露悪的に税金を貪っているカルト集団の教祖を「わかりやすい」と言って拡散してしまいました。これだけで十分にフルボッコになるところですが、「情弱」が原因だとわかっているので、僕から「バカタレ」と軽い言葉で罵られるぐらいで済んでいました。
そもそも立花孝志という人間が「反知性」の象徴のような存在なのに、そこに「一定の知性」とか言っている時点でだいぶイカれていますが、立花孝志を「わかりやすい」と言ってしまう情弱の原口一博さんは知らないかもしれませんが、このたびの政治資金の問題をわかりやすく解説してくれる動画なんて、既にこの世にたくさん存在しています。原口一博さんが知らないだけで、たくさんあるだけでなく、立花孝志よりもわかりやすいです。
だいたい「そこまで言うなら同じレベルの動画を作ってみよ」なんて言っていますが、「誰に物を申しとんねん!」です。日頃からプロ野球で投げているピッチャーに向かって「そこまで言うなら、時速100キロ以上のボールを投げてみよ!」と言っているようなもので、僕のキャリアのほとんどは明かしていない中で、唯一、そこだけが明かされているのに、「誰に物を申しとんねん!」でしかありません。まず立花孝志と同じ解説をする前に、原口一博さんがどれだけヤバいことになっているのかを解説しましょう。
■ 佐賀1区で小選挙区を落とす可能性
現時点で、渦中の自民党にどのくらいの強さの逆風が吹くのかが分からないので、情勢として見通せないところはあるにせよ、かねてから佐賀1区で原口一博さんが当選する確率はどんどん下がっていると見ています。
これは、このたびの「立花孝志の動画を称賛する事件」が起こる前からの傾向であり、よりによって、立花孝志の動画を拡散したことで、また新たに無党派層が離れたのではないでしょうか。立花孝志はディープステートではなく、ただの「迷惑系YouTuber」なので、いよいよそんなものを拡散するようになったら、陰謀論者の時点で終わっているのに、自分からトドメを刺しに行っているようなものです。
これまで地元で原口一博さんを支持してきた人たちは、「ディープステートの話は置いといて」ということで支援をしてきました。なにしろ原口一博さんがディープステートと戦い始めたのは最近ではありませんので、「細かいことを言ったらいろいろあるんだけど、それでも頑張っているんだ」ということで心の整理をつけていました。ところが、語っているだけなら大目に見られたのですが、最近では神谷宗幣さんと街頭に立ち始め、及川幸久さんとコラボをして、少し前には黒川敦彦とYouTubeを撮影したこともありましたので、あまりにも「筋が悪い」ということで、原口一博さんを応援できなくなっている人は着実に増えています。語るだけでなく行動するようになったら害悪でしかありません。
ましてや原口一博さんはSNSを駆使して、自分からインフルエンサー的に発信をしているわけですが、その使い方も手慣れたもので、わざわざ僕のプロフィールをスクリーンショットにして、わざわざ立花孝志にメンションを送ってしまう「マヌケな工作」をかましています。普通の人だったら、こんな工作をされて「嫌だなぁ」になるかもしれませんが、あいにく僕は今日までゴリゴリのゴリでやってきた人間なので、「ほな、二度と立花孝志の動画を拡散しない人間になってもらいましょうか!」ということにしかなりません。知らないかもしれませんが、立花孝志は僕がただ普通に立っているだけでも逃げ出します。8000万円の詐欺既遂疑惑を追及されたくないからです。立花孝志ほどお金にメチャクチャな人間も滅多にいないからです。
もともと佐賀1区は、民主党の原口一博さんと自民党の候補が激しいデッドヒートを繰り広げており、ほとんど差がない選挙区です。2017年は立憲民主党と希望の党に割れ、原口一博さんが「無所属で立候補する」という男気を見せたことでブーストがかかりましたが、直近の2021年は僅差になっています。
原口一博さんの場合は、立憲民主党の看板によって当選しているというより、個人で票を獲得している面が大きく、地元で存在感を示してこそ票を取るタイプだと言えます。ところが、最近は地元をコツコツと足で回るのではなく、アナログからデジタルに移行し、ネットを通じてコミュニケーションを図るようになり、一方、地元では「有権者ではなく、土と握手してばかりだ」という評判が立つようになっています。僕も噂で聞いているだけなのですが、どうやら畑にいる時間が長いようで、ほとんど地元の人たちと触れ合う時間を取っていないのではないかと見られているわけです。
2021年の佐賀市長選では、原口一博さんが応援に入った候補がそれなりの差をつけられて負けたこともありました。数百票の差で負けてしまうような選挙区にありながら、これまでずっと陰謀論を垂れ流してきたわけですが、とうとう「陰謀論でもないトンデモを流すようになった」という点では最悪だったと思います。なんてったって、僕は原口一博さんのことをフォローしていますが、僕が原口一博さんのポストを知ったのは、九州地方にお住まいの方からの連絡です。
何度も言いますが、立花孝志は「陰謀論」ではありません。
泥棒の解説を現役の泥棒がやっているようなもので、一般人なら立花孝志が「反社会的カルト集団」であることを知らなくても仕方がないかもしれませんが、これまで4年以上も国会を荒らし、ガーシーこと東谷義和が国会に1日も出席せずに逮捕されるような事件だって起こしているのに、それでもなお肯定的に立花孝志の動画を拡散するとは、ディープステートと戦いすぎて頭がおかしくなっているとしか言いようがありません。
まわりをよく見てください。立花孝志の動画を拡散しているような国会議員がいるでしょうか。立花孝志のような「反知性主義」の人間に「賢い」とか「わかりやすい」とか言ってしまうのは、だいぶアレです。原口一博さんには何周も回って考えていただきたいのですが、原口一博さんは新型コロナウイルスについて、薬やワクチンなどにディープステートが入り込んでいると考えているようですが、そもそも原口一博さんの病気が何で寛解したのかと言えば、薬や注射なのです。もし何か巨大な陰謀があって、薬や注射を使って人を殺そうとしているのであれば、原口一博さんの病気が良くなっちまっている時点で話の辻褄が合わないはずです。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」が国政政党になって4年が経ち、この間にたくさんの問題を起こしてきたにもかかわらず、いまだにそのカルト性が国会議員にさえ伝わっていないというのは、非常に驚きですし、力不足を感じました。
こうしている間にも、まさに現在進行形でトラブルを起こし、各所に被害者を生み出しているにもかかわらず、それがまったく伝わっておらず、原口一博さんと同じ周波数の人たちがN国信者になってしまうのです。これはとても罪深く、大きな問題です。さらに頑張って伝えていくしかありません。
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