【選挙ウォッチャー】 政治家女子48党・動向チェック(#44)。
先日、尊師・立花孝志が犬を連れながら六本木界隈を徘徊し、「立花孝志ひとり放送局(株)」の株主総会が、非公開のまま、人知れず終わったことをYouTubeで発表しました。
アホのN国信者が「立花さんほど、お金にオープンでクリーンな人はいない!」と言いながらチンチンをこすっていますが、都合の悪いことは普通に非公開にするのが立花孝志なので、「立花孝志ひとり放送局(株)」の話は株主になってしまうぐらいの、ガチのガチなN国信者だけに限定され、どうやらシャンシャンで終わったようです。
しかし、このたび『チダイズム』では、株主総会用の「立花孝志ひとり放送局」の資料を入手。不自然なお金の流れを解明するべく、書かれた数字を一つずつ丁寧に分析していくことになりました。
■ 直前三事業年度の財産および損益の状況
株主向けの資料では、さっそく事業報告がなされるわけですが、今年度の売上高は、219万5000円だったと発表されました。当期純損失は556万7000円ということで、大赤字をぶっこいています。
2020年3月期(2019年4月~2020年3月まで)は、YouTubeの広告収入が入っていた時期があったため、4552万円という非常に大きな収入となっており、320万円の黒字という計算になっていました。
ところが、YouTubeの広告収入が途絶えてからは、2021年が283万円、2022年が210万円、今年が219万円の売上高ということで、非常に大きな赤字が続いています。
そもそも、この会社は収入のすべてが「N国信者からのお布施」です。本気で黒字にしようと思っていないだろうし、いざとなった時には借金をするだけなので、赤字が続いていること自体は、さほど大きな問題ではありません。問題は「総資産」と「純資産」の差の部分です。この部分こそ「会社の負債」と考えられますが、それぞれを見ていくと、このようになります。
これはつまり、どういうことなのかと言うと・・・。
この会社、お金の流れが、めちゃくちゃ謎です。
というのも、この3年は収入が「視聴料」という名の「N国信者によるお布施」だけで、あとで紹介しますが、支出は「販売費および一般管理費」の756万円だけ。会社から立花孝志に対して役員報酬を支払われている形跡もありませんし、事務所の家賃や光熱費、コールセンターのスタッフの人件費が支払われている形跡もありません。にもかかわらず、追加の借入と返済を繰り返しています。
来期は、販売から数ヶ月経って750台しか売れていないチューナーレスモニターに注力し、売上を伸ばしていくと豪語している尊師・立花孝志。普通に考えれば、「アホのN国信者がいっぱいいるんだから、そいつらにチャンネル回させて、出演料という形でマージンを取るみたいなやり方でも良いから、会社の収益増やして1円でも多く株主に配当せんかい!」と、無能経営者には即刻ご退陣願うところですが、シャンシャンになっている時点でお察しいただけるものがあろうかと思います。
さて、話を「会社の借金」に戻し、改めて「NHKから国民を守る党」の政治資金収支報告書を見てみることにしましょう。ここには「立花孝志ひとり放送局株式会社」に対し、党から貸付が行われており、同時に返済も行われています。どのようになっているのかを見てみることにしましょう。
大変ややこしいのですが、立花孝志ひとり放送局株式会社は、2019年1月~12月までの間に、党に730万円を貸し付け、逆に党から6462万5154円を借りています。差し引き、5732万5154円が党から会社に流れた状態にあるということになります。
続いて、令和3年度提出(2020年分)の政治資金収支報告書を見てみることにしましょう。ここでは大部分を返済し、逆に党から借りているお金は見当たりません。
2020年は、ネット選挙株式会社への貸付金こそあれど、立花孝志ひとり放送局株式会社に貸したお金はないということになり、逆に、セコセコと返済していることがわかります。2020年に党に返済した金額は、6102万7987円返済したことになっています。
お互いにお金を借り合っているので、一旦、会社から党に貸したお金を無視すると、6462万5154円借りて、6102万7987円返済したことになっているので、会社が党から借りたお金の残金は「359万7167円」ということになります。
最新の政治資金収支報告書は令和4年提出(2021年分)ですが、借金を返済した記録は残っていませんので、この借金は残り続けているということになろうかと思います。
つまり、このことから何が言えるのかと言うと・・・。
2019年に借りた7167万3000円のうち、6462万5154円が党からの借金であり、「約704万円は、その他の未払金など」ということになります。
また、2020年に返済した6214万1000円のうち、党への返済は6102万7987円になりますので、「約111万円は、その他の未払金など」ということになります。
そもそも、たいした事業をしていないのに、巨額のお金を党と会社の間でやりくりして、一体、何がしたかったのかという話でもあります。在庫を持つようなこともなければ、店舗を回すこともない会社が、なぜ巨額のお金を党から借りる必要があったのかという話です。
さて、改めて令和4年度提出(2021年分)の政治資金収支報告書を見てみることにしましょう。
2021年は、立花孝志ひとり放送局株式会社が旧NHK党に4500万円を貸しています。そして、このうちの4000万円は、立花孝志ひとり放送局株式会社に返済されました。
1回目の2000万円の返済が1月28日であるということは、730万円に対して2000万円を返済するのは不自然であることから、この4500万円の借入金は、1月1日から1月28日までの間に行われていた可能性が高いということになります。
こうしたお金の動きは極めて謎であり、なぜ党に4500万円を貸しつける必要があり、1ヶ月も経たないうちに2000万円を返済することになったのでしょうか。こうしたお金の流れが「不自然」であることは間違いありませんので、尊師・立花孝志に説明責任が生じます。
第9期(2020年4月~2021年3月)までの資金を見ると、総資産が3449万円となっており、このうち一時期は旧NHK党に対する債権が3230万円を占めていた計算になります。その他のお金は219万円しかなかったということでしょうか。
また、第8期で総資産が1億0785万円あったわけですが、次の期に6214万1000円が党への借金返済に使われ、それとは別に党に4500万円を貸し付けた計算です。その合計額は1億0714万円。前期にあった総資産の額との差額は、実に71万円。前期と前々期はYouTubeこそ公開されていますが、賃借対照表や損益計算書は公表されていないため、一体、いくらの経費がかかったのかという正確なところを知ることはできず、一発でアウトだとは言えませんが、今期の販売費や管理費などを見れば、71万円以下だったとは思えません。
数字の上では、バーストしてしまうような最終防衛ラインは守られていますが、まったく現実的ではないような数字が並んでいると言える状態に仕上がっています。それにしても、どうしてこんなことになっているのかは、まったくの謎なのです。
■ ホリエモン新党は動いていない
尊師・立花孝志の説明と異なり、立花孝志ひとり放送局株式会社とのお金のやり取りはありますが、実は、「ホリエモン新党」とのお金のやり取りはないことになっています。
これは、「ホリエモン新党」の令和4年提出(2021年分)の政治資金収支報告書ですが、旧NHK党にも、ホリエモン新党にも、お互いに寄付をしたという記録は残されておりません。つまり、借金の返済に充てられたお金は「ホリエモン新党を通してマネーロンダリングされていない」ということになり、「では、どのように返したのですか?」という話になってしまうという話です。
前年の繰越金は5万円ほどしかなく、この年に集まった寄付は241万円ほどしかありませんでした。尊師・立花孝志は「ホリエモン新党」にたくさんのお金が集まっているかのように話していましたが、そもそも「ホリエモン新党」が超マイナーな政治団体なので、いくら堀江貴文のニックネームが冠してある政党であっても、そこまで多くの寄付が集まるとは思えず、少なくとも政治資金収支報告書を見ても、そのように物語っています。
マネーロンダリングとして成立させるためには、旧NHK党から寄付されたお金以上に、ホリエモン新党にお金が集まっていて、お金に色がないからホリエモン新党に集まったお金を寄付したテイにする必要がありますが、これだけ寄付が集まっていないと、ただ手数料を払って、お金を行って来いさせただけになります。
というか、それ以前に「ホリエモン新党」には、旧NHK党のお金が寄付された形跡がなく、旧NHK党の政治資金収支報告書を見ても、「ホリエモン新党」に寄付した形跡はありません。つまり、マネーロンダリングらしきお金の動きは、政党間ではなく、党と「立花孝志ひとり放送局株式会社」の間で起こっているのではないかということが強く疑われるわけです。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
YouTubeからのスクリーンキャプチャーなので、画像が荒くて申し訳ありませんが、実は、第6期(2017年4月~2018年3月)、第7期(2018年4月~2019年3月)の損益比較表が公開されており、国政政党ができる前、立花孝志が葛飾区議選に当選する前から、まったくもって謎の動きをしていることが明らかになりました。
つまり、「立花孝志ひとり放送局株式会社」は、国政政党になる前から5000万円以上の負債を抱え、これらのお金は「誰から借りたのかが分からない」という状態になっています。党の借金とは別に、会社の借金がどうなっていたのかということも考える必要がありそうです。
■ 最後に皆さんに悲しいお知らせ
先程、東谷義和が常習的脅迫などの容疑で起訴されたというニュースが飛び込んでまいりました。再逮捕されることなく、一気に起訴まで持って行かれたため、皆さん、大喜びだと思います。
しかし、ここで起訴されたということは、尊師・立花孝志のXデーは、また遠くなってしまったのではないかという可能性があります。もしかして綾野剛さんは、あんなにスピーカーとなって名誉毀損を拡散されたのに、東谷義和に対しては刑事告訴をしたけれど、尊師・立花孝志に対しては刑事告訴をしなかったのではないかという疑いが生じてまいりました。
僕だったら、暴露系YouTuberとして名誉毀損で金を儲けていた東谷義和に対しても思うところはあるけれど、それをテレビ番組や政見放送などで拡散した尊師・立花孝志もまた、名誉毀損で訴えます。しかし、これまでの綾野剛さんのやり取りを見る限り、なぜか尊師・立花孝志に対する怒りはないらしく、立花孝志側から訴えた裁判でも積極的な主張はなされず、戦わないスタンスが垣間見えました。
今回、東谷義和が起訴されたということは、東谷義和に対する捜査は既に終わっていると考えるのが自然であり、水面下で捜査が継続されている可能性もゼロではありませんが、これまでの警察や検察の対応を見る限り、僕に対する事件も含め、「動かざること山の如し」です。早々に起訴されてしまったということは、逃亡先でつるんでいた仲間も含め、「海外に逃亡しても逮捕されるんだ」という警察からのメッセージを作り出すことが主たる目的で、尊師・立花孝志の不正にまで積極的に目をつけていたわけではないのではないかということになろうかと思います。東谷義和の逮捕に胸をときめかせてしまいましたが、とんでもないスカを喰らうことになりそうで、これからも引き続き、立花孝志のやりたい放題が続く見込みです。
ひとまず、尊師のXデーが近くはなさそうだと判断し、いざとなった時のために「チダイズム新聞」の1面トップを差し替えられるように準備をして動いていましたが、通常通りの記事を出そうと思います。これに伴い、大津綾香党首の陣営は、長期戦を覚悟しなければならなくなったと考えます。尊師・立花孝志が逮捕されないことを前提に動かなければなりません。
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