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【選挙ウォッチャー】 宮城県議選2023・栗原選挙区レポート。

 10月13日告示、10月22日投票で、宮城県議選が行われました。
 栗原選挙区の定数は2となっており、ここに3人が立候補したため、誰が落選するのかが気になる選挙となっています。オジサン3人による選挙となっているため、まったく面白味のない地味すぎる選挙となっていますが、最大の見どころは、立憲民主党が推薦する現職の熊谷義彦さんが当選するのかどうかです。
 というのも、熊谷義彦さんは宮城県の農林水産業に精通しており、その知識や議会でのノウハウを継承する人がいないと、まともに問題に取り組める人がいなくなってしまうことから、ある意味、「絶対に落選させてはいけない人」になっていたからです。

瀬戸 健治郎 63 現 自民党
熊谷 義彦  72 現 無所属(立憲推薦)
加藤 義弘  62 新 無所属(自民系)

 皆さんもご存知の通り、福島第一原発事故の汚染水の海洋放出による影響は、福島県の漁師ではなく、むしろ宮城県の漁師の方が喰らっているかもしれません。ホタテやナマコなど、これまで中国に輸出してきた海産物が禁輸となり、価格は大きく下落。日本で消費してもらおうにも、少しくらい国内の消費量が増えたところで、やはり中国に輸出していた時代と比べると、価格は下がってしまいます。「頑張って消費してもらう」という時点で供給過多となっているので、今後も価格は安くあり続け、逆に燃料費などが高騰してしまえば、いよいよ採算が合わなくなっていくので、宮城県の漁師たちが廃業に追い込まれる可能性もあるのです。
 本来であれば、こうした問題に自民党こそが立ち上がり、宮城県の漁師たちがダメージを受けないようにしなければならないのですが、自民党のアホ議員どもは、どいつもこいつも「中国ガー!」と叫ぶだけで、ろくすっぽ対応らしい対応をしません。だから、もう自民党には任せておけないということで、立憲民主党が推薦する無所属のベテランに、あともう1期頑張もらって、その間に知識やノウハウを継承していき、宮城県の水産業を守らなければならないという状態になっています。そういった観点からも非常に重要な選挙となっており、この選挙の構図を皆さんに知っていただきたいと思います。




■ 栗原選挙区・選挙ボード解説動画


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