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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#514)。

 反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」は今、どうなっているのか。
 多くの方にとって、あまり興味がない分野だと思いますので、極論を言えば、「どうなっていようが知ったこっちゃない!」の一言で片付いてしまうのかもしれませんが、正確な立ち位置を知ることで、これから同党がやらかす迷惑行為について、さまざま理解が進むと思います。本日は無料でレポートをお届けします。


■ 「N国信者」の質は低下している

久保田学とツーショット写真を撮ろうとする齊藤健一郎

 実は、我々が「N国信者」と読んでいるN国党の支持者は、これまでとは異なる層に入れ替わりつつあります。
 これまで「N国信者」だった古参のN国信者たちは、尊師・立花孝志が唱える「NHKをぶっ壊す」に賛同し、NHKのスクランブル放送化などを求める40代~60代のホゲホゲとしたオジサンが中心でした。
 多くの支持者は、立花孝志や大橋昌信のように暴力的ではなく、「自分たちにできない乱暴なことをやってくれている」ことに感動し、NHKの集金人に嫌がらせをする動画を見て喜んでいました。
 しかし、1年以上に及ぶ「代表権争い」という名の「内ゲバ」がエンタメ化した結果、現在の支持者たちは「立花孝志には立花孝志に問題があるのだろうとは思うけど、それより大津綾香のことが大嫌い」だと主張するアホが中心になってしまいました。
 彼らは「けっして立花孝志のことを支持しているわけではない」「NHK党を支持しているわけではない」と言いながら、尊師・立花孝志とその周辺の言葉を信じ、大津綾香党首を「絶対悪」だと考え、日々、大津綾香の動向を追いかけることに終始しています。
 こうなると「N国信者」『質』にも大きな変化が起こります。
 これまでは「NHKの受信料問題」という、一応の「社会問題」を大義としていましたが、現在は「大津綾香との戦い」という、まったく社会性があるとは思えないものを追いかけるようになっています。つまり、今の立花孝志のまわりに集まっているのは、政治的な何かを求める人たちではなく、ただの「揉め事を楽しむ頭の悪い野次馬」になってきていると言えます。もともと高いとは言い難い「N国信者」の質が、さらに低下していると言えるのではないでしょうか。
 かつての「N国信者」のペルソナは、「カモフラチャンネル」でした。
 関西以西の地方で暮らし、働いているのか働いていないのかもよく分からず、立花孝志の主張をただただ鵜呑みにし、N国信者向けのYouTubeを発信して再生数を稼ぐ。かなり初期の頃は、N国党の選挙運動や政治活動を中継するだけでも再生数を稼ぐことができました。
 現在の「N国信者」のペルソナは、「発覚部屋」です。
 この「発覚部屋」というチャンネルは、従来のN国信者と同様、立花孝志やN国信者の主張を鵜呑みにしているため、「大津綾香という『絶対悪』がとにかく嫌い」というスタンスに立っています。スタートが「立花孝志が一代で築き上げた国政政党を、黒川敦彦をはじめとする悪党たちとタッグを組んで乗っ取ったのが大津綾香」という「立花孝志が用意したホラッチョストーリー」に基づいてSNSを展開しているので、とにかく興味の中心は「大津綾香問題」となっています。
 かつては「カモフラチャンネル」を中心に形成されていたN国信者のコミュニティーが、最近では「発覚部屋」を中心に形成されるようになり、次第にN国信者たちが「発覚部屋」に影響されるようになっていることから、僕は研究と検証に着手しました。

立花孝志へのインタビュー動画を撮影する発覚部屋(引用元リンク

 そもそも立花孝志の説明が事実と異なっているため、「発覚部屋」をはじめ、N国信者たちは事実を正確に把握できておらず、これが原因で大津綾香党首に対する「名誉毀損」を繰り返すようになっています。
 しかも、「自称・法律のプロ」である尊師・立花孝志が「大津綾香は公人なので、何を言っても名誉毀損にはならない」と豪語したため、そのまんま額面通りに受け取り、完全にアウトとしか言いようがないレベルの名誉毀損を繰り返してしまい、最終的に支払わなければならない損害賠償額をどんどん大きくしています。
 深刻なのは、彼らが「自分たちの誤情報に気づけないところ」です。彼らは彼らなりに間違った情報を補強しており、「自分たちは正確な情報に基づいて発信している」と思い込んでいます。
 黒川敦彦がどのような立ち位置にあったのかを一つ取っても、N国信者たちは「立花孝志のホラッチョ話」を前提としてしまうため、大きく間違えています。そもそも黒川敦彦を党の幹事長に採用したのは立花孝志であり、黒川敦彦は長らく幹事長としてN国党の運営に貢献してきました。
 3月29日に立花孝志が大津綾香に党の借金をすべて背負わせようとした時、立花孝志は大津綾香とともに黒川敦彦のことも切りましたが、N国信者たちは、この事件を機に大津綾香と黒川敦彦が強力に結びついたかのように考えています。ところが、実際は黒川敦彦が大津綾香を支えた時期は極めて短く、大津綾香は黒川敦彦の街宣などを容認していなかったため、最終的には「党のイメージが下がる」と考えて黒川敦彦をクビにしています。大津綾香が黒川敦彦らに指示をしたから、青汁王子などに凸をしたというのは事実と異なります。
 その証拠に、「つばさの党」は大津綾香と決裂した後も迷惑な街宣活動を繰り返しており、黒川敦彦などの中心メンバーが逮捕勾留された後も、山本武彦が「ブレイキングダウン」の関係先に迷惑街宣をしています。
 そもそも「つばさの党」が迷惑街宣を好むようになってしまったのは、立花孝志の影響が非常に大きいです。その素養はありましたが、N国党の「参政党討伐隊」などの活動を通じてモンスターに成長したものであり、「つばさの党」を現在のような形に育て上げたのも「NHKから国民を守る党」だと言えます。
 こうした事実を把握できず、立花孝志の「証拠にもならない証拠」を前提に、N国信者たちは大津綾香党首を批判し、一線を越えて名誉毀損になりかねない発言まで繰り返しています。彼らは立花孝志がどれだけ「ホラッチョ野郎」なのかをまったく理解できていないので、立花孝志の話を前提にした結果、取り返しのつかないことになっているのです。
 また、どうして「大津綾香が悪者であることが面白いのか」と言えば、N国信者たちが「ミソジニーをこじらせた弱者男性たち」なので、「どうしようもない大津綾香が今日もやらかした」というストーリーを楽しみにしています。なので、そもそも名誉毀損をしやすい人たちであるところに、間違った前提事実をベースに話をするようになり、事態は深刻化しています。
 しかし、政治的な大義名分に欠ける「大津綾香」の話を楽しむN国信者が増えてしまったことで、N国党はどんどん票が取れなくなっています。なにしろ一番の関心事が「今日の大津綾香」なので、N国党の活動そのものに興味がなくなっているからです。


■ N国党の資金集めは悪化の一途

 もしかすると、自民党の総裁選が決まった後、解散総選挙が行われるのではないかと予想されていますが、尊師・立花孝志率いる「NHKから国民を守る党」は、再び「ポスター掲示板ジャック」を試みることが予想されています。
 今年7月の東京都知事選では、既に鬼スベっていましたが、それでも立花孝志が「ポスター掲示板ジャック」なるものをしなければならないのは、N国党の運転資金を稼ぐ必要があることに加え、11月には売れ残ったチューナーレステレビの在庫の買い取りにかかった2000万円の借金の返済期限を迎えるからです。
 衆院選に挑戦するなら「衆院選に挑戦するから」と言って資金を集めるべきですが、衆院選に挑戦したところで議席を獲得できないことは明らかなので、「ポスター掲示板ジャックをすることで、ポスター掲示板には意味がないことを世間に知らしめる」という大義名分を語って、お金を持っている人たちからお金を集めようとしています。
 しかし、立花孝志の資金集めは、だんだん難易度が上がっています。
 今年から銀座でバーを始め、銀座にやってくるお客さんたちを口説き、7月の東京都知事選では7200万円を集めることに成功しましたが、集められそうな所からはだいたい集めてしまったので、さらに追加で1億円近いお金を集めることができるのかという点では、甚だ疑問です。

中二病をこじらせてグチャグチャに書いてみせたが、評判は良くなかった(引用元リンク

 ただ、先日のYouTubeでは「造船太郎」という男を紹介。さらに、その造船太郎の師匠のような「ウルフ村田」という人物についても言及するようになりました。彼らはトレーディングなどで億万長者になったとされる人物ですが、どうやら尊師・立花孝志は、この界隈から「返済にうるさくない借金をする計画」のようで、この話がまとまるのかどうかが注目されます。
 このため、立花孝志の動きは激しくなっています。先日はこの「ウルフ村田」という人たちのセミナーで講演会をしてきたと豪語しており、わざわざ名古屋まで行きました。当面の間、このようなことを繰り返し、資金を集めるために奔走するとみられますが、ここでも立花孝志の口先だけで巨額の資金を集めてくる「資金調達力」が光るのかどうかが見モノです。
 もし、このスポンサー交渉が決裂してしまうと、アホのN国信者から支援を募ろうとしても、現在のN国信者たちが「大津綾香をディスる内容にしか興味がない」ことは、立花孝志が肌で感じていることだと思いますので、こうなると、さらなる大津綾香攻撃を宣言して、さらにお金を集めようとする可能性があります。大津綾香党首への名誉毀損や業務妨害はさらに激しさを増す可能性が出てきます。


■ 立花孝志の裁判ラッシュも終わる

 尊師・立花孝志は、うっかり僕にも裁判を仕掛けましたが、大津綾香党首やサーファーTAKASHIさんに何度も裁判を仕掛けました。
 なぜ立花孝志は、アホみたいにコンビニ感覚で裁判を仕掛けるのか。
 その理由が、先日のサーファーTAKASHIさんの裁判で明らかになってきました。サーファーTAKASHIさんに対しては、7月の東京都知事選の際、渋谷のハチ公前でサーファーTAKASHIさんを不当拘束したことが罪に問われる可能性があり、これを有耶無耶にするため。大津綾香党首に対しては、日頃の嫌がらせ行為を通じて名誉毀損や迷惑防止条例違反などに問われにくくするためだとみられます。
 懲役2年6ヶ月・執行猶予4年のお弁当持ちのオジサンは、素敵なお弁当を持っているくせにギリギリのラインを攻めてくるせいで、ギリギリアウトにならないようにクソみたいな裁判を仕掛けて、どっちが悪いのかを有耶無耶にする狙いがあるとみられます。
 しかし、調子に乗って僕を訴えてしまったことで、裁判の場で「立花孝志の悪意」がまとめられ、「いかにN国党が『反社会的カルト集団』と呼ぶにふさわしい団体なのか」が大々的に記事化されることになりました。僕に訴えてきた裁判は年内にも判決が出ると思いますが、僕の答弁書、準備書面や判決文などは、今後のN国関連の裁判で有効活用していただきたいので、のちに一部の個人情報をマスキングした上で、改めてフリー素材化したいと思います。クラウドファンディングでご支援いただいておりますので、それくらいの社会貢献はしたいと思いますので、楽しみにしておいてください。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 尊師・立花孝志が逮捕される可能性はあるのか。
 我々にはまったくわかりません。ただ、尊師・立花孝志が「もうすぐ大津綾香が逮捕される!」と吠えている時は、立花孝志が「自分が逮捕されるのではないか」と怯えている時だと言っていいと思いますので、最近まで激しかったことを考えると、たびたび警察や検察からのお問い合わせがあったのではないでしょうか。ここ数日は落ち着いているので、一旦はお問い合わせも落ち着いた状態にあるのではないかと想像できます。
 今のところ、すぐに立花孝志が逮捕されそうだという情報は入っていませんし、もし逮捕されるのであれば、その前にN国党関係先に家宅捜索が入るのではないかと思いますが、昔から「恋とガサは突然やってくる」と言われているように、いつ家宅捜索が入るのかは我々に知る由はありません。ただ、何かしらの兆候もないところを見るに、尊師・立花孝志はこのままシャバで過ごし続けることでしょう。頑張れ、警察!

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