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日記なるもの[2024.07.27]

フォロン展を見る

フォロンは画家という位置づけだけど、イラストレーターと呼んでいいと思っている。少なくとも、私が勉強していた時期に、イラストレーションとして一番感銘を受けたのはフォロンだ。
70、80年代の水彩などは特にうますぎて感動した。ただ、ポスターの展示がオフセット印刷の複製しか展示されていなかったのが残念。オフセット印刷の技術はきれいだけど、シルクスクリーンや原画には及ばない。
フォロンの展覧会は日本では30年ぶりだとか。なぜかその時の図録はよく古本で出回っていて、私もそれを買った。だけど最初に見たのは、中学校の美術の教科書だった。表4に『ブルーシャドウ』が載っていた。ホントによく覚えている。
フォロンに彫刻のイメージがなかったのだが、古い図録は30年前なのだから、最晩年の活動は載っていなくて当たり前だ。

ロゴが、少し可愛いほうに振り過ぎじゃないか?と思っている


夕方から下北沢でラッキーオールドサンのライブ

誕生日が近かったので自分へのプレゼントと思い、お財布には少々黙っててもらってチケットをとった。
ちびちび読んでいた『うすらいの旅の日記』の本を電車の中で読み終えた。この本の発売記念ライブなのだ。ギリギリだが先に読み終えてよかった。装画の飾り気がないのがよい。
ことのほかアコースティックがやわらかく聴こえた。途中で、歌を聴いているというか、なにか詩を聞いているような気分になってきた。ほぼ日本語で歌う、知らない曲でも歌詞がはっきり聞き取れるので、なおのことそう思ったのかもしれない。
47都道府県でライブをするという企画だった『うすらいの旅』のツアー。私もさっさと47都道府県制覇しなければと思う。

マイクが素敵


[追記と訂正]
フォロンの展示が30年ぶりだと聞いていたので、私が持っていた図録もその時のものかと思っていたら、じつは1985年のものだった。今回の展示と、過去の図録の収録作品がけっこう違う。1994年にBunkamuraで展覧会を開催していたらしいが、この図録は未所持。こちらも収録作品にかなり違いがありそうなので、できれば手に入れたい。
ちなみに今回の展覧会で、所見の作品が多かったなと思ったのは、版画の作品がなかったことと、ポスターの展示数が少なかったこと。デザインよりというより、アート寄りに焦点を向けた展示だったということかな。

左が1985、右が2024の図録

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