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セルフ解説06.ひとこと - 時勢とシンクロする歌詞

AIRPORTのアルバム「Voyagers」6曲目「ひとこと」の解説です。

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2005年頃に歌詞を制作。

当時私は地元の大学に通っていて、学友の多くは一人暮らしの県外生。彼らの親や故郷を思う気持ちなどに影響を受けた内容になっている。

keiにはこれまでに何通りかのデモを作ってもらっている。最新版である今回は、ハートウォーミングな歌メロがとても良くて、デモ(弾き語り)の時点で相当な完成度があった。

バッキングはあまり足さない方がいいと思い、ギターとピアノがメインのシンプルなアレンジに落ち着いた。

冒頭のコール音は、歌詞にもある通り「電話をかける」臨場感の演出。最近だとLINEの呼び出し音の方が一般的だったりするかもしれない。

コロナ禍で帰省できず、離れて暮らす家族親戚とは、電話かビデオ通話が関の山な状況。ようやく好転しつつはあるが、最も親しい人と会えない世知辛さが本曲の歌詞とシンクロした感覚があった。

また、遠い宇宙から故郷を想うという解釈もできることから、今回のアルバムに収録される運びとなった。

馴染んだ声で呼ばれる名前。
たとえ遠く離れていても、その一言が秘めるパワーは、きっと果てしない。

相方keiによる解説はこちら↓

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