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『チキンマンvsドクター・デモリッション』第4話「対決!ドクター・デモリッションを倒せ」

『やめとけ!チキンマン』休校スペシャル

学校に行けないのに外で遊んでもいけないと言われた子供たちへ

前回のあらすじ
 酸性ヒーロー、イーサンに助けられたチキンマンは
 悪の天才ドクター・デモリッションの秘密基地に向かった。


「待っていたぞチキンマン!」
「見つけたぞドクター・デモリッション!
 あの怪獣はどこだ?」
「まっはっは!
 永久に効き目が消えない新型AHOウィルスは
 もうすぐ怪獣スプレッダーの中で完成する!
 奴はもうそれをばらまきに行ったよ!」
「なぬー!」
「この大阪の中心にな!」
巨大ロボット怪獣スプレッダーは大阪城に向かっていた!
ロボット怪獣が現れて京阪モールは大混乱におちいっていた!
「”ええとこだっせ”というから住んだのに
 怪獣が出たじゃないかー!」
京橋の人達が悲鳴をあげて逃げまわった!
「スプレッダーはもう止められない!
 なぜならチキンマン!
 お前はここで死ぬからだ!」
チキンマンとドクター・デモリッションの一騎打ちが始まった!
だがものすごい速さと力で攻撃して来るドクター・デモリッションに
チキンマンは何もできなかった!

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ばしーっ!
「うわああーっ!」
ばきーっ!
「だあああーっ!」
「まっはっはっは!
 チキンマン!
 なんてだめなヒーローなんだ!
 友達のいないお前にはもう助けも来ないぞ!
 一人で寂しく死んで行くがいい!」
ドクター・デモリッションの攻撃を受けながら
チキンマンの大きな目から涙がこぼれた!
それは痛いからではなかった!
どうしても敵に勝てない自分!
助けてくれる友達のいない自分!
少しもかっこよくない自分!
なんだか自分がとてもだめなやつに思えて
涙が止まらなくなってしまった!
「まっはっはっは!
 泣き虫チキンマンよ!
 とどめをくらうがいい!」
チキンマンはもう死んでもいいような気がした!
けど!
その時だ!
どこかから聞き覚えのある声がした!
「相変わらずのホデールだな!」
「だ!誰だ!」
「ドクトル・デモリシオン!
 お前には悪いが
 そいつにアミーゴがいないなんてのはうそだぜ!」
チキンマンが見上げたそこには
かつてチキンマンを助けた謎の究極戦士
フトゥーロが立っていた!

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「俺はいつでもそいつのそばにいる!」
「フトゥーロ!」
「ホデールな上にマリコンだなチキンマン!
 ヒーローが泣くんじゃないぜ!」
「助けてくれるのか?」
「久しぶりにムーチョに暴れたいだけさ!
 お前はあのロボット怪獣を倒して
 子供たちを学校に行かせてやれ!」
「ありがとうフトゥーロ!メルシーだ!」
「それはフランス語だぜホデール!」
チキンマンはチキンタンクC-34に乗り込み
巨大ロボット怪獣スプレッダーを追って大阪城に向かった!
「さーて!
 そのボール頭でちょいと遊ばせてもらおうかな!」
「来い化け猫め!」
フトゥーロは攻撃を開始した!
その速さはドクター・デモリッションをはるかに超えていた!
「なんだ!動きがまったく見えない!」
鋭い爪攻撃!
「まあああっ!」
頭を抱えての両足連続蹴り!
「まああーっ!」
その速度と攻撃力にドクター・デモリッションは力を失った!
「速い!そして強い!なんてやつだ!」
フトゥーロは壁に両手をついて伸びをしながら言った!
「よく聞きな金魚鉢!
 アミーゴがいないのは・・・お前だよ!」
フトゥーロは天高くジャンプした!
そして左手に装着した必殺武器
ラ・ピストーラを発射した!
バギューン!
「まああああああーっ!」

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ドクター・デモリッションは倒れた!
「お・・・おのれ化け猫。
 そしてチキンマン。
 だが動き出した怪獣スプレッダーを止められるものか。
 もし止めたとしても
 我々は次の計画で世界を征服する!」
「我々って誰だ?」
ドクター・デモリッションは胸のスイッチを押した!
するとポンッと音を立ててその姿が消えた!
どこを見渡してもドクター・デモリッションの姿はなかった!
「我々?次の計画?奴は一体何者なんだ?」
チキンタンクを運転しながらチキンマンは思った!
「ホデールって何だろう?」
つづく

(2020年3月10日)

*本作はコロナ禍で学校の閉鎖が行われた際に急遽作成したスピンオフ作品です。

#樹脂粘土 #変身ヒーロー #怪人 #京阪モール #京橋

#チキンマンvsドクター・デモリッション #スペシャル・エピソード

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