『スペースチキンマン』第20話 「大頭脳アホロ・クリード」
前回のあらすじ
”龍の魂”が乗り移ったおかげで
チキンマンは4階で昆虫巨人カリームを倒した!
暗闇の中で不気味ななにかが光っていた!
暗くてよく見えないのでチキンマンは叫んだ!
「アレクサ!電気をつけて!」
明かりの中に現れたのはアホロ計画の総帥
アホロ・クリードだった!
「お前がアホロ・クリードか!」
「チキンマンよ!
よくぞここまでたどり着いた!」
「なぬ?俺を知ってるのか?」
「もちろんだ!私の声を忘れたか?」
「・・・。」
「私だよチキンマン!」
「・・・。」
「私はこうして今も・・・」
「死ねーっ!」
チキンマンはアホロ・クリードに飛びかかった!
「待てチキンマン!
私が誰だかわからないのか?」
「誰だ!」
「私だよ!広瀬教授だ!」
「・・・。」
「お前を作った広瀬だよ!」
「・・・。」
「なんでなにも反応しない!」
「死ねーっ!」
チキンマンはトンカチになったボッチーで
アホロ・クリードの脳天を叩き割った!
「うそーーーーーー!!!!!!」
アホロ・クリードは死んだ!
こうしてアホロ計画は壊滅した!
「やったねチキンマン!」
「俺はついに勝った!」
「まぁ向こうは攻撃して来なかったから
勝ったも負けたもないけどね!」
チキンマンは長い闘いを振り返って自分だけ感動していた!
「ねぇチキンマン!広瀬教授って誰なんだい?」
「・・・ああ。そうだ。」
会話にもならなかった!
とそんな時だ!
「おいチキンマン!」
振り返ると小さくてぬるぬるした宇宙人がいた!
「なんだお前は!」
「俺はこんな時のために待機していたアホロ計画最後の工作員!
トードマンだ!」
近畿大学フライングディスク部のエースだった藤堂くんは
チームがまとまらずイーッとなり
学食で皿を投げ始めてしまった!
そんな藤堂くんをアホロ計画はトードマンとして月に送ったのだ!
「あははは!
最後の工作員がこんなに小さいのか!
俺は小さいやつにだけは手かげんしないんだ!
ボッチー!もういっぺんトンカチになってくれ!」
トードマンはケロケロ笑った!
「チキンマン!お前を殺すのにお前と闘う必要はない!」
チキンマンはそういう難しい話に弱かった!
「・・・わからない!」
トードマンはケロケロ笑いながら塔の階段を降りていった!
「あ!待て!」
チキンマンたちはトードマンを追った!
トードマンは円盤「トードホッパー」に乗って飛び上がった!
チキンマンたちはそれを追って
洞窟を抜け
森を走って
カバヤのチョコプレッツェルをちょっとだけなめて
ボッチーに飛行機になってもらって空へ上がり
月面までたどり着いた!
しかしトードホッパーは猛スピードで飛んでいってしまった!
「待てー!」
やがてチキンマンの腕の無線機からパーヴォの声が聞こえた!
「チキンマン!応答せよチキンマン!」
「どうしたパーヴォ!」
「円盤が攻撃を受けてる!
なんか小さくて緑色の宇宙人にやられてるんだ!」
「しまった!」
円盤を壊されてはチキンマンは地球に帰れない!
急げチキンマン!
円盤を守るのだ!
今こそやらかせチキンマン!
(2020年7月22日)