『やめとけ！チキンマン』2nd Season第１０話「天六怪奇ファイル！呪われたレンタルビデオ店」

前回のあらすじ
　変形ロボット「プレスミー」の挑発に乗ってしまい
　お腹のボタンを押してしまったチキンマン。
　しかし押した直後に向かいの道路で車の転倒事故があり
　集まった20人ぐらいの駅員は救助作業に取り掛かった。
　チキンマンは早期通報を感謝されてピータンをもらった。
　なのでプレスミーとの闘いは引き分けに終わった。

『ジョーカー』を借りたのに
中身が『悪魔の毒々モンスター』だった！
ウィルス騒ぎで仕事が休みになったので
せっかく映画をいっぱい見ようと借りたのに
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』は
『メガフォース』に！
『アド・アストラ』は
『地獄のコマンド』になっていた！
元木はものすごく怒った！
「けしからーん！」
元木のままでは弱く見られてしまうので
チキンマンに変身した！
「毒々チキン・チェーンジ！」
珍しい掛け声で変身したが
いつもの普通のチキンマンになって
TSUTAYA天六店に向かった！
途中で百合子が
凶悪忍者軍団「赤目四十八人衆」に連れ去られるのを見かけたが
まずはTSUTAYAが先だ！

「借りた中身が全部ちがうとですよ！」
店員が怖がるようにチキンマンは博多弁で文句を言った！
店員は申し訳なさそうに言った！
「おかしかです！最近よくあるとです！」
店員が九州の人っぽかったのでチキンマンは博多弁をやめた！
「そうなのですか。」
「借りても借りても
　誰かがつまらん映画とすり替えよるとですよ！」
その時、天井から不気味な笑い声が聞こえた！
「はっはっはっはっは！」
「誰ぞなもし！」
チキンマンはもう自分が何弁を話しているのかわからなくなった！
「我が名は”ホクテンザの怪人”！」

その昔、天神橋筋六丁目駅にあった映画館ホクテンザ！
そこでは常にグダグダな映画ばかりが上映されていた！
取り壊された事で
人々はグダグダな映画を見ないで済むようになったが
そのグダグダ映画の呪いはホクテンザの怪人を生み出してしまった！
「面白い映画など見せてなるものか！
　私の魔力によって　
　お前達は再びグダグダな映画を見るのだ！」
「なんだと！
　おもしろいのを見せろ！」
「ほうらジョン・カーペンター！
　ほうらヴァン・ダムとドルフ・ラングレン！
　セガールのどれも似たようなのも全部見るがいい！
　何を借りようが私がすべてグダグダ映画に変えてやる！」
笑いながら空中を飛び回るホクテンザの怪人！
「おのれホクテンザの怪人め！
　俺にどうしても『ターミネーター』の新しいのを見せないつもりか！
　許さんぞ！」
怒りに震えるチキンマン！
TSUTAYAの店内で空と陸との壮絶な闘いが今始まる！
だが！
やめとけチキンマン！
『ターミネーター：ニューフェイト』であれば
ホクテンザの怪人もすり替えたりはしないぞ！
あと『ジェミニ・マン』も！

（2020年3月4日）

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