SYNCED βテスト参加してみた(追記あり)

12/10からオープンベータテストが始まったTPSシューターゲーム・SYNCED(シンクド)。
初日に数時間プレイして感じた/遭遇したことについて書いていく。
12/12 20:00に行われたメンテナンス内容を受けて追記を追加。

SYNCEDってどんなゲーム?

SYNCEDは、NExT Studioで開発しているマッチベースのローグライト・ヒーローシューティングゲームです。
テクノアポカリプティック―テクノロジーによる世界の終焉を迎える未来―を舞台に、プレイヤーは“ランナー”となって“メリディアン”と呼ばれる封鎖地域内で、“ナノ”と呼ばれるテクノロジーが生み出した脅威的な敵と戦うことになります。
自分の好きなランナーを選び、PvEやPvPモードでチームを組んでナノを倒すだけではなく、ナノとシンクロして自らの体に取り込み、ナノを武器として使うこともできます。
ナノにはいくつかのクラスが存在します。自らの戦闘スタイルに合わせて最適なナノとシンクロし、味方として使役し、戦闘に投入することができます。自らの部隊を強化し、武器をアップグレードし、最強のランナーとなって人類が始めた戦いに勝利することがプレイヤーの使命です。

https://store.steampowered.com/app/1008080/SYNCED/
SYNCEDのストアページより

平たく言うと、スタ〇ド能力めいたナノマシンロボットを活用しながらプレイヤーも銃を持って対人戦をやったり対NPC戦をやったりするゲームである。
ゲーム内では「ナノ」と呼ばれるこのナノマシンロボットは様々な形態で登場するが、味方として使えるものは格闘型・射撃型・防御型・偵察型といった4種類のタイプが用意されている。
味方の「ナノ」は腕にくっついてプレイヤーをサポートする待機モード、プレイヤーが指示した敵を倒しに行く攻撃モード、指示した場所にとどまって敵と戦う防衛モードが用意されており、この「待機命令」「攻撃命令」「防衛命令」を使い分けて戦うのが「ナノ」の使い方の基本だ。

PvPモード(ナーヴァ・ラッシュ)

3人1チームで出撃し、銃などのアイテムを集めつつその辺をうろついている中立「ナノ」の破壊・特定拠点の占拠・敵プレイヤーの排除などを行ってポイントを集めるのが目的のモードだ。
1つのマッチには4チーム12人が参加しており、全プレイヤーは3回のリスポーン機会が与えられている。最後の1チームまで生き残るか、最も高いポイントをもってマッチを終えると勝利となる。

普通に撃ち合って敵を倒すのも大事だが、中立(というか無所属なので無差別に攻撃してくる)「ナノ」を破壊したり大量ポイントが獲得できるイベントのようなものがマップのあちこちで発生するので、移動や漁夫や混戦も起きやすくドンパチを楽しみやすい作りになっている。

PvEモード(デッド・セクター)

3人1チームで出撃し、大小様々な形態の敵「ナノ」を倒したりアイテムや武器を拾い集めながら「タイラント」と呼ばれるバカでかいボスナノマシンを倒しに行くのが目的のモードだ。
3人集まれば始まる反面、こちらは1度でも全滅したら終了となる。
現状は5つのステージが用意されているが、これを書いている時点ではステージ2で止まっているので3から5はやったことがない。
ステージ1は敵の挙動さえ覚えてしまえば簡単だし、初心者が1人くらいいても余裕でクリアできる程度の難易度だが、ステージ2は友人と組んで3人で出て数時間やったところで1回しかクリアできなかった(詳しくは後述)ので、ステージ3~5は相当難しいと考えられる。
ゲーム内でもらえる報酬を持ち帰ることで戦闘能力の強化ができるので、高レベルに行くにはやりこみが必要になるだろう。

ここからが感想

普通に面白い

PvPもPvEもあるゲームだと片方はオマケモードになってしまったりすることも多いが、このゲームではどちらもよくできており今のところ物足りなさは感じられない。

PvPはいつ撃たれるかわからない戦場で中立ナノマシンなどを破壊するという緊張感のある状況を程よく味わえるし、負けても手持ちのアイテムを失うことはないので気軽にマッチに出ることができる。

PvEも大量に湧く敵をなぎ倒しながら進むという爽快感のある展開から始まり、道中アイテムを漁って装備を強化していくという探索要素もある。また、PvEから持ち帰ったアイテムを利用して様々なプレイヤー強化が行えるため、繰り返し行くことで能力を大きく伸ばして挑戦することも可能だ。(裏を返せば能力を伸ばすことが前提の難易度設定がされている。)

どちらのモードもメイン武器を1つ持ち込めるため、事前にカスタムした武器を持ち込んで戦闘に赴くのも面白さの1つだ。大抵現地調達で拾える武器に速攻で持ち替えることになるが。
正式サービス開始後はランクマッチの実装も予定されているようだが、少なくとも今やる分には気楽にやれると思われる。

課金要素も緩そう

料金体系は基本無料で、バトルパス課金、武器・ナノ・プレイヤースキンなどがストアに用意されている。
現状はほとんどがダサい汎用スキンであまり課金したいと思えるものはなかったが、アイテム持ち込みできるゲームなのに強化要素にリアルマネーが必要ないのは嬉しいところだ。
逆に言えば魅力的なスキンは少ないと言えるが、プレイヤーキャラクターのスキンなどはかっこいい見た目のものもいくつか見つけられたし、ゲーム部分はスキンとは無関係で無料でやれるのでめちゃくちゃ嬉しい。スキンの種類が少ないことに関してはあくまでまだβなので正式サービスを楽しみにしておきたい。

挙動なども割と快適にできている

パルクールなどで建物を乗り越えるのも割と快適にできていて、登れる登れないがはっきりしていて3Dゲームにありがちな「登れそうなのに滑り落ちちゃって登れない斜めの坂」みたいなのも少ないと感じた。
窓枠なんかも割と快適に乗り越えられるし、こんなところ登れるの?みたいなところもとっかかりがあれば登れたりするので開拓のし甲斐がある。
ジャンプであちこちに手をかけて登るのはスペース押しっぱなしがやりやすいということに気づくまでは落ちまくった
PvPでは位置取りが勝敗を分けることも多いので色々登れる場所などを探してみるのも楽しみの1つになっていると言える。

移動速度は走ってもさほど速くないのは人によっては嫌かもしれないが、逆に足が速すぎても自分のような一般人は敵に弾が当たらなくなるからこれくらいの速さでいいと思う。
ローリングという回避手段も用意されているのでそういった方法やナノに盾になってもらうなど、このゲームならではの防御手段も使え、ということだと感じた。

その他いいと思った点

・敵がナノマシンなので見た目結構かっこいいし血とか出ないからグロ表現もほとんどない
・武器の弾が散りやすい。遠くや弱点を狙うには視界が狭くなるADSや覗き込み、立ち止まって撃つ、しゃがみなどの使い分けが大事となる。その分使いこなせば弾はかなり素直に飛ぶので、操作に慣れれば比較的快適である。
・TPSなので壁に隠れていても近づいてくる敵が見えるのだが、↑の仕様のおかげで遠くを撃つのは難しいため待ちながら撃つ側もADSするなどそれなりに難しさがある。ショットガンなら関係なさそうだけど
・味方「ナノ」の攻撃自体はそこまで強くない。壁になったりアシストしたりデバフを与えたり索敵したりとサポート的な要素が強いので、重要ながら扱いを覚えたり性能を引き出す奥深さがある。
武器は使い込みややりこみでアンロックしていく必要があるが、それとは関係なく戦場に落ちている武器を拾えばどの武器でも使える可能性がある上、武器ごとの熟練度という要素もしっかり溜まる親切仕様。

気になる点もいくつか

一番気になったのが同期ズレによるロールバックのような挙動が目立ったことだ。
PvEでボス戦が始まる前後などにムービーが挟まるとほぼ必ず同期ズレのひどいやつが起こるので、状況によってはボスの目の前に瞬間移動した味方が袋叩きに遭うような現象が発生していた。
ステージ2のボスなどはそのせいでほぼ1人死んだ状態から始まっていたので、難易度も相まって自分はクリアまでかなり苦労した何回か挑戦することでキャラを強化して何とかクリアしたが、結局開幕理不尽なダメージをよく喰らう点は変わらない。
これもβテスト後には改善されると思いたいが、割と多くのプレイヤーの間で発生しているようなので直せるものなら早く治してほしいところだ。

次に気になったのはPvEの難易度や仕様だ。
楽しいしやりごたえは感じるのだが、野良でやるのはかなりきつい難易度な気がする。セクター(レベルみたいなもの)2の時点で自分はかなり苦労したし野良でクリアするのは無理だと思う。
キャラの強化度を示す戦力という数字があり、セクターごとに推奨戦力が決まっているのだがセクター2で2000、セクター3が3000と決まっていても別に戦力1000の人が入れないわけでもない。
セクター2はそれでもボスまでは割といけるのだが、前述の同期ズレのせいでボス戦が余計に辛いので、同期ズレの改善と合わせて戦力による入場制限をする、ボスの練習モードを用意するなど準備段階での用意をもう少しじっくりやれるといいと思った。
あとドクターストーン(自動蘇生スキル持ち)PvEだと便利すぎというかほぼ必須じゃね?って感じもする。
これについては他のキャラの使い込みとかが進んでくればまた状況が変わってくるかもしれないから上手い人の使い込みを待ちたい。

最後に、これは難癖に近いが細かい翻訳や説明文、表記の分かりづらさが気になった。
翻訳は一部が英語のままになっていたが、正直βテストの段階からほとんど日本語になってくれているだけでありがたいし正式サービス時には修正されるだろうからここは問題というほどでもないだろう。

説明文については、ゲーム内で「ランナー」「プレイヤー」「ローグ」というほぼ同じものを指す単語が統一されずに出てきたり、「ペイン」(デバフとか状態異常と同じ意味。普通にデバフとか呼べばよくね?)という単語が説明文の中にしれっと出てきて何のことを言ってるんだろう?となったり、状態異常の説明文が「スタン:敵をひるませる」(実際はスタンしている本人が怯んで動けなくなる)のように主語と述語がごちゃごちゃになっているなど、ちゃんと読めばわかる話ではあるが自分はわかるまで少し時間がかかったのでできれば変えてほしい点である。

また、PvEの各要素の表記などについては、装備しているMOD(特殊能力などを追加する強化要素)は戦力という形で数字表記はされるものの、具体的にどんな効果を発揮しているかはわからないので、そのあたりが分かるようになってくれると嬉しいと思ったり、ステージごとのボスなどを実際に倒せる練習ステージがVRトレーニングモードなどに用意されれば練習しやすくなっていいな、と感じた。

まとめ

PvPで様々な能力をもった「ナノ」を活用しつつ敵を撃ちぬいたり、PvEで押し寄せてくる大量の敵や強力なボスをなぎ倒したりとそれぞれのゲームモードで違った系統の爽快感を得られるゲームになっている。
また、同じゲームモードをやっていても、持ち込む武器、使用するプレイヤーキャラ、使用する「ナノ」やそのスキル、味方との組み合わせなどで、幅広い立ち回りが考えられるので色々な戦術を試してみる楽しみがある。
わかりやすい欠点も上のような通信環境関連の不具合くらいで、あとは表記の変更のような重箱の隅をつつくようなものくらいなので、自分としては正式サービスがかなり楽しみだ。

このオープンベータは1/15まで行われる予定だ。
ベータをやりこむと正式サービスでバトルパスが無料になる特典なども用意されているようだ。
PvP、PvE問わずシューターゲームが好きな人は試してみて損はないだろう。

追記

4. デッドセクター02のムービー終了後にプレイヤーの位置が移動してしまう不具合を修正しました。

https://www.syncedthegame.com/news/detail.html?label_id=498&content_id=0b5a62fdaf105a47fcab11ea646c0ff12794

判断が速い。
実際直ったかどうかは未確認だけど同期ズレが直ってるならうれしい…
まあセクター3のボスとかも同期ズレでひどい目に遭いがちなんだけどな

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