第1回 美祢線(山口県)〜MINE LINE :鉱山鉄道から、私の鉄路へ〜
美祢線は、山陽本線厚狭駅と山陰本線長門市駅をつなぐ陰陽連絡鉄道です。開業のきっかけは日露戦争で美祢地区で産出される無煙炭を徳山にあった海軍燃料廠に運ぶためでした。最初の開業区間である厚狭駅~大嶺駅間は工期1年という突貫工事で開業されました。また、美祢地区は石灰石の産出も盛んで、戦後の高度経済成長時には石炭や石灰石を満載した長編成の貨物列車が美祢線を行き交っていました。しかし、1970年に大嶺炭田が閉山し、1972年には石灰石を運搬する専用道路が開通したことにより、鉄道貨物輸送