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にんげんっていいな
虫が好きな上の子と共に素数蝉のテレビを見ていた時のこと。
アメリカでは13年蝉と17年蝉が同時に出てくる221年ぶりの出来事だということで、セミが羽化するところが映像で出ていた。
羽化しようとする蝉に別の幼虫がしがみついてしまい、2匹ともうまく羽化できずに地面に落ちてしまう映像を見ていた上の子が、
「にんげんで良かったー。蝉だったらねぇ。あんな感じになることもあるかもしれないし。」
と人間として生まれてきたことに密かに感謝していた。
大きくなって、色々なことに傷つけられたり嫌になったりした時には、幼い時に蝉じゃなくて人間で良かったと思った気持ちをぜひ思い出してもらいたい。
そんなことを願った梅雨の合間である。
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