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株で富を築くバフェットの法則 Part5 財務に関する原則

ようやく3つ目の原則に、、!
シンプルな文章で表されているが、考えてみると結構重たい内容になるので、引き続きちゃんと読み込んでいきたい。今回は財務に関する原則についてである。

1株当たり利益ではなく、自己資本利益率を上げようとしているか

大前提、経営者が合理的な判断をしているのかを、バフェットは気にしている。1株当たり利益(EPS)は、年間当たりの純利益を株総数で割り出したものによって表される。この時、EPSが10%上がったとしても、同時に自己資本も10%増えていたら、それは銀行口座に預金をして、わずかな金利を稼ぐのと変わらないという。

これは見せ方によって、EPSはコントロールできるということだろうか。確かに100万円の純利益が出たときに、新規事業に投資をしていたならば、純利益は下がり、EPSは下がってしまう。決算をするタイミングで、投資をしなければ、EPSは増えているように見せかけることができる。

それよりも、バフェットは自己資本利益比率(ROE)を上げようとしているかで判断している。
ROE(%)=当期純利益÷(純資産-新株予約権-少数株主持分)×100という式によって表される。これは、貸借対照表の純資産の部分から、新株予約券と少数株主持ち分を引いた形で、資産あたりどの程度利益を生み出すことができているのかというものである。一般的に日本では10%を超えると優良企業であるといわれているらしい。
ただし、ROEは借入金を増やすことにより、純資産を低くすることができるので、コントロールもできるのであるが、バフェットは借入金に頼らずに、高いROEを出すべきだと考えている。

事業や投資の判断が正しければ、借入金に頼らずとも十分に満足できる結果が得られるし、借入金が多くなると景気が悪化する局面で不安定になるためだという。ちなみに自己資本比率の目安としては、こんな感じみたい。

ちなみに自己資本比率の適正水準はどのくらいなのでしょうか?適正水準と業界別の目安について触れていきます。
標準(20〜40%)・・・2018年中小企業庁による平成29年中小企業実態基本調査速報によれば、2018年の中小企業の全体の自己資本比率の平均値は40.8%となっています。
<参考:平成29年中小企業実態基本調査速報(要旨)
http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/kihon/180329chousa.pdf>
優良(40〜69%)・・・自己資本比率が50%以上であれば優良です。銀行からの融資やベンチャーキャピタルからの出資も受けやすくなります。
優良(70%以上)・・・70%を超えている場合、無借金経営であることがほとんどです。国内で自己資本比率が高い企業で有名なのは、ジュエリーを販売している株式会社ツツミが97.5%、医療機器の販売を行う株式会社キーエンスが95.5%です。
危険(10%以下)・・・自己資本比率が10%よりも低い場合は、経営状況が悪化している可能性が高く、ただちに改善が必要です。マイナスに転落している場合は、債務超過の状態になっています。

出典:社長がみるブログ

その中で、トヨタは38.2%、リクルートは55.2%、キーエンスは94.4%だった。どの企業も自己資本比率を3期通してみると、高められている。事業ごとに目安は異なるようであるが、ここにも着目していけるようになりたい。

「オーナー利益」を考えているか

オーナー利益とは、純利益と減価償却費から設備投資と予想される追加運転資金を差し引いたものであるという。
特に継続的に設備投資が必要になる製造業などでは、キャッシュフローによる計算では正しくないという。

バフェットはオーナー利益をもとに、適正価格を算出しようとしているのである。詳細は、下記引用元の内容が詳しいので、そちらをみていく。

バフェットが用いている方法としては、この(スライドの)下半分なんですけれども、「オーナー利益÷リスクフリーの金融資産の利回り」。具体的には、バフェットは米国の長期債・10年債の利回りを好んで使うと言われているんですけれども、この方法で事業価値、現在価値を算出していくと。
引用:安全マージンの算出方法

利益率の高い企業か?

経営者には売り上げを利益に結び付ける力があるかが重要である。
経験上、高いコストになれた経営者は高いコストにするし、低いコストになれた経営者は低いコストにおさめようとする。
コストを下げるということは、「朝起きて息をするようなものである」という。当たり前のようにするもの。

1ドルのルール

留保利益1ドルに対して、市場における価値は1ドル以上なくてはいけないというルールをあみだした。
→これに関しては、具体的に現状はイメージがつかない。。。
しばらく経験を積んだら、改めて考えなおしたい。