甲状腺がん+肺転移のヨード治療カプセル内服日

2週間病院食と番茶でなんとかしのいで、ようやくカプセル内服日になった。


カプセルは昼食後内服しますと言われていたので、朝食、昼食はいつも通り。
その間に隔離中に使うカップや歯ブラシ、タオルの準備をする。
必要な水分の番茶4リットル分も冷蔵庫に入っている。
隔離中はシャワーを浴びれないので、当日の午前中にシャワーを浴びておく。


私の病院は隔離中携帯持ち込みokだったが、ビニールに包むのが面倒だったのでやめておいた。

2日間携帯なんて無くても大丈夫だと思っていた。
旅行中だってしばらく携帯が使えないこともあるし、それを思えば2日間なら余裕だと思った。


この時心配していたのはカプセルを吐かずに飲めるかだった。
薬が大嫌いで、子供の頃は薬を飲もうとすると吐いていた。
病院で看護師さんが薬飲めなかったら注射だよ!と半ば脅し文句で言っていたが、即答で注射を選んでいたおかしな子供だったのだ。

甲状腺の手術後ホルモン剤を飲んで、薬も飲めるようになっていたが、それでも不安…

吐いてしまったら、今までの努力がすべて水の泡になってしまう。
何がなんでも吐かないで飲まなければ…
一応吐き気止めを飲むことにして、担当看護師さんにも伝えておいた。


昼食も全量食べて、昼の薬も飲んで、あとは放射線のカプセルを飲んで2日間隔離されれば終わりだ。


一時過ぎに医師が来た。
サーモスのスープポットみたいな入れ物を持って。


入れ物から仰々しくカプセルを出して私の手のひらに乗せてくれた。
落とさないように飲み込む。


3カプセルなので3回。


そして、飲み終わってから気がついた。
吐き気止め飲んで無い…


今からでも大丈夫と言って、吐き気止めを持ってきてもらってすぐに飲んだ。


ここから完全隔離。


部屋はモニターで監視される。
看護師さん曰くトイレ後に倒れる人もいるので気をつけてと。


トイレは2回流さなければいけないので、座ったまま2回流し、なるべく座っている時間を多くするようにしていた。


暇……


テレビをつけると食べ物の番組やCMが多くて辛くなる。
あれも食べたい、これも食べたい。
食べたい欲求が爆発寸前の私には本当に辛かった。


携帯も無いし、とにかくすることが無いままぼんやり。
特に気分不快も無いまま夕飯の時間。


助手さんが廊下から本日のメニューを教えてくれて、食べれそうな物だけ入れてもらうことにしていた。


夕飯は全部食べれた。
薬も飲んだ。
わりと普通。


このまま何も無く終わるのかな。とぼんやり考えていたが、内服日の22時頃から少し胸焼けのようなムカムカ感がはじまった。
でも、まだちょっと気持ち悪いかも?くらいでアイスノンを胸に当てながら夜は眠った。

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