界隈は静かに佇んでいる
誰かの代えを誰かが求め
紛らわしたという事実を
紛らわしているという現実

無造作に弧を散りばめる夜
何度もなぞる その指先
宙を貫き 剥けて別れた皮
会うのなら 密かだろう

言葉の中に見つけた
今日も忍ばせていた
知らない人のこと
愛を知るには

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