見出し画像

大草原の小さな家のような生活をするアーミッシュ

2003年6月から8月中旬までの3か月弱、特別なカリキュラムに参加中、『アーミッシュ』という宗教を重んじて生活している人たちを知る機会があった。

アーミッシュは、アメリカ合衆国のペンシルベニア州や中西部、カナダのオンタリオ州などに居住するドイツ系移民の宗教集団である。アメリカのキリスト教者共同体であり、 移民当時の生活様式を保持し、農耕や牧畜によって自給自足生活をしていることで知られる。

ウィキペディアより

彼らの生活は、まさに『大草原の小さな家』みたいな生活。電気といった文明的なものを使わず生活をしている。電気を使わないため、テレビ、パソコン、携帯、洗濯機などない。初めてアーミッシュの説明を聞いたときは、この21世紀にそんな生活をしている人はいないと思った。

幸運にも fieldtrip (遠足)で彼らの家を見ることができた。お家の持ち主は不在のため、そっとお家の中を見せていただいたたが、リアル大草原の小さな家。もちろん家の中の写真を撮ることはできなかった。でも、本当に質素。物も少なく、エンターテイメント的な物が一切ない。その中でもよく覚えているのが、洗濯洗剤。派手目なものがない家の中で、唯一ド派手な色使いのパッケージ。普段の生活で、洗濯洗剤がこんなにも派手に感じたことがない。彼らの生活の中では、黒やアースカラーの物が多いため、洗濯洗剤のビビッドカラーがよく目立っていた。

お邪魔したお家の持ち主かどうか分からないが、道端で露店を出している彼らに会った。蜂蜜、大きなキルトや工芸品のようなものを売っていた。男性は黒いズボンに白いシャツ、女性は黒いワンピースに白いエプロン、そして頭に黒い帽子みたいな物をかぶっていた。ボンネット(bonnet)と呼ばれているヘアカバーで髪を覆っていた。

露店を出している彼らの移動手段は自動車ではなく、もちろん馬車。これまた大草原の小さな家と合致している。彼らの直ぐ近くには、馬が数頭、木につながれていた。馬車も黒一色で、結構立派だった。お家にお邪魔した際、工具がたくさんあったので、おそらく自分たちで造ったものだろう。

キルトや蜂蜜、工芸品などで得た現金で、洗濯洗剤などを買い、その外は全て農耕や牧畜によって自給自足。今の生活は分からないが、20年前はそうだった。たぶん、今も変わらず移民当時の生活様式を続けているだろう。何回も言ってしまうが、『大草原の小さな家』。もっと厳密に言うと、大草原の小さな家からパステルカラーや、ビビッドカラーを引いたような世界に住んでいる方々。興味がある方は『アーミッシュ』で検索してみて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?