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そろそろ祖父との別れが近い

こんばんは。イラストレーターのチナップです。

世間は3連休(なんならシルバーウィーク?)ですね。各地でイベントも盛りだくさんのようです。

私も行きたいところがたくさんあったんですけども、うみハマに向けた準備が切羽詰まってますので、おうちに引きこもって作業です😭(いつもギリギリなのが悪い…)明日のnoteでラインナップもまとめます!

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さてさて、今回はかなりプライベートな暗いお話で失礼します。

昨日、施設に入っているばあちゃんと
入退院を繰り返している92歳のじいちゃんに会いに行きました。

感染予防対策で面会が許されず、実に3年ぶりの再会でした。

92歳のじいちゃんは、もう身体のあちこちにガタがきてて何度も救急車で運ばれてて。
それなのに危篤状態でも面会は許されなくて。

「このまま会えずにお別れするのかも…。」
コロナが憎らしくて憎らしくて何度も涙しました。

それが、やっと、やっと。

転んで出血したり、誤嚥したり、なんなら結局コロナにもかかったし、何度も救急車で運ばれたけど、

生きていてくれた。

もうボケはじめているいう噂も聞いていたけど、
私たちの顔を見て「懐かしいのぉ~…」と言って、手を差し出してくれた。
名前も顔も覚えていてくれていた。

3年ぶりに見たじいちゃんの変わり果てた姿には正直、ちょっとダメージ食らったけど
3年間、孤独と絶望の中で、本当によく生き長らえてくれた。頑張ってくれて本当にありがとう、という気持ちでいっぱいです。

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祖父母はラブラブで、本当に素敵な夫婦だった。
ところが、私がちょうど大学受験の頃、十数年前。
ばあちゃんが脳梗塞で半身不随になった。

寒い寒い吹雪の日だった。
「おばあちゃんの巻きずしが一番おいしい。」小さい頃から私がそんなことを言っていたせいかもしれない。

その年も、ばあちゃんは私たちのために、節分用の巻きずしを作ろうと、雪の中買い出しに行った。

家に帰ってから「体が痺れる。」と言うおばあちゃんを心配して「救急車呼ぼか?」と声をかけたじいちゃんだが「ご近所さんがびっくりする。大事にしたくない」とばあちゃんが断ったので、そっとしておいたそうだが、いよいよ身体を起こすことができなくなり、救急搬送されることとなった。

脳梗塞は時間との闘いだ。
「わしがすぐに呼んでいれば‥」そんなこともこぼしていたらしい。
断るばあちゃんを無視してでも救急車を呼ぶべきだったのだ。
さぞ後悔の念に駆られていたことだろう。

そうしてじいちゃんがばあちゃんを介護する生活がはじまった。
老老介護状態だ。

ずっと心配はしていたけど、
遠い大学に通い、卒業しても新社会人としてバタバタしていた私は何もできなかった。

そのうち、じいちゃんの方が弱っていった。

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この3年間の空白やそれまでの介護生活で、じいちゃんが背負ってきた寂しさ、虚しさ、哀しさを埋め、償うことは私にはできないかもしれない。

けれど、昨日の再会を最後にしたくないなって思う。
また会いに行きたいって思う。

いつ誤嚥して危篤になるか分からないとも医師から言われている。

また面会に行けるように、何かあったときにすぐに駆け付けられるように、10月は実家に帰っていようかなと考え始めている。





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