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第75回MACHIBIYAセミナー開催報告【マーケティングとまちづくり】

10月7日に、第75回MACHIBIYAセミナーを開催いたしました!
MACHIBIYAセミナーとは、まちづくりに携わる講師の方に学生に向けてお話いただくことで、未来のまちづくりに携わる人々を育てていくことを目的としたセミナーです。

(「MACHIBIYA(https://machibiya.com)」とは、まちづくりや地域活性化、都市地域イノベーションといったテーマに興味・関心がある学生に向け、一歩前へのActionを応援する情報プラットフォーム)

今回は講師として、千葉テレビ株式会社のプロデューサーである大林健太郎様をお招きし、『マーケティングとまちづくり』というテーマのもと、「マーケティングがまちづくりにも欠かせないわけ」をTV局での経験をもとに講演していただきました。また、講演後、参加者の皆さまには、大林様の講演でお聞きしたポイントもとにまちのマーケティングを考える個人ワークを行っていただきました。

こんな講演内容でした!

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【講師プロフィール】
千葉テレビ株式会社 プロデューサー 大林健太郎様 
1977年生まれ 千葉県市川市出身
26歳のとき、AD・ディレクターの経験無くしてテレビ番組を立ち上げる。
28歳のときには、企業のニーズを直接番組に反映させる独自の番組モデルを構築し、中小企業のみの新規売り上げで1億円越えを達成した。
企業には、テレビで放送した番組のいわゆる「二次利用」の重要性を強く啓蒙し、番組出演した企業数は日本全国のべ1,200社に上る。
全国各地で毎年70本のマーケティング講演も実施している。

今回のセミナーのポイントは4つ!

Point① TVもまちづくりもマーケットイン型であれ
Point② まずは、本音から売り出す強みを見つける
Point③ 次に、強みを一言で宣言する
Point④ 宣言した一言は第三者の発言によって広めていく

■TVもまちづくりも「マーケットイン型」であれ
現代は、ネットやゲームなど、多種多様な選択肢が生まれ、TV業界では、良い番組を作れば勝手に視聴率が上がる、まちづくりでは、良い街を作っていれば勝手に観光客がくるという考え方は通用しない時代になった。この時代においては、「お客様のニーズを先に調べて、その後お客様に向けて提案していく」、このようにお客様ありきで考える「マーケットイン型」である必要がある。そしてこのマーケットイン型を実現するために、お客様の興味を惹き付けるマーケティングは欠かせない。

■まずは、本音から売り出す強みを見つける
まず、マーケットイン型で考える場合、ターゲットとするお客様に響く提案をしなければならない。そして、響く提案とは、往々にして一点のみを集中して伝えたもの。だから、まちづくりで言うならば、まずは、PRしていくまちの強みを一点見つけることが大事だ。この強みは、リサーチやインタビューを通し、まちで暮らす人々の本音を聞くことで見つけられる。

■次に、強みを一言で宣言する
そうして、一点PRしたい強みを決めたら、次は伝え方を考える。TV番組を作るにあたっては、「勝手にマーケティング術」という、強調したい一点を、1言フレーズで表す方法を使ってきた。まずは、強調したい一点を裏付ける筋の通った物語を考える。しかし、これを物語で長々とPRしても人には届かない。だから、人々の感性に訴えかけるために「○○と言えば○○」や「○○すぎる」など一言の造語を作るのである。裏付ける理屈と感性を揺さぶる言葉。これら両方を兼ね備えることで、初めて人々を刺激することができる。

■宣言した一言は第三者の発言によって広めていく
勝手に一言で宣言した後は、その宣言を第三者伝いで言ってもらう。そうすると、誰も聞き覚えのなかった言葉が、当たり前であるかのように人々の間に広がっていく。例えば、勝手に宣言した「美しい司法書士」という言葉を芸人のナイツさんがTVで言ったことにより、様々なメディアが司法書士の方を取材するようになった。こうして一言を宣言し第三者伝いで広めていく方法が、勝手にマーケティング術なのだ。TVで実践してきたこの方法は、まちづくりにおいても有効であると考える。

「勝手にマーケティング術」を参考にキャッチフレーズ作りにも挑戦!

ワーク

こちらがワークショップで使った大林様考案の「勝手にマーケティング術」のフォーマット。

▼フォーマットをもとに、画面上でアイデアを共有し合いました
個人ワークでは、大林様が講演中にお話された「勝手にマーケティング術」を使って参加者の皆さまに自分のまちをPRするキャッチフレーズを考えてもらいました。他の参加者の方とも案を共有したり、大林様から感想をいただいたりして、勝手にマーケティング術について実戦形式で学べる貴重な時間でした。

セミナー写真

最後に

第一部は大林様からの講演、第二部では大林様考案の「勝手にマーケティング術」を用いて個人ワークを行った今回のセミナーでは、

「すぐ使える、凄く実用的な知識をいただけたように感じております!」

「直接のアドバイスを頂くことができ、他の参加者さんのフィードバックもお聞きすることができたので、ワークショップに参加することで、1人で勉強する何倍もの知識を得ることができ、とても面白かったです。」

といった参加者の声をいただくことができました。講演とワークを通し、実践的に使っていける知識が得られる時間となったと思います。

今回のセミナーで学びを得た参加者の皆さまが、今後いろいろな場面で学んだことを取り入れながら活躍されていくことを運営陣一同願っております。

次回のMACHIBIYAセミナーは、
【10月22日(木)『国内客向けの売れる滞在コンテンツ造成の秘訣』です!https://machibiya.com/machibiya77/


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