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知的障害の息子⑦〜就学に向けて〜


年長になり、就学に向けて動き始めた頃を振り返ります。

この1年は支援学級へ希望するにあたり、とにかく忙しく目の回るような1年でした。

あまりの大変さに時系列を思い出せないので、箇条書きします。思い出せていないことも多々あると思います。

  • 支援学級の見学、校長と面談(2箇所)

  • 支援学級の希望書を作成、保育園を通して提出

  • 就学前教育相談

  • 療育施設と面談

  • 療育手帳の申請

  • 放デイの見学(2箇所)

  • 希望の小学校の近くへ引越し(将来的な単独登校に向けて)

  • 職場の転勤(付き添い登校フォローのため)

  • 教育委員会と面接

  • 就学前健康診断

  • 最終的な支援学級の申請書を作成、役所に提出

覚えてる限りでこんな感じだったかなぁーと。

相談や面談は全て平日なので、
これらを全て働きながらこなすのが本っっ当に大変でした。

会社での居場所を確保しつつ、就学に向けて動かなきゃいけない。

当時たまたま子持ちが少ない支店にいたので、余計に子供関係で休みをもらいにくい。肩身が狭い。

午前休や午後休を駆使して、その休んだ時間に目一杯予定を詰め込んで、なんとかやりきりました。

とくに心身ともにやられたのが、
引越しと転勤。

引越しに関しては、支援学級の見学に2箇所行った結果、家から遠い方の小学校の方が我が子に合ってそうだったので、その近くに引越しました。

元々の家からは徒歩20分かかる距離で、引越ししなくても通えなくは無いのですが、途中に踏切や川があり、また集団登校の学区でもないため子供1人では心配でした。

1年生の間は付き添い登校するつもりでしたが、2年生以降は1人で登校できるようになってもらいたいという思いもあり、少しでも歩く距離を減らそうと、徒歩7分のところへ引越ししました。

この引越しがまぁ大変で。
田舎だから思うような場所にちょうどいい賃貸物件が無いんですね。

そもそも学区にマンションが数棟しかない。
選択肢が無いんです。

普通の人なら「えー…ここにするの…?」というようなオンボロマンションしか空きがなく、

ただ子供のためには学校に近いに越したことはなく。

泣く泣くそこのオンボロマンションに決めました😂

不動産屋さんにも「もっと他のエリア見てみませんか?なんでここの学区にこだわるんですか?」と聞かれましたが、

「子供が支援学級に通うんですが、ここの小学校が1番見学して良かったんです。実際評判も良いんです。」というと、(ああ…お気の毒に…)という表情をされました。笑

そのオンボロマンションも息子は

「僕ここに引っ越してきて良かったよー。
本当にこのお家気に入ってるんだ🎵」

と言ってくれるので、まぁ良しとします。笑

(ボロいけど広いので、大好きなプラレールのレールを思い切り広げられるからかと。)

また、引越しが無事に完了しても、
小1の壁が立ちはだかります。

そう、それは小学校の開門時間。

小学校は8時にならないと門が開きません。
でも私と夫は7時40分には家を出ないと仕事に間に合いません。

知的障害の小1の息子が、親が先に家を出た後、1人で戸締りをして登校できるか。
…否ですね。

そうして私は近くの支店へ異動の希望を出し、
運良く希望が叶い近くの支店に異動できました。

パチパチ👏✨良かった〜本当に良かった〜

なんですが、転勤って鬱の原因になるくらいストレスがかかるものですよね。

実際病んでる暇なんて無いくらい、大忙しで新しい支店の業務を覚えて、プライベートでは支援学級に向けて書類作成•面談祭り、

また義実家からは「支援学級に行かせるなんて」」「普通学級に入れておいてなんの問題がある?嫁のくせに黙って言うことをきけ。」「山奥の全寮制の学校に入れてしまえ。ご近所に障害児とバレないように隠せ。」と非難轟々。

心身共に休む暇が無く倒れるかと思いました。

というか、実際倒れました。
秋に腸閉塞で10日間入院しました。

ちょうど1年前の今頃です。
そして1年後の今日、私はこれを病室で書いています。

また腸閉塞になったんですね。
ちょうど2年連続11月に腸閉塞になりました。

もちろんストレスだけが原因では無いですが、

障害児をもつ親にとって、年長さんの1年間は怒涛の日々だと思います。

実際、自閉症グレーゾーンの子を持つ友人も同じ時期にメンタルを壊し精神病院へ入院しました。

就学に向けての面接って、普通の面接と真逆なんですね。

面接って良いところをアピールする場じゃないですか。なんなら長所を盛りに盛って。10を100くらいに誇張しますよね。笑

就学に向けての面接は、真逆。

「我が子がいかに支援がないとやっていけないか」をアピールする場です。

なので、「アレも出来ない。コレも出来ない。」を最大限アピールしなければならない。

教育委員会も必死なんですよね。

今は支援級の希望者が殺到しているご時世。

ここ数年で発達障害の早期発見度エグい。

そうなると、沢山の公務員である教師を雇わなければならい。

すなわち、支援級の児童が増えれば増えるほど、県の予算から教師1人あたりの退職金まで含めた予算を確保しなければならない。

グレーゾーンの子まで支援級に入れてたら、予算足りないんですね。だから落としたい。微妙なラインなら普通級に入れたい。

もう戦争ですね。

支援級に入れたい親VS普通級に入れたい教育委員会

面談の度に我が子が出来ないアピールを繰り返さなければならない友人のメンタルは崩壊しました。

ピカピカの1年生になる前に、
ボロボロの中年になる親。

1年に何度も

面談のアポとりや期日管理•書類作成してくれるマネージャーが欲しい

と思いました。

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