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1ケースのサイダー

今日もお疲れ様です。

8月も終わりなので
炭酸の思い出を綴りたいと思う。


物心ついた頃から
我が家には、瓶ビールと瓶のサイダーが
今では余り見かけない
黄色くてプラスチックのコンテナボックスに
それぞれ1ケースいつも置いてあった。

酒屋が軽トラックで飲み物が無くなる前に届けてくれていた。
今で言えば、箱買いだと思う。

夏の消費が多い為に、いつもビールとサイダーの瓶を冷蔵庫に入れて冷やす係りを任命されていた私。

当時は瓶が主流だった為に栓抜きは必須。

大小色んな栓抜きが5つぐらいはあったと思う。

栓抜きで開けるのはいつも兄。
だけど、どうしても自分で開けたい私は父にお願いして栓抜きの技を習う。

2、3本開けた時点でコツを掴み、普通に蓋を開けられるようになったら、兄とバトルが始まる。
どっちが今日飲むサイダーの蓋を開けるのか!

まぁ、ジャンケンになります💦

サイダーの蓋を開け半分はガラスコップに注ぐ。
残った半分は瓶のまま飲む。
そこでまた、どっちが瓶のサイダーを飲むかで喧嘩が始まる。
冷蔵庫でキンキンに冷えた瓶のサイダーは
扇風機が回るムシ暑い部屋で飲むには最高の飲み物だ。
しかも瓶のまま飲むなんて当時は子供の憧れでしかない。

瓶のサイダーが大好きだった。
1ケースのサイダーが定期的に家に届く度に
特別感を味わっていた。
「炭酸は歯や骨が溶けるから飲んじゃ駄目よ!」
と言っていた母が
何故、ケースで注文していたのかは謎だ。


ケースで買っていて大量にサイダーがあるのに
いつも兄と半分ずつしか飲めなかった。

どうしても1人で1本飲みたい衝動に駆られていた。

母の機嫌が良い時を見計らって
「サイダー1本飲みたい!」とお願いした事がある。

たまたま許してくれて冷蔵庫に走る。
冷蔵庫からサイダーを取り出す。
左手で瓶を掴み、右手には栓抜き。
開ける前に栓抜きで蓋をカンカン2回から3回叩く。
あれは何故叩くんだろう……?
何か意味があるのか?ないのか?
分からない…
叩いた後、栓抜きを蓋に引っ掛けて軽く上に引き上げたら簡単に蓋は外れる。

シュワシュワ~シュワシュワ~
パチパチと弾ける炭酸特有の音。

瓶のサイダーを口飲み。
口の中に広がった甘くて弾ける味。


今の炭酸よりも
昔飲んだ炭酸の方が
味や炭酸が強かったように感じるのは何故だろう…

炭酸の飲み物と共に当時の思い出も混ぜ合わせているからだろうか……?

それとも、懐かしいからだろうか…?



炭酸が好きな私は
今は体型が気になり
炭酸水ばかりを飲んでいる…


願わくば
瓶のサイダーをまた飲んでみたい………










 





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