【葬送のフリーレン】長寿仲間のフォル爺とフリーレン
ヒンメルのような勇者でも、時がたてば人々の記憶から忘れられていく。
しかし、だれかが覚えていてくれる限り、その人は生き続ける。
今回は、いつもと違ってうれしそうなフリーレン。400年以上生きている長寿仲間のドワーフ・フォル爺に会えるからだ。
彼に、自分の大切な人の声や姿を覚えているのかと聞かれたフリーレンは言う。
フォル爺は老練で、口にすることが本当かどうか分からないことが多い。でも、かつて妻だった人間との約束を果たすため、村を守り続けているというのは本当だろう。
かつてヒンメルが言ったように、大切な人が喜んでくれると信じている。約束を守ることで、その人がいたことを忘れないようにしているのだ。
フォル爺は意味深な台詞も言う。
魔王の復活を暗示しているとの見方があるが、私は単に魔王が討たれたことを思い出せなくなっていると思う。フリーレンは、フォル爺が記憶を曖昧にしながら約束を果たし続けていることに気がつき、優しく言う。
この言葉で、フォル爺は、自分が生きることで大切な人を想う気持ちが何百年も残り続けるのを思い出した。夢で再会することすらできた。
生きている限り、大切なものを未来に連れて行ける。その役割は、長寿仲間のフォル爺もフリーレンも同じだ。
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