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アンメット第10話 ミヤビがおそれたものは

記憶障害に苦しむミヤビがおそれたのは、三瓶の心だった。

可能性があったとしても、手術はしないつもりです。

三瓶に対するミヤビの言葉

手術をしないで、最後までできるだけ多くの患者を診察したい。私は、納得できる考えだと思った。ミヤビがあまりにもはっきりと言うからだ。しかし、彼女の本心は毎日書く日記に書かれていて、今回の放送の最後に明かされる。

そもそも彼女の血管は特殊なため、ノーマンズランドにある血管を2分で縫う必要がある。三瓶でも難しすぎる手術だが、それでも毎日練習する。その思いはミヤビにも伝わっていた。

・・・だから、手術はしないと決めた。難易度の高い手術だと分かっていても、三瓶先生は挑戦しようとするだろう。もしも失敗したら、三瓶先生は自分を責めてしまうから。その傷をずっと背負わせることは絶対できない。三瓶先生にはずっと笑っていてほしい。

ミヤビの日記

三瓶はミヤビと同じ症状を持つ患者の妻に対し、「感情は最後まで残るはずです。」と言う。記憶がなくなっても、脳の内側前頭前野という部位で、大切なふたりはずっといる。ということらしい。一つの食べ物を二人で分け合っているような関係性。これが後半の伏線となる。

ミヤビは自分がすべてを忘れてしまうのが怖かった。自分を照らしてくれる大切な三瓶や大事な仲間たちを忘れることは、真っ暗闇に一人でいるようなことだろう。しかし、患者夫妻を診ているうちに、意識の底で心は覚えていることがはっきりと刻まれた。

失われないものもきっとある。

ミヤビの日記

日記に書いた翌日、ミヤビは三瓶に決意を伝えることになる。

わたし、ずっと怖かったんです。このまま何も残らず消えちゃうの。だけどもう大丈夫だなあって。失われないものもあるんですね。

三瓶に告げた言葉

小さく何度もうなずく三瓶。
そして、ひとつの山を越えたシーンに安堵する間もなく、事態は展開する。最終話でどう収束していくのか。


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