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アンメットの意味を独白〜ドラマ第6話〜

ドラマ「アンメットある脳外科医の日記」は、記憶障害となった脳外科医を巡る物語だ。川内医師の同僚で元婚約者の三瓶医師により、第6話でタイトルに込められた意味が回収された。

「光を当てると影ができます。人間は暗い所に光をあててイイコトをしたと思っている。新しくできた影には気づかずに。アンメット。直訳すると『満たされない』
できた影に光を当ててもまた新しい影ができて満たされない人が生まれてしまう。
どうしたらくまなく照らしてアンメットをなくせるのか、その答えを探しています」

三瓶医師の言葉

三瓶と川内のじゃれあいのシーンが重なったので、読者の私には余計に身に染みました。注射を打つといってなかなか打たないシーン、三瓶の寝癖に霧吹きで思いっきり水をかけるシーン。

ふたりは、やはり恋人人同士だったのですね。

このシーンのあと、こうすれば影は消えます。といって川内は三瓶に寄り添います。衝撃なのは、この言葉が、川内がてんかんを発症したときに、無意識に三瓶にかけられる言葉だったこと。

川内は薬を辞めることで自身の身体にリスクがあるにも関わらず、主治医で尊敬する大迫教授よりも三瓶を信じた。理屈では無く、意識の底で信じた。三瓶はその思いもうれしかったのでしょう。川内の力になりたい、できれば記憶障害を治したい。三瓶の目から涙が出たのは、川内への思いが重なったからでしょう。

なぜ、川内を巡って周囲の人が争うのか。記憶障害が持つ意味とは。ますます続きが気になります。

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