ミュージカル「この世界の片隅に」~歌唱指導の視点から~(1)

アンジェラとわたし。

アンジーとの付き合いはもう20年以上になるです。
彼女がデビュー前、当時仲良くさせてもらってた音楽事務所のデスクの方からの紹介がきっかけでボイストレーニングを担当させてもらったのですよ。

そこからなんだかんだで
またこうして一緒に仕事をしてるなんて。
本当にありがたい、かけがえのないご縁です。

(彼女との長年のエピソードは
書き出すとキリが無いので笑

また別の機会に
書き残しておきたいなと思っとりますが)

一本の電話。

2022年の後半。アンジーから電話がかかってきて
「2024年に公開する東宝ミュージカル『この世界の片隅に』」の歌唱指導をCHIBIちゃんにやってほしいんだ」と言われました。

なぬ？みゅ、ミュージカルぅ？？？
しかも…と、東宝って！超ビッグな話やないかい！！

ちなみに、
それまで私はアーティスト達の個人レッスン、ゴスペルクワイアやコーラスグループの指導はやったことがあるものの、
ミュージカルの歌唱指導は経験ゼロ。

ましてや、そんなビッグなプロジェクト！
いくらでも「ミュージカル専門の」歌唱指導の「大御所先生」が居るでしょう？
なぜ私に？

と、最初はへっぴり腰もいいとこだったんですが、、、笑

彼女の話を聞いているうちに、
自分のココロが少しずつ、前のめりになっていくのを感じたんです。

楽曲は、アンジェラ・アキ。

まず今回のミュージカル化にあたって
楽曲はすでに公開された映画などの既存のものを用いるのではなく、
全く新しく作るものだということ。
そしてその作曲は全部アンジーが手がけるということ。

そして編曲と音楽監督は肇ちゃんだということ。
(河内肇先生…すみません^^; 昔からはじめちゃんと
呼ばせてもらってます)

そして何より、
その後に語ってくれた彼女の「今回の作品で実現したいこと」。
それが、ミュージカル専門外のボイストレーナーCHIBIが
この仕事を引き受けさせてもらうきっかけとなったのです。

(続く！)