【漫画紹介】安宅十也『シャーロック・ホームズは影にささやく』『倫敦影奇譚シャーロック・ホームズ』
ボンチノタミ、ジョーカーです。
今回はこちらの漫画をご紹介します。
安宅十也さんの『シャーロック・ホームズは影にささやく』と『倫敦影奇譚 シャーロック・ホームズ』です。
えっ、ふたつ?と思われたかもしれませんが、それについて簡単にご説明させていただきます。
『影にささやく』と『倫敦影奇譚』
『シャーロック・ホームズは影にささやく』は単行本1巻のみしか発売されておらず、続きとなる2、3巻は電子書籍で発売されました。
『倫敦影奇譚 シャーロック・ホームズ』は、内容は『影にささやく』と設定やストーリー展開はほぼ同じですが、細部が異なっており、こちらは単行本で全3巻が発行されています。リメイクというか、再編といった感じでしょうか。
どちらがどう、ということはないですが、新規で読む場合には、現在単行本で最後まで読むことが可能な『倫敦影奇譚』のほうがいいかな、と思います。
ちなみに『倫敦影奇譚』は舞台化もされています。
あらすじ
『倫敦影奇譚』だと微妙にあらすじの文章は違いますが、事件の内容は同じです。
少年探偵シャーロック・ホームズと、ドSな助手ワトソンさんが不思議な事件を解決していくストーリーです。
<影使い>と呼ばれる、影を使った異能を使う犯罪者たちが出てくるのですが、ホームズ自身もまた<影使い>であり、その能力と持ち前の頭脳を使って事件を解決していきます。
少年探偵とドSな助手
一般的なシャーロック・ホームズとの大きな違いは、もちろん異能使いという部分もありますが、ホームズとワトソンのキャラクターでしょう。
シャーロック・ホームズ
ロンドンに住む少年探偵。いつもおどおどしており、ワトソンにもいつもいじられている。
が、ひとたび事件ともなればその巣頭脳と異能を使って難事件を解決する名探偵。
<影使い>であり、影(シャドゥ)の起動装置となるトリガーアイテムは傘で、能力の使い方によっては傘もボロボロになってしまう。
ワトソン
ホームズの助手。左目に眼帯をつけている。長身の美青年だが、口は悪く、性格はドS。
ホームズを「チビ」などと言ってからかっているが、ホームズの危機を身を挺して守ったり、ホームズのためにためらいなく銃を構えるなど、いざというときには頼りになる相棒。
ホームズからは「ワトソンさん」と呼ばれている。
<影使い>の能力
<影使い>は、トリガーアイテムと詠唱により影(シャドゥ)という異能を使うことができる能力者のことです。
その能力は影使いにより異なり、物体強化、時間停止など多岐に渡ります。
シャーロック・ホームズのシャドゥ
<非天の守護者>
トリガーアイテム:傘
能力:左手で触れた物体の特性を一定時間強化する
シャドゥを起動することにより物体強化の能力を使うことができますが、ほかにシルエットという能力があります。
シルエットを起動することにより、ホームズは自身の影を通してその場所で起こったことを視ることができます。
主にこの能力が、謎解きの鍵となってくるのです。
シルエット起動呪文:「月の光に歩み出せ」
シャドゥ起動呪文:「陽の光に立ち上がれ」
この詠唱により<影>の力が発動します。
異譚『シャーロック・ホームズ』
ホームズ以外にも<影使い>は存在し、犯罪者として登場します。
謎解きはもちろん、この<影>を使った異能バトルも描かれる、ちょっと変わったファンタジー・シャーロック・ホームズ作品です。
また、異能力者という前提があるため、通常の探偵ものでは到底ありえないようなトリックも登場します。
このあたりが、この作品の面白いところ。
探偵が事件を解決する、という大筋はもちろん探偵ものであり、ホームズ&ワトソンの推理を中心に物語は進んでいくのですが、異能バトルものも楽しめる、というストーリーになっています。楽しい。
どこで読める?
『影にささやく』1巻、および『倫敦影奇譚』1~3巻ともに、単行本はAmazonでも購入可能です。
残念ながら、現状『影にささやく』の電子書籍での公開は終了しているようです。
ちょっと変わったシャーロック・ホームズに触れてみたいな、という方は、読んでみてはいかがでしょうか。
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