【TRPG】『DOGMA』【CoC】
ボンチノタミ、ジョーカーです。
らぎーさんから昨年9月に「PvPシナリオやりません?」というお誘いがありました。
PvPとは『Player versus Player』つまり、PL同士が協力するのではなく敵対する形式となります。相手を倒して勝つ必要があるわけですね。
今回はPvPかつ秘匿HOの2PLシナリオ。
PvPも初ならまともな戦闘もしたことがないし秘匿HOも未経験。
初めてだらけでしたが「ぜひ! やりたいです!」とお返事して、参加させていただくことになりました。
諸々の日程調整の末、1月末に2日間をかけて『DOGMA』に挑むこととなりました。(ちなみに複数日に分けてプレイするというのも初めてです)
平日夜に調整いただいたKPすずりさん、らぎーさん、ありがとうございました!
※途中まではネタバレありません。
※後半、ネタバレ部分の前に注意書きをしております。
『DOGMA』概要
全体的にヤバそうな雰囲気が漂います。
正義の復讐者か、遺恨の復讐者か。
らぎーさんはHO1を、わたしは迷わずHO2を選択。絶対にHO2のほうがやりたかったので嬉しい。ありがとうございます。
探索者
今回の探索者は我紋桃李(がもん とうり)くん。22歳。
殺された大切な人は「兄」です。お兄ちゃんの名前は太桜(たお)さん。
PvPなのにどうして芸術家を選んだのか。だって彫師(刺青師)やりたかったんだよお!
故に、武器は刃物です。
肩の桃の刺青はお兄ちゃんに彫ってもらったもの。
桃李自身も兄の跡を継ぎ、彫刻や刺青などを生業にしています。
ちなみに今回、主に衣装の方向性がいまいちまとまらず、5回くらい描き直しました。最初に描いたやつは消してしまったんですが、2~4回目までの変遷はこんな感じ。
和服っぽいのは着せたかった。
そんで、羽織や着流しの内側に武器を隠したかった。
そんなこんなで、最終的に片肌になりました。
身長185cmのデカい男です。
秘匿のため、お互いギリギリまで「バディ部分のための最低限の情報共有」しかしていなかったので、らぎーさんがどんなHO1を見せてくれるのかとても楽しみにしていました。
HO1:正義の復讐者-Avenge- 相馬 レン(PL:らぎーさん)
HO2:遺恨の復讐者-Revenge- 我紋 桃李(PL:JOKER★)
相馬レンvs我紋桃李、果たして勝つのはどっちだ。
結果としては、いろいろいろいろいろいろあって、END-A両生還でした。
めっちゃくちゃ楽しかった。ありがとうございました。
以下、ネタバレありの記録と雑感
ネタバレありです!気を付けてください。
※『DOGMA』シナリオのネタバレを含みます。
※今回はRPが楽しかったのと、秘匿でいっぱいいっぱいだったので途中から詳細なメモを取るのを諦めました。
※記憶を頼りにごちゃっとした感想を書いています。
いきなりですが相棒・相馬レンの話をします。
もっとクールでツンケンしてて「お前は道具だ」みたいな感じかと思っていたんですけど、めちゃくちゃ優しかった。当たりが柔らかい。
初っ端、桃李が強盗に取っ捕まっているところから始まるんですが、さっそうと銃をぶっ放して強盗をやっつけてくれるかと思ったら外すんですよこの人。いや、外すまではいいんですよ。拳銃85あっても外すことはあるんですよ。そのあとがかわいいんですよ。
我紋「相馬ァ! 俺に当たったらどうすんだよ! 右にブレる癖直せって言っただろ!」
相馬「(ええ~見えないところから撃ったのに俺だってバレてる……)わ、悪い! ちょっと手元が狂って……!」
言い訳するのかわいい。外して動揺してるのかわいい。
なんかもっとこう「うるせえ、お前こそもっとこっちが撃ちやすい位置で捕まれよ」とか返されるかと思ってたら、めっちゃ素直だった。
ここでPLであるわたしも、桃李をクールツン系ではなく生意気ガキ系にシフトすることにしました。
3年間のバディ生活の中で、最初はツンケンしていたと思うんですが、恐らく相馬さんのこの感じを見るに、徐々に桃李も「常に臨戦態勢でいる」ことはできなくなっているだろうなと思いまして。
となると、表面上だけかもしれないけれど、軽口を叩いたり冗談を言って笑ったりしながら過ごしてきたんじゃないかと。
寡黙な相馬さんに対して桃李は口が達者なので、それで言い負かしたりして楽しんでいる風もある。ただし、肝心な部分はやはり相馬さんは強い。
隙を狙って兄の敵を討とうとしても、その隙がない。バディ生活を重ねて相手を知り、自分も強くなることでより一層、相手が自分にどうこうできるような強さでないことを知ってしまっている。
だから、無暗に相手の隙を狙うことはやめており、今はこのバディ関係に甘んじている、というような雰囲気。傍から見れば息の合う言いコンビに見えることでしょう。実際、たぶん、それなりに相性はいいと思います。
ちなみに最初の強盗に対してですが、交渉技能で説得するか、STR対抗などで力ずくで抜け出すか、の選択をKPさんが提示してくれたので、言いくるめ70の桃李は「田舎の母ちゃんが泣いてるぞ?」と言って言いくるめに成功し、強盗の腕からするりと逃れました。
このあとも、狗又という怪しい男が相馬さんに話しかけてくるのですが、桃李は「昔の相棒?」「どういう関係?」と訝し気な様子。
相馬レンは寡黙で自分のことを話さないし、彼の本心もわからないし「なぜ兄を殺したのか」もはぐらかすしで、素直で隙だらけに見えて本当に大事な部分は隙を見せない男なので、彼に関わることに対しては桃李も興味があります。こいつを殺すための糸口が見えないか、探っている。
狗又に対しても警戒心むき出しで「相馬サンノ相方ノ我紋桃李デス」って不快感隠そうともせず握手してました。
その狗又が、相馬さんに何かを手渡したことに気付いた桃李。(秘匿でアイデア成功)
桃李「何もらったんだよ?」
相馬「何ももらってないぞ」
桃李「いや、受け取ってただろ、見た」
相馬「何もないって」
桃李「見せろ」
相馬「俺もまだ読んでないんだよ!」
桃李「読んでないってことは手紙? へえ~」
相馬「あ」
相馬さん、これうっかりなの? わざとなの?
その後、我紋のケータイが鳴ります。メッセージが来てるみたい。
相馬さんと話しながらこっそり内容を確認する我紋。特に相馬さんからツッコミはなし。見られなくてよかったね。
とりあえず食事をとるためにいつもの食堂へ。
道中、目星でファンブルしてガキンチョに足元にまとわりつかれてコケる桃李。HP-1。何やってんだお前。
その後、相馬さんから猿樂という人物について話を振られます。
相馬「我紋、猿樂という情報屋を知っているか?」
我紋「エンガク? 知らないな」
相馬「さっき街の人が話しているのを聞いた。教団の男らしい。危険だから近付くなよ」
我紋「へえ。もし街の人間に危害を加えるようなら何とかしないとな。俺も客(刺青師のほうの客)に何か知らないかちょっと聞いてみる」
相馬「ああ」
ここ、猿樂のこと全然知りませんムーブしてたんですが、実は我紋はめちゃくちゃこいつのこと知ってます。
事前に渡された秘匿ハンドアウトに書いてあったから。
なんなら、さっきのメッセージも猿樂からのものでした。
今夜ハギー大聖堂に来てねって言われてます。
とにかく猿樂について、相馬さんに対しては「知らないフリ」を通しました。
バレてんのかな~バレてないよな?
ここでPLわたし、気付く。秘匿HO、嘘つくの楽しいな。
食堂では店主が相馬さんに対し、狗又の話を振ってきます。
これはチャンス。
我紋「なあ、その狗又って誰なんだよ。昔の相棒?」
相馬「相棒じゃない。先輩だよ」
我紋「さっき店主が言ってた本部って何? 何の本部? あんたもそこにいたの?」
問い詰める我紋、はぐらかす相馬さん。
店主からは「早食いに挑戦しないか?」という誘い。成功したら1週間タダメシである。なにそれ楽しそう。
あまり乗り気ではなさそうな相馬さんに勝負を吹っ掛ける我紋。
我紋「なあ、早食い対決、負けた方が勝った方の言うこと何でも聞くってどうよ」
相馬「何でも? たとえば?」
我紋「さっきの手紙の中身、見せるとかさ」
こういうところで問い詰めチャンスを逃さない男、我紋桃李。
なんやかんやの末、手紙(メモ)を見せてくれることに。
そこにはこの街の地図と教団のボスの名前、そして猿樂の名前が記されていました。でも何を示しているのか、いまいちワカラン。
手紙の内容は見せてもらいましたが、それとは別で普通に早食い対決もやりました。
結果はふたり同時にオロロロロロでした。残念。最初は調子よかったのにな~。
食堂から出て、引き続き探索。
まずは街の武器屋へ向かいます。
武器屋の武器は教団と対立している組織EVEが買い占めてしまったそうで、何もありませんでした。
しかしここで我紋がVIPルーム的な部屋から男が出てくるのに気付く。
声をかけます。
猿樂でした。なんでお前ここにいんだよ!
猿樂「桃李さんじゃないですか」
我紋「誰だよ」
あくまで知らないフリを通す我紋。
やべえ相馬さんにバレる……と思いましたが、とりあえずふたりが繋がっていることはバレないまま、猿樂は去って行きました。
でも向こうは知ってるっぽいムーブかましてきたので、当然、相馬さんに聞かれます。
相馬「知ってるのか?」
我紋「知らねえよ」
相馬「でもあっちは知っているふうだったぞ」
我紋「……兄貴の、昔の客かもな」
我紋、本当にまじで普段ほとんど兄の話はしたがらないんですが、こういうときだけ兄を使う。それ出せば相馬さんが黙るのもわかってるからね。
優しいんだよ相馬さんは。でも兄貴を殺した張本人なんだよ。
店主にさっきの男について問い詰めます。
ここで再び我紋の言いくるめの出番です。
我紋「なあ、ここの武器はEVEが買い占めたって言ったよな? でもさっきの男は教団の関係者だ。おかしいよなあ? どういうことだ? 何を売った?」
ここまで言っといて言いくるめ成功しなかったらクソダサかったんですが、無事成功。
『レンのガラスの欠片』の情報を得ました。
続いて、ハギー大聖堂へ。
相変わらず目星に失敗し続ける相馬さん。
我紋「サングラスなんかしてっからだよ」
酷い言い草ですね。
なんとなく周囲がざわざわというか、そわそわしている気がしますが、相馬さんは気付きません。
大聖堂のほうに大きな蝙蝠のようなものが飛んでいきましたが、それにも相馬さんは気付きません。
サングラスなんかしてっからだよ!
ゴロツキに絡まれる相馬さん。
STR対抗では抜け出せませんでしたが、ゴロツキは騒がしくなった大聖堂のほうへ行ってしまいました。
つい「大丈夫かよ」と声をかけてしまう我紋。
大聖堂では首吊りがおこなわれていました。
教団、気持ち悪いことしてんな。
探索終了、ねぐらへ帰ります。
別れようとすると、相馬さんが我紋を呼び留めました。
相馬「さっき子どもにじゃれつかれて転んでけがしてただろう」
我紋「大したけがじゃねーよ」
相馬「いいから手当させろ」
相馬の応急手当は成功。我紋、HP+1。
我紋「……ありがと」
お礼は言える子なんです。
夜。
猿樂に会うために大聖堂へ向かうと、なんと相馬さんも来ていました。
相馬「なんで!?」
我紋「あー……(そんな気はしてた……)」
PLの気持ち的には「大聖堂行ったあと、どこかで鉢合わせする展開かな」くらいに思っていたのですが、いきなり鉢合わせることになるとは思わなかったのでちょっとびっくり。
猿樂に会いに行くのに正直言って相馬さんは邪魔になるので、さっさと帰ってほしい我紋。相変わらず「狗又さんが……」とか言ってるので、なんというか、狗又さん関連の話題については無自覚にちょっと嫉妬してる感じでRPしてました。
探索。大聖堂の中。
ステンドグラスやモザイクタイル、祭壇を探索していきます。
基本的に、我紋はついていくだけ。
ただ、ステンドグラスを見たときに眩暈がしてデジャヴを感じた(秘匿)とあったので、なんとなくPLは「我紋は教団関係者だったのかな」「記憶ないのかな」と察し始めます。でも相馬さんには言わない。
祭壇の経典は英語で書かれていて読めない……はずなのですが、なぜか我紋には読めました。
秘匿で送られてきた内容をかいつまんで相馬さんに説明。
相馬「我紋、これ読めるのか」
我紋「なんで読めるのか、俺もわかんないんだけど」
たぶん教団関係者なんだろうな、という察し、再び。
さらにここで目星失敗からのクリチケで経典に挟まれたメモを発見。
障壁の張り方が書いてあるぞ!
最後に聖具室へ。
ここで図書館ファンブルして本棚が倒れてきて怪我する我紋。HP-1。
どうでもいいところでファンブルしてHPを減らすなお前は。
相馬さんは順調に情報を集めていきます。すごいな。
見つけた本の内容とか教えてくれた。優しい。
復活の呪文まで見つけた。すごい。でも呪文は書かれていない……。
そうこうしていると夜鬼が乱入。あのでかい蝙蝠みたいなやつだ!
そしてさらに猿樂が乱入。
そうして、我紋は神による殺戮の映像を見せられ、全てを思い出します。
自分が、教団の中でも神を招来させる呪句を知る一族だったこと。
そして、その記憶を消すことを条件に、自分ではなく兄が命を奪われたこと。
全てを思い出した我紋に、猿樂が手を差し出します。
猿樂「さあ、桃李さん。こちらへ」
選択の時が迫ります。
KP「我紋さんに3つの選択肢を与えます」
・猿樂の手を取らず相馬レンにつく
・猿樂の手を取り相馬レンと対峙する
・猿樂の手も取らず相馬レンとも対峙する
ここで1日目は終了。
わたしは1日かけてこの選択と向き合うことになりました……。
悩むわたしの壁打ちの記録。
教団も、相棒も、自分さえも信じられない。信じたくない。兄のことでさえも。もう、何を信じて何を支えにしていいかわからない。
ただひとつ確かなのは、祖先の因縁など関係なく「相馬は兄の仇」ということだけ。
それだけが、今の我紋を我紋たらしめるただひとつの想いです。
2日目。
選択の前に、相馬さんに問いかけました。
我紋「相馬ァ」
相馬「なんだ?」
我紋「いつもはぐらかされてたけど、もう1度、今ここで聞く。なんで、兄貴を殺した?」
相馬「それは……」
我紋「教団のことも、百人隊のことも、全部知ってたのか」
相馬「全部じゃない、でも、知ってはいた」
我紋「あんたは、自分の意志じゃなく、組織の指示で殺したんだな。……わかった」
そうして、猿樂の手も取らず相馬レンとも対峙するを選びました。
教団のことなんか知ったこっちゃないし、もう自分の中で信じられる自分の気持ちは「復讐」だけだったから。
誰も信じられないし信じたくないんだよ!!
戦闘。神を呼ぼうとする猿樂を狙いたい相馬さん、どうしていいかわからないけれどこんな記憶を呼び戻させた猿樂をぶん殴ってやりたい我紋。
ですが、猿樂への攻撃は夜鬼たちが防いでしまいます。
そうこうしているうちになんやかんやあって、我紋は神を招来させられてしまいます。その神の名は、イェグ=ハ。
狗又もかけつけ、大混戦の様相に。
そしてここで衝撃の事実。
狗又が「嫁入り前の体に……云々」と言いながら回復役のようなものを相馬さんにぶん投げました。
相馬さん、女でした。
(これはシナリオにおける秘匿ではなく、PLであるらぎーさんが追加した秘匿でした。明かすタイミングをKPさんとふたりで見計らっていたようですが、NPCの台詞でさらっと明かすとは……ここはKPさん素晴らしい!)
我紋、3年間も一緒に過ごしていて気付かなかったんですね。お前!
このあとの戦闘前に狗又から相馬さんへ指輪が、猿樂から我紋へペンダントが渡されるんですが、なんかよかったなあ~。MP10くれるアーティファクトなんですけど。こういうシーン好き。
我紋、とりあえずつける。あんまいけ好かない奴から渡されたものだけど、役には立つから。
ここでの戦闘は、我紋は誰を攻撃するか毎ラウンド選ぶことができるんですが、結局、相馬さんを狙うことはしませんでした。
個人的感情による猿樂への攻撃、また、相馬さんの説得に流されたターンではイェグ=ハへの攻撃をおこないました。
戦闘時に考えていたこと。
兄が殺されたのは教団と百人隊の末裔の因縁のせいだ、という結論に至った我紋は、この因縁を断ち切りたいと考えました。
イェグ=ハをもう2度と復活させないためには、EVEによる総攻撃が必須。そしてそのためには、こいつを倒すしかない。
猿樂が残っていても厄介かもしれない。だからあいつもさっさと黙らせたい。
自分の復讐と、教団と百人隊の末裔の因縁は別物。だから今この状況で敵討ちはしたくない。
全てが終わったら、もう一度、相馬さんと向き合うつもりでした。
イェグ=ハがさあ! なんか知らんけど我紋ばっか攻撃ぶち当ててくるんですよね! 我、お前を呼び出した者ぞ???
障壁もぶち破られるし、いやもう本当に死ぬんじゃないかと思った。生きててよかった。
結果、5Rで決着。
イェグ=ハを撃退しました。
……と、ここでめでたしめでたし、とはさせませんでした。
どうしても相馬さんと決着をつけたい我紋、相馬さんにナイフを向けました。
我紋「相馬ァ。……本気でやろう」
しかし、相馬さんは乗り気ではありません。
もう彼女の中では我紋は復讐の対象でも何でもなく、寧ろ守りたいとすら思っているのです。
けれど我紋はそうではありません。
教団や百人隊の因縁も理解し、相馬さんも苦しんできたことをわかった上で、それでもなお、自分には復讐しかない、と思っているからです。
我紋「俺が俺でいられる支えはもう、兄貴の仇を討つことしかないんだ。今までそれだけを考えて生きてきた。俺が生きる理由はこれしかないんだ」
相馬「復讐しかないなんて言うな。俺も復讐に生きてきた。でも、今は復讐だけじゃない。我紋、生きる理由なんていくらでもある」
こんな感じで平行線が続きます。
我紋「なんでもっと、早く言ってくれなかった? 俺はもう、これしかないんだよ……」
口下手な相馬さんが丁寧に紡ぐ言葉に、泣きながら答える我紋。
でも、説得に応じるわけにはいかない。わかっているけど、納得したくない。
我紋「あんたを殺して、俺も死ぬ」
相馬「死ぬなんて言うな!」
正直、1日目の終了時の時点で我紋には「俺が死ねば全部解決するんじゃないか?」という思いがありました。
だって、そうすればもう自分も相馬さんも苦しむことはないし、兄が死ななければいけなかったのだって自分の存在があったせいだから。
でも、相馬さんはそれを許さないんだよなあ。彼女は我紋を守りたいから。
PLとしては、ここで決着をつけたいけれど、たぶん我紋にはもう殺せないな、とは思っていました。
我紋自身、もう兄の仇として相馬さんを殺すことは必要ないと思っているはずで、復讐なんてもう意味がないとわかっています。
それでも、けじめをつけないと自分が自分でいられなくなる。
自分が相手を殺すか、相手が自分を殺すか。
だってそうじゃないと、相馬さんだって報われない、と思ってる。
彼女にとっては、我紋が、神を招来できるこの一族の血こそが、家族の仇なんだから。
我紋から飛び掛かり、戦闘開始。
我紋はナイフを武器としており、2種類のナイフを持っています。
これまでの戦闘ではダメージ値の高い中型ナイフを使用していたのですが、いざ兄の仇を取るというこの場面で、敢えてダメージ値の低い彫刻刀を選択。
兄の形見であり、自身も商売道具として使用している彫刻刀。これで兄の仇を取りにいきます。
最後の戦闘、とにもかくにもいろいろいろいろいろいろありました。
RPもしました。楽しかった。
本気で殺すか殺さないか悩みながら戦いました。
ほんっとうにいろいろありました。
いろいろあった末の、両生還。
ただ、我紋は我紋なりに復讐にケリをつけることができた、という結果になったと思います。
これからもふたり、バディとしてやっていくんでしょうか。
PL的にはそうだといいなと思います。
ただ、我紋は相馬さんに自由になってほしい、幸せになってほしい、俺のことはいいから、と思っていると思います。
我紋「俺がもしまたあいつを呼んでしまうことがあったら、殺してくれ」
相馬「そういうことを言うな」
我紋「……俺は、相馬に殺されたい。他のやつに殺されるくらいなら、相馬がいい。俺が死ぬときは、相馬が殺すときだ」
相馬「……じゃあ、我紋は長生きするな」
我紋「……そうかよ」
我紋の精一杯の言葉は「お前に殺されたい」でした。
あとこれ、個人的な感覚なんですけど、バディとかって「あんた」と「お前」だと「あんた」のほうが距離があって「お前」のほうが近い気がするんですよ。
なので、最初は結構「お前さあ」とか言ってたんですが、2日目の戦闘前あたりから「あんた」呼びを増やすようにしてました。時々ブレてたかもしんないけど。
最後は「お前」呼びです。
そういうことです。
【追記】
翌日改めて感情を整理した結果のふせったー。
そうですね、我紋自身、自分の中で折り合いがついていないんでしょう。
兄に愛情を持って守られ育てられてきた17年間。
その兄を失い、相馬さんへの復讐のためだけに生きてきた5年間。
そのうち3年間をバディとして過ごすうち、憎悪だけでなく好意も産まれた。当然です。相馬さんは我紋個人に対しては愛情を持って接してくれているのですから。
我紋は今後、自分の相反する気持ちに折り合いをつけられたとしても、相馬さんの家族を奪った自分自身の血のことについてはずっと抱え続けるでしょう。自分が復讐する側でなく、復讐される側でもあること。それを知りました。
それでもふたりのこの先に幸多からんことを、と願います。
今回、初めてのPvP、初めての秘匿ということで、不慣れながらもKPさんと相方さんのおかげで楽しくプレイさせていただきました。
KPすずりさん、本当に本当にありがとうございました。
相方らぎーさん。また一緒にいきましょう。今度は仲良くしたい。いっぱい我紋を気遣ってくれて、ありがとうございました。
秘匿面白い。あとで感想戦したら「あのときこんなこと隠してた」とか出てきて楽しかったです。
PvPは……もっと覚悟が必要かな。でもすごく楽しかったです。
今回、本当にRP楽しかった。我紋桃李、またどこか平和な世界線に連れて行ってあげたいです。
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