【詩】スマホの墜落 Crash de smartphone
楓摩ユミ
充電器のコードに足を引っ掛けた
スマホが落ちた
畳の上に落としたのは何回目?
十回は疾うに超えているはずだ
落としたくないのに
落としてしまう
ああ、また衝撃を加えてしまった
寿命がまた少し縮まったに違いない
毎回落として思う
うつらうつらして畳に落とす
ひっかけて畳に落とす
とにもかくにもやたらと畳に落とす
致命的な墜落が一回あった
玄関で靴を履こうと屈んだら
背負ったバッグから
スマホが滑り落ちた
そこは畳ではなく固い土間
壊れてないか確かめた