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チバユウシ独占インタビュー②

(聞き手・チバユウシ)



そんなthe男子脳だったチバさんは同級生より一足早くジャンプを卒業してからはどんな漫画を?

「や、ていうかね、たぶん僕ジャンプに関しては入学も早かったですね今思えば」

小学生とかじゃないんですか?

「実は保育園なんですよ」

保育園!?
早すぎないですか!?

「鮮明に覚えてるんですけど、とりあえず当時って世の中はドラゴンボールなんですよ。今で言うONE PIECEなんかな?男子の絶対的エース、全員知ってる、みたいな」

時代的にはそうですよね

「で、とりあえず物心ついたらテレビでドラゴンボールZ見てたんです。なんなら夕方とかに再放送でドラゴンボールもやってたかな?悟空が小さい時ね。見てた記憶はあるから」

ドラゴンボールZの放送は89年からですね

「で、テレビでフリーザ見てたのよ。あんまわかってないけど、とりあえず強い敵だ!って認識で」

その頃は90年ですね

「でしょ?で、僕91年4月から小1なんで」

計算しやすい笑

「年長さん時にアニメで初期フリーザ見てて、その頃土日は近所の喫茶店にモーニング行くんですよ。そこでジャンプ置いてあって、字もあんまり読めんけどなんか悟空が描いてあるってなってペラペラめくって見てたらフリーザって呼ばれてるやつがおって。片仮名は読めたんかな?その辺曖昧なんだけど、でもそのフリーザはなんか小さくて丸いのね?要はジャンプってアニメよりストーリー進んどるから既に最終形態だったの。でもそんなん子供過ぎてわからんからさ、これフリーザ?昔なんかな?って勝手に思って不思議だったのめちゃくちゃ覚えとるんだわ」

いや、そのエピソードそんだけ鮮明に語れる事の方が不思議ですよ!30年前ですよね?

「31年前かな?笑 でも間違いなくそうなのよ」

つまり保育園でジャンプ見てたのは本当だと笑

「そういうことよ!笑」








~ジャンプ卒業してからは青年誌行きましたね~







でまぁ小学校はどっぷりジャンプで、立ち読みをミスってからっていうのは?

「そっからはねぇ、漫画自体そんなに。単純にお小遣い少なくて買えんし、部活やってて、門限あったからそのあと友達と遊ぶとかもできんくて貸し借りもないしとか」

厳しい家庭だったんですか?

「じゃない?今思えば固かったと思うよ笑 18時半だもん門限!笑」

はや!なんにもできないじゃないですか!

「な?かわいそうだわあの頃の俺!笑
で、まぁだからその時は適当に流行ってる漫画は一応読んでたとかそのくらいで」

当時だと何が流行ってました?

「えっとね、とりあえずONE PIECEは立ち読みミスってからコミックス買い出したのよ。だからバギーかな?出てきたところ、2巻ね。まずそれ買ってそのまま3、4、って。でどっかで1もちゃんと買って、みたいな」

それが今も続いてますもんね笑

「凄いよね。12才の中1で買い出した漫画まだ終わってないんだから笑」

チバさんのONE PIECE好きはここから始まった、と!
これはこれでまた今度がっつり聞きますね

「あ、そう?まぁ止まらんくらい長くはなるかONE PIECEは笑
あとはね、GTO!買ってたね。グレートティーチャー鬼塚」

あ、その頃ですか!

「前作の湘南純愛組!は見てないのにね、なんか存在は知ってて、その主人公の鬼塚がその後教師になってってとこに興味持ったんかな?」

たしかにバリバリのヤンキーが先生って当時なかなかかインパクトありますよね

「あとタイトルね。GTOってなんて読むの?あ!グレートティーチャー鬼塚でGTOか!って。そんなん俺の記憶ではなかったからさ、頭文字の発想が。AKBの走りやんあれ!」

いやそこにいきますか!?笑

「知らんけどさ、とりあえずそのインパクトで買ったってのと、あとちょこっとだけエロかったのよ、パンチラとか程度だけど。内容もさ、マガジンだからジャンプよりは少し大人というか」

あーたしかにそうかもですね
世の中的にも女子高生の援助交際問題とか

「それこそコギャル全盛期だし、GTOはファンタジーじゃないからさ、世の中が反映されてて、そりゃちょいエロも出てくるよね」

つまりエロ本変わりに?

「ってわけじゃないけどな!ってとこもあるんだけどな!笑」

あるんかい!笑

「けどね、その頃かな?後かな?ジャンプ卒業してからは青年誌行きましたね。高校くらいに。で、そっからずっと青年誌の時期が最近まで続くんだけど」

長いなー!
ヤングマガジンとか?

「そーそー!当時はまだヤングサンデーもあったし」

ありましたね!!

「なんでかって、この頃はさっき出てきた漫画喫茶行くようになったのよ。友達とかと」

少し大人になって

「そう、でコーヒー一杯で90分おれるのね、だから330円か。だったら普通の喫茶店行くよりえーやん?だからそっから色んな漫画を読み出して」

でも同級生はジャンプ読んでるじゃないですか?
なんでチバさんは青年誌だったんですか?

「これがねぇ、思春期特有のダサさでね笑」

というと?

「“皆が知らんもんを知ってる俺”に酔うのよね笑」

あ、ダサい!笑

「ダサいよな?笑
でもそうなのよ、高校生って、かっこつけるのよ。あとたぶん元々が天の邪鬼なんかなー?左利きだし笑」

関係ありそうな、なさそうな笑

「とにかく皆と違うのをインプットしたいとか、今さらジャンプのやつ読んでも途中からだからわからんし、みたいな」

なるほど
でもそれってヤングマガジンとかでも一緒じゃないですか?

「だから、漫画喫茶なのよ。1巻から読めるから」

あ、雑誌じゃなくコミックスなんだ!

「そう!で、なんか絵が好きで見やすい、とかさ、ジャケ買いみたいな。ジャケ読みよね笑」

ジャケ読みって言葉あるんですね

「いま俺が作ったんやけど笑
とりあえずそんなんで適当に読んでみて、青年誌の面白さに入って行くというか。で、そうなるともうジャンプが子供に思えて読めんのよ、当時の感覚だとね」

そういうパターンあるんですね

「ジャンプなんか子供の読むやつやん!とか言ってさ、ONE PIECEはコミックスで買ってるしHUNTER×HUNTERも借りて読んでたくせにな」

素直じゃないなあ笑

「当時からね笑」

じゃけっこうその頃に読む漫画の幅が広がった感じですか?

「そうね、それは間違いなく。あと友達と情報交換して読んだりとか。このくらいに少女漫画も読んでたね」

the男子だったチバさんが!

「そう、当時って本当にthe男子過ぎて、それこそバリバリ童貞だし、長子長男で女子のインプットするもんが自分に全く入ってこんのよ」

お姉ちゃんいるやつとかちょっと感覚違いますもんね

「だが?でも俺はお姉ちゃんいないからさ、だから女子とも会話できないわけ」

チバさんが!?

「や、ちなみにそれは今もそうよ?」

嘘つけ!!

「マジだって!頑張ってるだけよ!普通っぽくしてるけどすんなりは会話できないからね」

、、、、、。信じられないですけど。

「まぁそれはえーわ笑 とりあえずそれで、高校とかって女子と会話したいやん?それの手段として漫画を借りるみたいな。そういうこすい理由で読み出したわ」

こすいっていうか、ださいっていうか

「わかるよ笑 当時から自覚してたし笑
けど、少女漫画読んでかなり価値観は変わったに」

価値観?

「女子の方が精神的に大人でしょ?そらそーだわ、あんな漫画読んで育ったら大人の感覚なるわ!って」

あ、内容が

「だいたい恋愛しとるもん!一方その頃の男子なんて、なんとかアタック!とか、バトルしてばっかだから笑 そりゃ俺は童貞だし女の子と会話できんわなって」

そこで気付いたんですね笑



~矢沢あいは衝撃だった~



「本当にそれだね。女子との接し方は少女漫画が教えてくれた!あと思ってたより普通に面白くてすんなり入れたのも発見だったね。女子の漫画なんてつまらんに決まっとる!って偏見があった」

当時どんな少女漫画読んでました?

「えっとねー、最初がたぶんママレードボーイかな?」

だっけっど、気になる♪ですね

「歌わんでえーから笑
アニメで昔見たことあるなーってのと、既に全巻出てたし、それで読んだかな」

りぼんの歴史に残る名作ですよね

「で、友達の女子に恋愛カタログ借りて」

あー!別冊マーガレットの!

「そう!別マね!まずマーガレットも知らんのに別冊マーガレットってなに!?だったけど」

名作多いですよね

「後に知るんだけどね笑
とにかく学校で恋愛カタログ流行ってたから、それで読んだらキャラもかわいいし、ストーリー面白いし、ってなってしっかりハマったね」

種ちゃんいいですよねえ

「わかる!種ちゃん最強。今でも好きな漫画女子の上位に入るわ」

めちゃくちゃチバさん好きそうなキャラですよね

「なんか恥ずいな笑 で、高校の卒業間近に初めてアルバイトするんだけど、そこで仲良くなった一個上の人がめちゃくちゃ気が合うというか、趣味の合う人で」

ついに外部からの影響が

「それこそミッシェルガンエレファントも好きで、音楽のこととか色々教えてもらったり、そしたらその人が服飾の専門学校通ってる人で」

おしゃれさんですね

「で、これ読め!って持ってきたのがパラキスなのよ」

パラダイスキス!矢沢あいさんの!

「知っとる?」

ご近所物語の続編ですよね?

「そーーー!ご近所物語はなんか女子が好きだったから知っとるけど、それの続編あるなんて知らんかったからさ」

たしかzipperで連載してたんですよね
洋服作るおしゃれさん達の漫画

「そうなんだわ、知らんやん?女子のサブカルファッション誌だで?笑 しかもファッション誌で漫画載っとんの?は?ってもう混乱よ」

見てなかったんですか?、

「俺バスケしかしとらんもん笑」

そっか、世の中の流れについてってないのか

「バスケしかやってないから世間知らんし童貞だし、のくせに皆と同じは嫌だから独自の趣味貫いてたっていうただの拗らせだからな」

自分でめちゃくちゃ言いますね笑

「でさ、当時ってNANA流行ってたのよ!めちゃくちゃ人気あって、で俺それも借りて読んでたからパラキス渡されたときに“矢沢あいの作品なんすね!”ってなって」

見たことある絵だ!って

「で、ご近所物語の続編でしょ?てことはそれも矢沢あいやん!ってなって」

びっくりがたくさん笑

「だから矢沢あいは衝撃だったね」

絵も綺麗ですもんね

「見やすいしかっこいいしさ、少女漫画で“かっこいい”って思ったのは初めてだったから」

NANAはそのまま読んだんですか?

「なんなら途中から集めてたな、というか今も集めてるというか、ずっと長いこと休んでらっしゃるから」

ですね、復帰して続き見せて欲しいですよね

「詳しくはわからんけどね、願わくば続き読みたいとは思っとるよ。めちゃくちゃ衝撃のとこで止まってるしな」

ちなみに矢沢あいさんの他の作品は、

「天使なんかじゃないも誰かに借りて読んだし、パラキスとご近所物語は大人なって」

ブックオフだ!

「なんで言ってまうの?そうだけど」

やっぱり!笑

「これはでもね、全巻セット500円とかだったから、余計にね、こんな安いなら買っちゃおっていう」

それは買いですね

「ちなみにパラキスはもう一個思い出あって」

ほう?

「当時の彼女、ていうかほぼ初めてみたいなもんかな彼女ってのは」

急に甘酸っぱい展開!

「も、パラキス好きだったのよ」

偶然ですか!?

「バイトの人に借りたけどこれ知っとる?って聞いたら“ジョージー!!”ってなって笑」

いきなりですか笑

「その彼女はお姉ちゃんの影響でめちゃくちゃ好きだったらしい笑
だからちょっと思い入れ強いかな。あの漫画で服っておもしろいなーって思ったし」

影響受けてますね~



~一番ってのはないな、結局全部が自分になっとんじゃない?~
に続く





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