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【老後2000万円問題】って誰の問題?

"老後2000万円問題"
こんな言葉を聞いたことがある人はいるのではないだろうか。
「聞いたことはあるけどよくわからない…」
↑こうなる人が世の中の大半を占めているだろう。
自分も消防時代はそのうちの一人だった。
学校で教えてもらったこともないし誰かに教えてもらうこともない。
老後って聞くと20代の自分には関係なく感じて調べてみることもない。
その"無知"と"無関心"のほうがよっぽど怖い気もするが今日は
老後2,000万円問題についてわかりやすく書いてみようと思う。

簡単に言うと年金以外に2000万円ないと老後詰むよって話

この問題はいたってシンプルな話だ。
国からもらうことができる老齢年金や厚生年金だけでは満足のいく老後生活は出来ないというものである。
具体的な数字を出して話していこう。

2021年の家計調査(総務省)によると高齢者の消費支出と非消費支出(税金や健康保険料、介護保険料など)をあわせた家計支出の平均は以下の通りである

  • 65歳以上の2人以上の世帯(無職):月額25万5,100円

  • 65歳以上の単身者世帯(無職):月額14万円4,747円

次は実際にもらえている年金の平均受給額(2021年厚労省発表)を見てみよう

  • 厚生年金未加入の場合:月額5万5,946円(国民年金分のみ支給)

  • 厚生年金加入の場合:月額14万4,268円

夫が厚生年金加入者であれば14万円程。仮に妻が国民年金のみだと夫婦合わせて20万円ちょっとの収入となる。
「あれ?最低限必要な25万円にすら届かなくない??」
5万円が毎月不足していくことになる
その状況が毎月続いたとしたら…

65歳から90歳まで生きると仮定すると25年
5万円×12か月×25年=1500万円
要するに1500万円が不足していることになる。
"最低限"の生活には25万円と言っているだけで実際はどうだろうか。

「老後はいろんなところに旅行に~」
「孫にいろんなものをプレゼントを~」


↑大赤字ですこれ。
そんなこんなで1500万円~2000万円は年金以外にあったほうがいいよね?
っていうのが"老後2000万円問題"なんです。

忍び寄るインフレという悪魔…

じゃあ2000万円あれば良いのかというと実はそうではないのだ。
"インフレ"という現象が関係してくる。
物価が上がってお金の価値が下がるのがインフレだ。

例えば2000年(当時4歳)に将来は新車で軽自動車を買おうと
決心した千葉少年。
当時の新車価格は【98万円】だった。
そのため千葉少年は20年かけて【100万円】を貯めたのだ。
しかし2020年には軽自動車の新車価格は【200万円】近くに上昇していた。
2000年と2020年で100万円(1万円札が100枚)というのは何一つ変わってない
なのに車は200万円まで価値が上がっている。
千葉少年の100万円はこの新車に対して半分の価値しかない紙切れになっているのだ。

ラーメンもそうだ。
1962年には平均48.5円で食べられたものは今は900円はかかる。
50年で何倍なってんねん。
インフレは今に始まったことではない。
過去にも起きてきたことであり、これからも続いていくものである。

老後最低限必要な25万円というのはあくまでも""の話である。
インフレのことを考えると30年後の最低限はいくらになるのか、、、
倍になっててもおかしくないのである。
そうなると2000万円どころじゃない問題になってくるのは必然的である。

そもそも2000万円貯めるのには

仮に20年間で2000万円を貯めるのには月々いくら貯める必要があるのか。
月々約8万円
無理です。
じゃあ40年間だとどうなるか。
月々約4万円
22歳新卒から65歳定年退職まで毎月約3~4万円貯めていかなければ
2000万円なんて届きません。
もうお分かりだとは思うが老後2000万円問題というものは
ほとんどの社会人全員に降りかかる問題なのだ。

解決手段として国も資産運用を勧めているが…

最近は積み立てニーサやiDeCoなどの投資信託による資産運用が国からも勧められているが、闇雲に勉強せずにやって良いものではない。
しっかりと落とし穴があり、流行に乗ってなんとなく始めてしまう人が多いことに警笛を鳴らしたい。
資産運用についてはまた今度書いていこうと思う。

老後2000万円問題についてご理解いただけたでしょうか?
なにか気になったことでもあれば気軽に千葉にでも聞いてくださいな。
ここまで読んでくださった方ありがとうございました!!



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