沢尻エリカの代役が川口春奈に決まったことによる経済効果の話

 大河ドラマの沢尻エリカの代役が川口春奈に決まった。これはかなり絶妙なキャスティングといえる。今回の代役はクセが強すぎても存在感が薄すぎても比較されて叩かれる。その点、川口春奈はテレビCMの抜擢数が多いところをみても分かる通り好感度もあり、存在感もある。一瞬の表情の作り方や惹きつけ方も、さすがモデル上がり。良い表情を持っている。

 川口春奈は2020年はキムタクとの新ドラマ「教場」での出演がすでに決まっており、今回の大河ドラマの代役は、かなり厳しいスケジュールの中での承諾といえる。彼女の男気というか、一肌脱ぐというか、「私がやらなきゃ誰がやる」という意気込みで引き受けたのではないか。この代役を引き受けたことで好感度が高まったことは間違いない。

※「教場」は正月の特番のたもすでに撮影済みとのご指摘がありました。失礼しました。

 実際、川口春奈にとってもリベンジの思いは強い。2013年放送のTBSドラマ「夫のカノジョ」でゴールデンタイムのドラマの初主演を果たしたものの、低視聴率で8話で打ち切り。平均視聴率3.8%は、今世紀以降のプライム帯(19:00~23:00)で放送された民放連続ドラマ(テレ東を除く)の最低を更新してしまった。ニコルのモデルを卒業した際「女優業に専念する!」といっておきながら、この汚名はなんとしても返上したい思いがあったはずだ。

 例年、大河ドラマは放送から1ヶ月後ぐらいの2月から話題になるケースがほとんど。しかし、今年は沢尻エリカの薬物問題等の影響もあって1月からメディアの注目を集める可能性は高い。今回は明智光秀が主役の戦国時代の物語。長谷川博己、岡村隆史、向井理、片岡愛之助、本木雅弘等、話題性のある出演者が多い。沢尻エリカがいなくなった点はキャストのラインナップとして迫力に欠けるところがあったものの、川口春奈であれば役不足ということはない。

 2020年は放送期間中に東京オリンピックを挟むことから、途中からの視聴者はなれが懸念されるが、川口春奈の演技力次第では、舞台になった都市の観光への恩恵は大きくなることが考えられる。なお、今回の大河ドラマで恩恵を受けるエリアは、京都府亀岡市、福知山市、岐阜県岐阜市、大垣市、滋賀県大津市。大河ドラマの経済効果はバカにできず、「龍馬伝」で535億円、「西郷どん」で258億円。視聴率が低迷する「いだてん」ですら102億円。これらのエリアに携わる宿泊施設、レジャー施設、お土産関連の業者はは大いに期待したいところである。

 で、なんでこんな川口春奈押しになるかっていうと、実は川口春奈がブレイクするきっかけとなったauのLISMOのCMからのファンだから。

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オジサンとしては沢尻エリカよりも頑張ってもらいたいところなんですよ。

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