見出し画像

千葉ジェッツ 2022-23シーズン振り返り

長かった2022-23シーズンも5/27,28のチャンピオンシップファイナルをもって終了。
結果はファイナルで琉球に2連敗を喫し、残念ながらリーグ優勝は成りませんでしたが、自身のもつ球団記録を超えて53勝7敗 勝率88.2%という最高勝率での東地区優勝やリーグ最長の24連勝など記録づくめのシーズンでした。

この後は6/1(木)にブースター感謝祭が予定されています。
残念ながら仕事で参加できませんが、来年はこの辺りも予測して休み調整をしたいと思います!

さて、この後は間髪いれずに来期のチーム編成へと進みます。この辺も興味山盛りですが、個人的に今季の千葉ジェッツを振り返ってみました。

いつにも増して文字数が多く(約6200字)なっていますがお付き合い頂ければ幸いです。

チーム編成編

選手の継続・退団

退団:藤永佳昭 / 大宮宏正 / 赤穂雷太 / ジョシュ・ダンカン
継続:ムーン / クリス / ギャビン / 二上 / 大倉 / ラシード / 卓磨 / ハラ / 西村 / 富樫
新規:荒尾 / ヴィック
中途:小川 / 高橋 / 米山

開幕前の段階で登録は12名。
登録上限は13名ですがベンチ入りは12名が上限という事で全員がベンチ入りできる状態でシーズンインしました。
この辺り予算的な事が無い訳ではないでしょうが、与えられた札で最大限の運用をするという新HCのジョン・パトリックの方針だったのかなとも思いました。

HCの交代、衝撃のチームスタッフ(ほぼ)総入れ替え

大野政権の終了、JP時代の幕開け
14人の内、結果的に10人が継続発表でホッとしたのも束の間、大野HCの退団に続き、チームスタッフが2名を残して全員退団を発表。
さらにこの後その全員が三遠に移籍する事が判明。これは衝撃的でした。
実際には古参の球団スタッフや演出担当他も三遠に行ってましたね(´ー`)

そして新HCにはドイツリーグで手腕を振るっていたジョン・パトリックが就任。
ハードDFが信条との評判で、これまでのジェッツとの親和性は高そうだと期待していました。

会社と現場の乖離などもみてとれる内容に1ブースターとしても色々と思うところありましたが、それぞれがプロとして個々の生活などもある中での選択でしたし、それこそブースターの身で案じたところで始まらないw
救いは選手がほとんど残ってくれた事だなと思いつつ、JPさんの采配でチームがどのように変わっていくのかを楽しみにしていました。

(´・Д・)」当時の契約状況など時系列でまとめています。

プレシーズンマッチ〜2022-23シーズン

新生ジェッツお披露目(プレシーズンマッチ)

新生ジェッツのお披露目はシーズン前のプレシーズンマッチ。
ここで雑感書いてなかったんで全く記録が無いんですが、ジョンパトさんの采配によるジェッツが披露したのがオールコートマンツーと3pt中心のOF。
高い位置からフルコートでマンツーマン。しかもゲーム通してずっと。
これはたぎりました!そして「日本代表のバスケ」だなと(´ー`)
前シーズンまではマンツーマンでフェイスガード気味に行くのは藤永選手ぐらいでしたが、それをコートに出た全員がやる。選手にもハードなDFシステムゆえに頻繁に選手交代を行っていく様は伊佐HCのSR渋谷を彷彿とさせました。
さらにOFは3pt中心となり、どの選手も隙あらば打つ。そして決まる。
ド派手でわかりやすい新なジェッツバスケにワクワクが止まりませんでした。

待ちに待ったシーズンイン(〜前半)16勝4敗

ホーム大阪戦白星からスタート
20試合終了時までの戦績 16勝4敗(HOME2/AWAY2)
プレシーズンで見せた激しいオールコートマンツーは序盤の数試合から徐々にポイント運用へと変化しましたが、タイムシェアの徹底は変わらず。
OFも序盤はボールが止まるシーンが散見されましたが、ローが馴染み始め、継続組もようやく油が回った宇都宮戦あたりかららしさが出てきました。
この頃はローの「俺がやらなきゃ」的ムーブが目立ってましたが、コンディション不良で欠場した富山戦前後あたりから自身も攻めつつ、周りを生かす様なプレーに変化。力のある選手がさらに献身性を増した事でチームが明らかに強くなった感じがしました。
そして第8節の北海道戦。
ここで大倉颯太がまたしても十字靭帯断裂でシーズン中の復帰は絶望。
ここまでかなり調子良く活躍していただけに本人にとってはもちろん、ブースターにとっても大きなショックでした。

受難のシーズン中盤〜ヤングジェッツ登場 20勝0敗

今シーズンの偉業の一つである24連勝は20試合目の仙台89ers戦の勝利からスタートし、中盤の20試合ですべて勝利を収めるという輝きに満ちた中盤でした。
しかし連勝の最中もJP,ムーン、クリスの体調不良での欠場や年明け三河戦で二上が十字靭帯断裂により長期離脱。
さらに悪い事は重なるものでラシードも信州戦で足を痛めて長期離脱と怪我や病気、コンディション不良などのオンパレード。
ブースターからも「お祓いに行くべき」といった声が出るほど受難の中盤でもありました。
そんな厳しい中盤でしたが光明はヤングジェッツの入団でした。
12月に小川麻斗(プロ)、高橋克実(プロ特指)、1月に米山JAVA偉生(特指のちにプロ契約)の3人が入団。
中でも小川は徐々にPTを伸ばし、シーズン後半は短い時間ながらもメインガードを任されるなどスキルも信頼度も急上昇し、チームの勝利に大きく貢献しました。

中盤戦で記憶に残るのは信州戦。RSの他に天皇杯でも対戦、ここでもOTにもつれ込む大接戦の末に勝利しましたが、今シーズンの最難敵と言っても良いチームでした。

3期ぶり4度目の天皇杯優勝

予選ラウンドの越谷戦であわや不戦敗という困難を乗り越え、ジェッツとしては初となる有明コロシアムでの決勝戦。
相手は西の雄、琉球ゴールデンキングス。
ギャビンが怪我で出場できない中、ハラがMVP級の大活躍を見せ、ラストの琉球の追い上げを全力で引き離して見事に優勝。
今季悲願と掲げる3冠の1つ目を掴み取りました。
また、このタイミングからマスク着用の条件付きながら声出し応援が一部解禁。
全力の声炎に揺れる有明コロシアムは最高でした。

3年ぶり4度目にして初の有明コロシアムでの優勝

イケメンは突然に。 金近廉がジェッツにキター!

シーズン後半、唐突に飛び込んできたのが代表戦で衝撃のデビューを果たした東海大の金近廉選手がジェッツ練習生に、そして来季のプロ契約を結んだというニュース。
まだまだシーズンが続く中で最強のニューフェイスの来季加入が約束されたとあってブースターは大いに盛り上がりました!
ただし、この時点で大倉、二上の長期離脱2人を含め選手は15名。
プロ契約は13名までのルールを考えると少なくとも3人(まず間違いなく日本人のみ)がチームを去ることが確定した瞬間でもありました。

記録ずくめの後半戦 17勝3敗(HOME2/AWAY1)

天皇杯優勝の次に狙うのは地区優勝。
2022/12/14の仙台戦から始まった連勝記録は昨季樹立された琉球の20連勝を超えて3/22の仙台戦の敗戦で24連勝でストップ。
その後もわずかに2つの敗戦(千葉ポートアリーナで行われた琉球戦、ブレックスアリーナで行われた第60戦)でシーズンを終了。
東地区2位のA東京を11G差と大きく引き離して東地区優勝!
悲願の3冠の2つ目の冠を掴み取りました!
さらにはリーグ全体でもトップとなる脅威の53勝7敗は自身の持つ球団記録52勝8敗を超え、さらにリーグ記録を超える最高勝率(88.3%)を樹立しました。
数々の記録を塗り替え、残すはリーグ優勝のみ!

後半はとにかく「連勝がどこまで続くのか?」「CSでの組み合わせに影響する最終順位は?」「リーグ最高勝率を更新するのか?」など記録に関する期待値が高かったですね。
そしてとにかく「これ以上怪我人が出ません様に!」という祈りを込めつつの応炎でした。

トピック的な所では最終戦で4ヶ月ぶりにコート復帰したラシードが3ptを決めた瞬間の会場のボルテージは最高潮でしたね(*´ー`*)

また特指期間の終了でチームを離れるはずだった米山は大学を中退してプロ選手に契約を変更して残留。苦しいチーム事情を救う大きな決断には1ブースターとして大きな感謝を送りたいと思います。

さぁ行こう、栄光へ向かって Championship開幕

勝ち取った第1シード。タフなチャンピオンシップ。そして3冠へ

悲願の三冠へ! Road To The Triple Crown
"Road To The Triple Crown"を合言葉に三冠へとチーム、ブースターが一体となって高まっていくチャンピオンシップへの想い。

CSSF 船橋アリーナ2Fに掲出されたフラッグ

CSQFは広島ドラゴンフライズ

RSの圧倒的強さから前評判はどこもジェッツの優勝予測。
初戦は今季はレベルの高さを見せつけた西地区からCS初出場の広島。
ところがホームでのCSQF Game1は第1QでどこかしっくりこないDFからリードを奪われ、得意の外も入らず同点前追い縋るもあと一歩で悔しい敗戦。
Game2では流石の修正力から大量得点差での勝利。
続くGame3もジェッツリードで進むが第3、第4Qで追い縋る広島をなんとか振り切っての勝利でCSSFへと駒を進めました。
RSでの対戦が10月で、それ以降天皇杯でも当たることのなかった広島。
途中加入で未対決の220cmのカイ・ソットなど新戦力への警戒とCSへの過剰なやる気が空回りした部分もありましたが、地力の強差で勝利することが出来てホッとしました。

CSSFは宿敵アルバルク東京

「CSでは一度も勝てていないA東京」と”勝てないジンクス”がTLを賑わした準決勝。
蓋を開けてみれば2試合とも大量得点差での圧勝でした。
もちろん、A東京はコブス、ロシター、藤永、大貴が怪我あるいは怪我明けでDNPとチームが万全の状態でなかった部分は同情しますが、こればかりは仕方ない話。
CSこそ間に合いましたが、シーズン中選手の相次ぐ怪我に泣いたのはジェッツも同じでしたからね。
とはいえここまでの圧勝になるとはJP陣営の頼もしさたるや!

ファイナルは天皇杯に続いて琉球ゴールデンキングス

決勝戦の相手は西の雄、琉球ゴールデンキングス。
Game1は出だしこそ調子よかったんですが、0-17のランを浴び、その後第2、3、4でなんとかイーブンに持ち込み、CS史上初のOTへ。
さらにハードDFを展開する両チームはわずか5-5で終了しOT2へと入るが、OT2開始早々に今村のコーナー3ptが決まり、勢いに乗った琉球を捉えきれず93-96で惜敗。

Game2も出だしはジャブの応酬からGame1同様に琉球がリードを広げていく。
Game1でやられたRBで改善も見られましたが、やはり外が決まらない。
決まらないし、打てない。
第2、3Qで追い上げていくのもGame1と同じ。
第3Q3分過ぎに待望のクリスのコーナー3ptが決まり、さぁここから巻き返しだ!と期待が高まりましたが、2発目以降の虹はかからず。
第4Q気づけば残り1:23で10点差。ファウルゲームを選択するもGame1で確率の悪かったFTをことごとく決められて15点差で終了。
残念ながら悲願の三冠には届きませんでした。

最後のブザーがなった瞬間の悔しさはもちろんあるんですが、富樫がさっぱりした表情だったためか、思ったほどダメージがなかったのが正直なところです。
原選手なんかはとても悔しい表情(Game2 0ptならそりゃね。)をしていましたが、「なによりも琉球のバスケが凄かったな」と思えたし、仕方ないなと思えたからでしょうね。

ありがとう千葉ジェッツ

最高、最強だった2022-23

年間チャンピオンは残念ながら逃してしまいましたが、それだけで全てが無かった事にはなりません。
・3年ぶり4度目の天皇杯優勝
・4度目の東地区優勝
・球団記録を超え、史上最高勝率を達成 (53勝7敗 88.3%)
・Bリーグ史上最長の24連勝
・その他個人の記録多数

誰がなんと言おうと強かった。色んなてっぺんからの景色も見せてくれました。
24連勝の時なんかはあまりにも強すぎて正直ちょっと引いてました。
それもこれも6年間の大野さん体制からJPさんの新体制初年度で、しかも怪我による長期離脱なども乗り越えてのもの。
蓄積と改革の融合が新たなジェッツを作り、それを見せてくれた。
HC初年度で三冠なんかいっちゃったら次期以降のモチベーションなくなりそうだし、最高到達点へは来季にね。

2023/5/21 A東京戦Game2

エンタメも最高でした

千葉ジェッツを構成する大事な要素が会場で繰り広げられるエンタメ。
冠スポンサーさん毎に様々なステージを見られたりするのも楽しいですが、やはり毎回クオリティの高いパフォーマンスと魅せてくれるフライトクルーも楽しみの一つ。

"勝利の女神"スタージェッツは今年も美しく、最高のパフォーマンスで会場を盛り上げてくれました。
個人的にはオープニングフライト最初の円状に立ったSJがフラッグでスモークを吹き飛ばすシーンが大好きです。

ここが個人的にお気に入りのシーン

非公認キャラのマスク・ド・オッチーもビッグフラッグを力強く振る演出。
照明が落ちて暗い中、プロジェクションマッピングの赤い光に浮かび上がるオッチーは最高にカッコよかった。
試合終わりに入り口前でファンサをしている姿もサービス精神に溢れています。
来シーズンもまたよろしく!

近くで見ると結構たくましい腕してるオッチー

永遠の五歳児ジャンボくん
相変わらずの可愛さを振りまいて癒してくれました。
しゃべらないのに雄弁な仕草がたまらないんですよねぇ(*´ー`*)
難しいだろうけどたまには2階通路あたりをお散歩してくれてもいいんだよ?

A東京のルークと一緒に会場をお散歩


スターティング5前のPVも最高
今季はイラストと実写の融合したPVでしたが、これカッコよかったですね。
特に原のスピンムーブのシーンがお気に入りです。
本当にDVDとか映像作品として選手交代の時のアニメなんかと一緒に出して欲しいよね。
そういうあたりのニーズ掴むのが千葉は昔から下手な印象

超一瞬なんだけど、あぁハラーニだねってわかるw

2023-24シーズンへ向けて

まもなく編成の発表(退団・継続・新規)が始まると思います。
このままで良いと思いつつ、人数的に目一杯(15人)なところに金近選手の契約が確定している以上、新規契約が無かったとしても3人は少なくともジェッツを去る事になります。

このままでいい...のか、新しい風が吹いた方がいいのか?
どうなんでしょうねぇ。
球団の思惑、選手の思惑。
色んなものが渦巻いての新チーム。
見守る事しかできませんが、楽しみに待ちたいと思います。

そして来季はちょっと現地観戦が減るかもしれませんが、相変わらず雑感は書いていくつもりです。

早くシーズン始まらないかなー(*´ー`*)

えらい長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ↓の❤️を押していただけると嬉しいです!
フォローもお待ちしております!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?