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飲食からはじまるこころの豊かさ、明日への活力をデザインしたい|千葉ウシノヒロバメンバーインタビュー⑩箕山 璃咲さん

今回話を伺ったのは、デザイナー兼プランナーである”みのさん”こと箕山璃咲さん(以下、みのさん)。みのさんは、ライブイベント「DJみそしるとMCごはん BBQ LIVE ウシノヒロバでジャスタジスイ」や、クリスマスイベント「ウシヒロクリスマスデー」の企画に携わったメンバーのひとりです。

社内でもお酒と食が好きなことで有名なみのさん、オンラインインタビューの前にはカメラを動かして自宅に並ぶたくさんのジンのボトルを見せてくれました。最近はひとりで飲み歩くことも増えたそうです。

“飲食が好きというか、「嗜好品としての飲食」に興味があるんです。”

インタビューを通して、みのさんの飲食に対する思いや、みのさんが暮らしの中で大切にしていることが見えてきました。

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美術系大学からカフェ勤務、そしてデザイン会社への転職

武蔵野美術大学のデザイン情報学科を卒業したみのさんですが、チカビに入社してウシノヒロバに関わる前はカフェで働いていたようです。一見つながりがなさそうに見える経歴です。美大を卒業してから飲食業界に入り、そこからデザイン会社へ移り渡るまで、どのような経緯があったのでしょうか。

ー大学生の頃に老舗のお蕎麦屋さんでバイトをしていたのですが、そのお店の会長がもともと油絵をやっていた方なんです。店内の装飾は季節ごとに変え、うちわの入れ物に竹筒を使うなど、雰囲気を損なわないように細かいところまで配慮していました。また、会長が突然、お客さんを巻き込んで店内に飾ってある油絵を紹介するツアーをはじめることもあったり。そんなこだわった空間作りや温かいコミュニケーションが、地元の人が安心して集まれる良い場所につながっていると感じて、コミュニティやまちづくりの分野に興味を持ちはじめました。

だから新卒では、カフェの経営やコミュニティづくりを通じて街の課題について考える会社に就職しました。
その会社の運営するお店にはチェーン展開するお店や駅ナカに入るようなお店は一つもなく、すべての店舗がコンセプトも内装も違うんです。街ごとに、街に合わせたお店づくりをしていたので、実際に街の人たちと触れ合いながら、その人たちに合わせたイベントの企画やデザインをしていました。この会社での仕事で、自分自身の経験としてとても大切な時間を過ごすことができたと思っています。
ただ、飲食業界の人だけではなく、もっと多様な人たちと関わり合って、アイディアの幅を広げられる環境で企画をしてみたいと少しずつ考えるようになり、転職しようと思ったんです。

私は美大出身ではありますが、デザイナーとしてデザイン事務所に入りたいという気持ちはあまりありませんでした。プランナーとしてプロジェクトに入りつつ、かつ、デザインもできます、というかたちで仕事をしたかったんです。だから、転職活動の際も、企画もデザインもできて、しかも面白いことをやっている会社はないかと探していました。そんな時に目に留まったのがチカビです。
チカビはデザイン会社とうたっていますが、「やり過ぎじゃない?(笑)」と思うくらいにいろんなことをやっているように見えました。この会社なら、決まった枠にとらわれずにいろんなアイディアが実現できるんじゃないかと思い、転職を決めました。

からだとこころのためのご褒美「どっぷりディップ」

これまではイベントの企画やデザインの面から千葉ウシノヒロバを支えてきたみのさんですが、最近は商品開発にも携わっています。2024年1月には、みのさんが企画した千葉ウシノヒロバのオリジナル商品「どっぷりディップ」の販売が開始されました。「どっぷりディップ」は、美味しく健康に、からだとこころのご褒美になるようなおつまみを目指して作られた商品です。
みのさんが企画した「どっぷりディップ」は、ネーミングもパッケージのデザインも印象的です。「頑張った一日の終わり、ご褒美時間にどっぷりつかっていいんだよ」というメッセージが込められたこの商品。企画はどのように進んだのでしょうか。

ー千葉ウシノヒロバではこれまでもいくつかオリジナル商品を開発して販売しています。私はこれまでの経験から、ただ食べるだけの食ではなく「豊かな時間をつくるための食」に関心があったので、「商品開発にも携わりたいです」と代表の川上さんに言ってみたんです。そこから、「じゃあやろう」という話になり、2022年の秋から企画を考えはじめました。
企画は私ですが、パッケージのイラストや商品名は、チカビのアートディレクターである黒岩さんが考えてくれました。小綺麗にまとまったようなものではなくて、ふふっと笑えるようなもの、ちょっと疲れたなと思った時にパッケージを見て「なんだろうこれ」と、少しリラックスした気持ちで手に取れるようなデザインを意識しています。

あと、どっぷりディップに込めた想いとして、「明日もすこやかに過ごせる」というものがあります。私は、「食べた翌日を元気に過ごせる」ということがすごく大事だと思っているんです。食べたその瞬間だけではなく、翌日の体調や気分が良くなるような食事こそが、私にとっての豊かな飲食です。
これは個人的な話で恐縮なのですが、私は元々、「あー疲れたな、今日は自分にご褒美買おう」みたいな気持ちでコンビニのおつまみを買うことが多かったんです。でもそうすると、次の日の肌がすごく不調で、憂鬱になってしまうんですよね。でもズボラだから、自分でつくることもしたくない。かと言って体に優しいものを選ぶと、お酒を飲んでいるときになんだか物足りない。
だから、翌日のからだのご褒美になりつつ、その日のこころのご褒美にもなるような、食べたい、楽をしたい、翌日元気でいたい、自分の好きな自分でいたい、人にも環境にも配慮したい…いろんな気持ちをぜんぶ満たせるようなおつまみがあったらいいなと思って企画したんです。

こころの豊かさを大切に、これから挑戦したいこと

美大からカフェ、そしてデザイン会社。企画にデザインに、これまでさまざまなことに挑戦してきたみのさんですが、今後やりたいことはなんでしょうか。

ー私は飲食が好きというか、「嗜好品としての飲食」に興味があるんです。お店で言うと、ただ美味しい食事があるだけではなく、空間やスタッフの方、また、そこで使われる食器や、そこで開催されるイベントなど、たくさんのものが集まって、トータルで小さな幸福感みたいなものが生まれると思っています。だから、飲食の周辺にある小さな幸福感やこころの豊かさに目を向けて、何ができるかを考えていきたいと思っています。
私は、温かく優しいスタッフがいて、「優しさ」「自律性」「現実的」をキーワードに掲げているウシノヒロバだからこそ、お客さんの明日への活力となるようなことを提案できると思っています。たとえば、ウシノヒロバのコンセプトをベースに他のところでイベントをしたり、そこでどっぷりディップのような日常の中でコンセプトを体感できるような商品を販売したり。現場のサポートをしつつ、ウシノヒロバが大事にしている考え方を外に伝えていくのが私の役割だと思っています。
だからこれからも、「人のこころの豊かさはどこから生まれてくるのか」という問いかけを大事にしながら、ウシノヒロバを通じてアウトプットを広げていきたいと思います。

美大、お蕎麦屋さん、カフェ、そしてデザイン会社と、さまざまな道をたどってきたみのさんですが、そこには「飲食の周りに広がるこころ豊かな時間が好き」という一本の軸がありました。そしてそれは、チカビやウシノヒロバが大切にしていることともつながっています。
そんなみのさんが企画したイベントや商品、そして、それをきっかけに広がるこころ豊かな時間は、きっとウシノヒロバにとっても大切な風景になるはずです。

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どっぷりディップ

「どっぷりつかっていいんだよ。」
毎日頑張る心と体を愛でるための、ラクチンごほうびおつまみ
思わず顔がほころぶような美味しさなのに、体にやさしくて明日の自分もすこやかに過ごせる、そんなよくばりをかなえたシリーズです。
第一弾となるディップは<カカオニブとオレンジピールのデザートディップ>。
第二弾、第三弾も準備中です。

公式Instagram:  https://www.instagram.com/doppuri_dip/
プレスリリース: ギルトフリーなウェルビーイングおつまみ『どっぷりディップ』 グッドデザイン賞を受賞した千葉ウシノヒロバが新発売

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牛が暮らすキャンプ場「千葉ウシノヒロバ」のホームページはこちら。
宿泊の予約のほかに、オンラインショップではオリジナル商品などを購入することもできます。

・ホームページ
https://ushinohiroba.com/

・定額キャンプ
https://ushinohiroba.com/flat-rate-camping

・オンラインショップ
https://shop.ushinohiroba.com

SNSではウシノヒロバの様子や、イベントのお知らせなどを発信しています。ぜひご覧ください。
・Instagram
https://instagram.com/chibaushinohiroba
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(編集:山本文弥、インタビュアー・執筆:伊藤紀慧)