【会報誌vol.6企画】楽曲レビュー

千葉マスの総会では、よくアイマスの楽曲が話題になります。
ライブの感想を語る人、曲の解釈、考察を巡らす人、楽曲との思い出を語る人、作家に注目する人、歌い方や振り付けの良さを語る人など十人十色で、色んな視点から曲を楽しめることが、サークルとして人が集まるメリットなのだと思います。
そうした日々の会員のアイマス曲に対する想いを、「楽曲レビュー」として形にしよう、というのが今回の企画です。どうぞお楽しみください!

- 紹介楽曲リスト

▽ 765AS
・YOU往MY進!! – 双海亜美
・Good-Byes - 765PRO ALLSTARS
・Nostalgia - 星井美希

▽ シンデレラガールズ
・Starry-Go-Round(M@STER VERSION)- 前川みく、大槻唯、アナスタシア、姫川友紀、二宮飛鳥
・Hotel Moonside(Extended Live Version) - 速水奏
・谷の底で咲く花は - 白菊ほたる
・Dear My Dreamers - 姫川友紀

▽ ミリオンライブ!
・ホップ♪ステップ♪レインボウ♪ - 大神環
・Hearty!! - 所恵美

▽ シャイニーカラーズ
・Let's get a chance - シャイニーカラーズ
・よりみちサンセット - 放課後クライマックスガールズ
・Love Addiction - アルストロメリア
・シャイノグラフィ/Dye the sky. - シャイニーカラーズ

▽ SideM
・ミュージアムジカ - W&Café Parade&もふもふえん

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▽ 765AS

YOU往MY進!! – 双海亜美
 作詞:mft
 作曲:白戸佑輔 編曲:草野よしひろ
[THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -SECOND SEASON- 02 双海亜美]

アンコール亜美真美MRに行ってきました。
今回は二人のMA2から真美の『ジェミー』と亜美のこの曲がソロ枠で披露されました。
"勉強 恋愛 仕事 遊び あれもこれも ほにゃららも"全てに全力で楽しんでいく亜美のイメージにぴったりの速いテンポで駆け抜ける展開が印象的です。
MRでもそのスピードに乗せた、亜美とサポートの真美+ダンサーさんによる楽しみながら掛け合いながらのパフォーマンスで最高にアガりました。
ラストには疲れすぎてみんなして倒れこむんですが、そこで亜美と真美はすぐ立ち上がってダンサーさんを労わるんですね。彼女たちの強さと優しさ、アイドルとしての成長を感じられるMRでしかできないステージでした。また会いたいな。(双海亜美・真美推し)

Good-Byes - 765PRO ALLSTARS
 作詞:BNSI(MC TC)
 作曲・編曲:BNSI(Taku Inoue)
[THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 3 (ONE FOR ALL) ]

言わずと知れた神作詞・作曲家、イノタクことTaku Inoue氏が作詞作曲ともに手掛けた、Taku Inoue好きなら絶対に知っておくべき1曲。アイマスにおける他の多くのTaku Inoue作曲の楽曲と異なり、明るく爽やかなロックサウンドであることが特徴である。
ゲーム内でのダンスはステージを広く使った明るく元気なダンスであり、アイドルたちの笑顔をたくさん見ることができるものとなっている。
曲名通り「別れ」、「旅立ち」をテーマとしていながらも明るい歌詞となっており、過去を懐かしみながらも目標に向かって進んでいく未来についてのフレーズが多くを占めている。ラスサビにて未来での再会を信じながらも「さよならはまたあるさ」と歌っているため、別の道へと進む親しい友人に向けた応援の歌という側面も持っている。(蒸し焼きプリン)

Nostalgia - 星井美希
 作詞・作曲・編曲:AJURIKA
[THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 3 04 星井美希]

OFAの追加コミュで「"アイドル"星井美希のための曲」と明言されているように、星井美希がアイドルに真剣になろうと決心するきっかけの曲でした。
しかし、アイドルに真剣になることは、天性の才能を持つ星井美希にとって「トリネコの枝」だったのです。
Nostalgiaを披露したときのフェスで、美希は玲音に言われます。「Nostalgiaを歌っているときの君が一番怖くない」と。
曲中にもでてくる「トリネコ」は世界樹(ユグドラシル)を構成する木であり、1本のトリネコの枝の破損が世界樹の枯死の原因になったとの逸話があります。
 「傷 胸に受け トリネコの枝になろうとしてる」
 「迷わずまっすぐ進んでる 大きなあのYggdrasilまで」
後に美希は「Nostalgiaに浮気してた」と語ります。プロデューサーに一途だからこそのアイドル活動に対する余裕が、絶対的なアイドルたる星井美希の本質なのかもしれません。(なま)

▽ シンデレラガールズ

Starry-Go-Round(M@STER VERSION)- 前川みく、大槻唯、アナスタシア、姫川友紀、二宮飛鳥
 作詞:磯谷佳江
 作曲:小野貴光 編曲:玉木千尋
[THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 33 Starry-Go-Round]

キラキラしてて、遊園地の雰囲気にぴったりな最高のテーマ曲。転調がとてもドラマティックですよね。天才作曲家小野貴光をよろしくお願いします。
この曲は、歌詞を噛み締めるたびに更なる深みが出ます。
例えば「トキメキのパスはきっと無期限じゃない」という言葉に、アイドルの輝きの儚さと眩さが感じられます。またアイドルの仲間を星に例え、みんなで歌うことを「指でつないで星座を描く」と表現しているのも素晴らしい。磯谷さんは良い歌詞しか書けないんでしょうね。ありがとうございます。
私は6th以降、涙腺が一番やばくなるのはこの曲になりました。皆様も是非、味わってください。あと小野貴光をよろしくお願いします。(ツバサ)

Hotel Moonside(Extended Live Version) - 速水奏
 作詞‎:BNSI‎(‎MC TC‎)
 作曲・編曲‎:‎BNSI‎(‎Taku Inoue‎)
[THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Hotel Moonside(Extended Live Version)]

音ゲーキッズだったので試聴段階でアイマスでこれをやるんだ!とめちゃくちゃ高まったあの楽曲、初現地のデレ3rdながらクッソ長い激強オリジナルイントロに湧きすぎて踊り明かしたあのライブ、古のオタクの記憶が蘇る最強音源です。255円。買おう!(マッド)

谷の底で咲く花は - 白菊ほたる
 作詞:八城雄太
 作曲・編曲:岡部啓一(MONACA)
[THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 052 白菊ほたる]

天性の不幸を抱えた白菊ほたるがアイドルになるまでのストーリーを、ハードなバラードに乗せて綴った楽曲です。
"谷の底で永い嵐に見舞われ続けた花"は、千切れて終わってしまいたいと思いつつ、それでも咲くことを夢見ていました。
歌詞カードをめくれば殆ど同じフレーズが繰り返されていないことがわかるはずです。それを読み解けば、彼女の心境の変化を時間の流れに沿って、彼女の視点に寄り添って感じることができるはず。
晴れて輝く世界を見たその花は、いったい何を願っているのでしょうか?
7th幕張では、天野聡美さんの忠実すぎる演技に圧倒されましたね。(マッド)

Dear My Dreamers - 姫川友紀
 作詞:八城雄太
 作曲・編曲:渡部チェル
[THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 21 Kawaii make MY day!]

この曲はアイドルマスターシンデレラガールズのアイドル、姫川友紀の2曲目のソロ曲です。
彼女は野球が好きなアイドルなのですが、過去のコミュなどから昔野球部のマネージャーとして夢を追いそして挫折した選手たちをみてきた過去を持っています。
また野球のプレイ経験がある様な描写から、おそらく彼女自身も女性という事でプレイヤーを諦めた挫折の経験を持っていると思われます。
この曲は、そんな彼女が夢を追い頑張っている人々に対し贈るエールとなっています。
僕自身がある種様々なことを諦めてきた人間のため、彼女の真っ直ぐなエールの輝きがとても胸に刺さり印象に残る楽曲となっています。(抹茶)

▽ ミリオンライブ!

ホップ♪ステップ♪レインボウ♪ - 大神環
 作詞:松井洋平
 作曲:三輪智也 編曲:炭竃智弘
[THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 08]

私の娘・大神環の記念すべきソロ一曲目。LTH08収録のこの曲は、明るく軽快なリズムのサウンドに、環の溌剌とした歌声が映える一曲である。歌詞では、環が仲間とともにアイドルとして、「虹」というハードルを越えていこうとする姿が、天気に関する言葉も散りばめながら表現されている。環がアイドルになった理由は、「友達を沢山作るため」。彼女の太陽のような笑顔は、周りにも伝播して、そうして出来た仲間と共に、どんな虹だって越えていける。そう感じさせるような楽曲である。(うのてぃーP)


Hearty!! - 所恵美
 作詞:藤本記子(Nostalgic Orchestra)
 作曲・編曲:増谷賢
[THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE 07]

他者を気にかけるあまり臆病になってしまっていた恵美の成長がよく表れた楽曲です。
Dメロの「月も宝石も 照らされて輝く」「みんながいて あたしになる」の部分に象徴されていますね。
その成長の軌跡は徳川まつりとのコミュによく表れています。まつりと恵美は二人とも空気が読めすぎてしまうアイドルで、グリマスの「集え!NAMCOアイドルサッカーフェス2014」という歴史的なコミュでは、
 「仲間を地味に引き立てるだけで終わるつもりなのです?」「大事な仲間が引き立つならそれで充分じゃない」「仲間を助けながら自分も輝くこともできるのです。恵美ちゃんならできます」(抜粋)
 「みんなをサポートしてたら、いつのまにかアタシがパスの中心になってたよ。まつりの言ってたこと、ホントかも?」「ブラボー!なのです。恵美ちゃんもみんなも凄く輝いてるのです♪」(抜粋)
などなど、まつりが恵美を気遣い、自分も輝けることを恵美に気づかせるという出来事がありました。美しい…。(まつめぐのオタク)

▽ シャイニーカラーズ

Let's get a chance - シャイニーカラーズ
 作詞・作曲:渡辺拓也 
 編曲:住谷翔平
[THE IDOLM@STER SHINY COLORS SE@SONAL WINTER]

1番にはアイドルになるというチャンスを掴んだ彼女達の始まりを、2番には成長した彼女達が目指す次の景色への期待を描いた、そんな一年目のシャイニーカラーズが出すにふさわしい楽曲。曲調は非常にリズミカルでイントロや間奏のギターやドラムの音がとても心地いいですね。生バンで聴きたい。作中のW.I.N.G.優勝後として描かれるTrue Endにあるように優勝はゴールではなく、アイドル達の未来はこの先もずっと続いていき、これからも幾多のチャンスを掴んでいくことでしょう。そして、その道は決して一人きりではなく、ユニットやプロデューサーの存在を感じさせるフレーズがいくつも散りばめられています。ユニットを主軸に置いているシャイニーカラーズらしさが出ていますね。ユニットメンバーと時に抱き合い、時にぶつかって、喜怒哀楽を共有しながら歩んでいくことでしょう。アイドル達の今後の活躍が本当に楽しみです。(マボとうふ)

よりみちサンセット - 放課後クライマックスガールズ
 作詞‎:古屋‎真
 作曲‎:小久保祐希・YUU for YOU 編曲‎:‎YUU for YOU
[THE IDOLM@STER SHINY COLORS FR@GMENT WING 04]

学生時代の帰り道、友達と離れたくないといった内容の歌詞。Dメロの果穂パートの歌詞「時間が止まればいいのにな」。
ずっとこのままでいたいけど、このままではいられない。「今」が楽しいから今のままいたい、でも未来に進まなきゃいけない。成長する上で誰もが抱える悩みであり、甘奈の感謝祭のコミュでも似たようなことが描かれていた。【窓辺・サイレントタイム】のコミュで未来の果穂が少しだけ描かれていたが、読んだときに少し寂しい気持ちになった。中学生の果穂ももちろん良かったのだが、小学生の時の果穂の良さがなくなってしまった気がしたからだ。アイドルの成長を素直に受け止められるかは人それぞれである。(なで)

Love Addiction - アルストロメリア
 作詞:鈴木静那
 作曲:家原正樹、Jam9 編曲:家原正樹 弦管編曲:森 悠也
[THE IDOLM@STER SHINY COLORS FR@GMENT WING 05]

「Love Addiction」は日本語で「恋愛中毒」。軽快でキュンとするサウンドに、デートの様子を描いたドキドキする歌詞。そこに、アルストロメリア3人の甘い歌声が合わさって、耳を心を、多幸感で満たしていく。アルストロメリアの3人に恋すること間違いなしの、中毒性の高い一曲です。(アルストロメリア、小宮果穂、三峰結華担当P)

シャイノグラフィ - シャイニーカラーズ
 作詞:古谷真
 作曲・編曲:ヒゲドライバー
Dye the sky. - シャイニーカラーズ
 作詞:烏屋茶房
 作曲・編曲:ヒゲドライバー
[THE IDOLM@STER SHINY COLORS GR@DATE WING 01]

シャイニーカラーズのモチーフである「翼」は、空を飛ぶための器官であるとともに、光が差すことで無限の色に輝く、いわゆる構造色を生じます。
CMYKを混ぜ合わせて生まれた人工的な色でなく、分光され波長を取り出された自然の色こそが「自分色」である。そして、その光の強度を「透明から鮮明に」「この空を染めるほど強く」輝かせる。3年目を見据えて、そうした強い意志が込められた周年曲です。(なま)

▽ SideM

ミュージアムジカ - W&Café Parade&もふもふえん
 作詞:真崎エリカ
 作曲・編曲:本田光史郎
[THE IDOLM@STER SideM 5th ANNIVERSARY DISC 03]

SideM、2年ぶりの名盤(個人的感想)。タイトルは博物館(museum)と音楽(musica)の造語。
MORでも「おもちゃ箱をひっくり返したよう」と評されるブラスの効いたシャッフルが特徴的な明るい曲。ユニットでの歌声が個性豊かなCafé Parade・もふもふえんと、ほぼ完全に歌声が重なるWとの対比も面白い点です。
また歌詞は、辛い状況に直面し、何かを抱え込んでいる人へ向けた応援・救済になっています。「キミは太陽 あらため 名を呼ぶひと」から始まるサビは必聴。
5thこそ開催しますように!待ってます!(Chopin)

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