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千葉県における新型コロナウイルス感染症の情勢(2020年5月17日)

千葉県における新型コロナウイルス感染症の感染者等について、まとめました。

1. 概要

陽性者数(累積):898人
退院・療養終了:650人
死亡:42人
PCR検査実施人数*:12,773人
*陰性化確認検査を除く。2020年5月15日現在。
現在の感染者数:206人(2020年5月17日現在)
入院中:108人(うち重症11人)
ホテル療養:22人
入院調整中等:58人
施設内療養:15人
その他:3人

2. 市町村(地域)別感染者

 東京都に近い東葛地域での感染者が多く、都内の生活圏にある地域は、感染者が多くなる傾向にあります。一方、九十九里や南房総の地域では感染者は少なく、外出自粛等により都心からの感染者流入を防いでいる効果が表れています。

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千葉市内の区別感染者(2020年5月3日現在)

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3. 日別感染者数の推移

 3月下旬の東庄町の障害者福祉施設における集団感染(クラスター)で一時的な上昇がありますが、それを除けば4月中旬を頂点とした山ができていて、最近は減少傾向にあります。ただ、5月16日の8人の感染が「第2波」の兆しのようにも見えますので、まだまだ安心はできないです。

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4. 年代別感染者

 50代、40代、20代、30代の順に感染者が多く、職場などで人との接触の多い現役世代が多く、高齢者や若者の感染者は少なくなっています。

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5. 入院・療養の状況

 4月下旬に入院及び入院調整中の患者がピークとなり、右肩下がりに減少しており、病院がひっ迫している状況は緩和されたと思われます。ただ、ホテル療養が増加しておらず、思うように運用できていない状況のようです。
 ホテルは引き続き、第2波、第3波に備えて確保し、その際には効果的に運用してもらえることを期待したいと思います。

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6. PCR検査の状況

 検査人数が12,773人、陽性者数898人、陽性率7.03%
 直近7日間の陽性率を出したいのですが、日別の検査人数が公表されていないため正確な陽性率はお示しできませんが、グラフを見る限りでは5/10〜5/16の検査人数は約1400人、感染者は19人なので陽性率は1.36%(参考数値)です。
 なお、主要都市の陽性率は、千葉市2.6%(5/16)、船橋市1.6%(5/14)、柏市0%となっています。

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7. 実効再生産数

 実効再生産数とは、1人の感染者が何人に感染させるかを表しており、1.0以上だと感染拡大へ、1.0未満だと収束へと向かいます。
 千葉県は5月16日現在、0.35で収束へと向かっている状況です。

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8. まとめ

 千葉県は、感染者のピークは過ぎて収束へ向かっていますが、第2波の兆候もあり予断を許さない状況に変わりはありません。引き続き、外出自粛等を継続して感染予防対策を徹底していく必要があります。

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