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地図ラーの会の誕生と鬼ルール

地図好きの少年が青年になり、やがて中年、そして老人になる一歩手前、僕は会社から外に出ることにした。定年を迎え退職して、ルーティンがなくなった人が地域活動や趣味の活動に打って出ることが多いけど、僕は業務の引継ぎがうまくいったため(押し付けてはいない 笑)、まずは千葉市が打ち出していた市民活動に参加した。2013年頃のことだ。

市民活動の様子

社外の空気は新鮮。今まで会ったことのない人たちとの交流は刺激的で、僕はすっかりその活動にはまっていった。

しかし挫折はすぐにやってきた。悪口になっちゃうので詳しくは書けないけど(ホントは書きたいけど)、心が折れてしまい、続けることができなかった。もちろん、上手に活動して充実感を味わっている人も多いし、その人たちをどうこう言うつもりは毛頭ない。ただ、僕には向いていなかったということ。

その後、外の空気に触れることが楽しかった僕は、持ち前のコミュニケーション能力(なれなれしさとも言う…)で異業種交流会に参加するようになった。みんな本業も趣味もガンガン活動していて、そんな仲間との交流は心底楽しめた。

そしてそんな交流会で知り合ったのが副会長ゆっきー。彼女も同じく会社以外の活動を始めたばかりだった。あるきっかけで、お互い地図が大好きであることがわかり、すっかり意気投合。当時流行していた「大人の部活動」っぽい感じで、Facebookグループを立ち上げた。それが2016年6月。初の会合が6月14日、この日が地図ラーの会の創立記念日となった。

地図ラーの会キックオフミーティング(飲み会)

相方の存在は大きい。お互いに背中を押すから、何かを思いつくと必ず実行できた。どちらかが口に出したら最後、もうそのプロジェクトは始まっている…。

設立当初はコンセプトも方針も何もなかったけど、その後に色々な鬼ルールを決めていった。


鬼1 方針やイベントは2人だけで決める
幹部が多かったり、協力してくれる人がいると、その意見を無視できなくなる。誰かの希望を聞いてしまうと根幹が崩れてしまう。これが原因で崩壊したグループは数多い。

※これは、まち歩きイベント主催の先輩からの貴重なアドバイス。僕たちがまだフラフラしていて、誰かに頼りたいと思っていた時期にいただいた「幹部を増やすな、2人で決めろ」の指摘はありがたかった。Nさん、ありがとうございました。

鬼2 何か主催する時は少額であっても課金する
主催者と参加者の立場が明確になり、提供するコンテンツに責任を持つことになる。無料だと曖昧になってしまう。地図ラーは金儲け主義とか言われたこともあったけど、だったらこんなに続かない。

※僕のボランティアでの苦い経験と、地元で事業を展開している仲間Aさんからのアドバイスがあって決めたルール。同人誌やマップの寄贈はあるけどそれは例外。

鬼3 やりたいことは必ず実行する
まずは計画を立てる。そして実行する。無理だ、難しい、厳しいと思ってしまうと踏み出せない。失敗してもゼロになるだけだし、やらずに後悔するより、失敗して後悔した方がマシ。

※何かを始める時には必ず企画書を作った。目的、実施内容、期日、費用などをできる限り細かく設定した。副会長には呆れられることもあったけど、僕はどうしても作りたかった。だから反省もできるし、今後の判断もできる。

活動開始から2年くらいは失敗の連続だった。でもそれが気にならないのが地図ラー。反省はするけどそれで終わり。また次にやりたいことをやる。めげない、というか、めげるという感覚がないのかもしれない。これは強味だろう。

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