見出し画像

「保育士試験ピアノ実技対策」解説致します!

令和4年度の実技試験の課題曲が発表されましたね。
前期日程は 筆記試験:4月23、24(土・日)   実技試験:7月3日(日)  です。

今回は保育士試験ピアノ実技の評価ポイントを解説していこうと思います。

実技試験「音楽表現」とは


保育士試験の音楽表現では、園児に歌って聴かせる事を想定して行う試験です。
この試験で求められる力は、
「保育士として必要な歌や伴奏の技術、リズムなど総合的に豊かな表現が出来ること」です。

では、まずどのような練習をすれば良いかポイントを上げていきます。

・発声練習をする
音楽表現の1つめのポイントは歌い方です。
試験官まで、そして子ども達まで(子ども達がいるつもりで)しっかり歌声を届ける為には腹式呼吸にすることが大切です。
息を吸う時に肩ではなく、お腹が風船のようにブワーっと膨らむイメージでお腹まで一気に空気を入れ、息の出し惜しみをせず、しっかりと息を使って歌うと思ってる以上に声が出ますよ!

・楽譜を見て正しく演奏する
2つめのポイントは正しく演奏するということです。
実技試験では伴奏をしながら子ども達に歌って聴かせる事を想定されているので、
正確さ、歌いやすさも大切になってきます。
間違ったリズムを思い込みで弾いてしまうことも多々あります。
練習する時は楽譜を良く見て、音程、リズム、テンポなどが崩れないようメトロノームを使ったり録音したりして正しく演奏出来るように練習を進めましょう。

・無理のない難易度に合わせる
3つめのポイントは無理をしないことです。
課題曲が難しく、毎日練習しても歌と伴奏が合わせられない、なかなか上達しない場合は自分の技術に合わせてアレンジするといった方法もあります。
その際、基本のコードや旋律のリズム、テンポなどは変えないことが大切です。
自分でアレンジが難しい場合は簡易伴奏譜を書店で探したり、誰かにアレンジを頼むのも方法のひとつです。自分が演奏しやすい伴奏で挑みましょう。

では、これらを踏まえて今回の課題曲についての解説を簡単に致します!

課題曲解説
「小鳥の歌」 ♩=104
この曲の特徴はなんといっても軽快なテンポとリズムです。
はじめは左のコード進行を良く聴きながらゆっくりと弾きましょう。
耳に馴染みもあり、ノリの良い歌ですので口ずさみながら伴奏が弾けるようになれば歌は自然とついてきてくれると思います。

!ある程度弾けるようになった頃落とし穴が出てくるのがこの曲。
注意する点は、スキップするような付点のリズムに指が持っていかれることです。
ずーっと”タッカタッカ”という付点のリズムを弾いていると鍵盤を奥まで押し切らずうわべだけになり、曖昧なリズムになります。鍵盤はしっかりと押しましょう。
そして付点のリズムに感覚が麻痺して”♪ピピピピピ、 チチチチチ”のただの八分音符の刻みで前のめりになりテンポが狂います。
今までの付点に惑わされないよう意識してメトロノームに合わせましょう。

「びわ」 ♩=88
この曲は子守唄の類いに入ります。揺れるように、そっと弾き上げる曲です。
決して「小鳥の歌」のようなテンションでいってはなりません笑
この曲はゆっくりとしたうえ、曲の大半左右にスラーが付いています。
まずは左右の臨時記号を見落とさないよう大切に譜読みから始めてください。
それが出来たら左から右へゆったりと繋げるイメージでスラーで運びます。
音域的に届かない部分やスラーが掛けにくい所、その他ペダルを使用しましょう。

そして難しいのがです。
いえ、歌自体はさほど難しくもないのですが、こういったゆったりと歌い上げる歌は試験会場では緊張で歌えなくなります。声が震えて、自分のその声に更に焦りが募り、息が充分に吸えなくなって声が出なくなり余計焦ってピアノまで間違えるとうパターンが多いです。

そこでとても大切になってくるのが腹式呼吸です。
息をしっかり吸って、吸った分しっかり使えば声は出ます!
きっと本番では練習の半分も息は吸えないでしょう。
ですが、日頃から腹式呼吸であれば身体が覚えてますので胸式呼吸の時より断然歌えるはずです!
そして何より腹式呼吸の最大のメリットはリラックス効果です。
本番では弾き始める前に腹式呼吸でしっかりリラックスして呼吸の循環を整えてから挑みましょう。
最後に

・途中で演奏を止めない
試験は子どもが一緒に歌っている事を想定しています。間違えても続ける意識をしましょう。
もし間違えても片手だけでも続けること。
それも無理なら元気な声で堂々と歌い続けましょう。歌も立派な演奏です。

・子ども達の姿を想像する
試験官の周りには子ども達がいると思いましょう。
もし余裕があるなら少し手元から目を離し子どもたちの姿が見れると尚良いと思います。無理はしてはいけませんよ笑
試験官の後ろにいる子ども達にまで声を届けようと思ったなら、試験官には確実に届いています!

・笑顔を絶やさない
笑顔を絶やさないのは保育士試験の大きなポイントだと思います。
音楽とは表現の楽しさを伝えるものですから、笑顔で歌えると保育士としての評価も高くなるかもしれません。
どの受験者も緊張している中、声が震えても、間違えても子どもたちの前に笑顔で立てるということはきっと評価の後押しをしてくれると思いますよ。

私も皆さまのお力になれればと思っております、
何かございましたらメッセージくださいませ🍀

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?