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HQ麻雀実践編 打牌指導レッスン受講レポート 2020/7/10

HQ麻雀実践編 打牌指導レッスン with渋川難波プロに参加してきましたので、感想文を書きます。少しでもHQ麻雀レッスンのよさが伝わったらうれしいです。

その前に簡単にHQ麻雀についてご紹介します。

HQ麻雀とは

ITサービスを事業の中核とする株式会社 PPP's(スリーピース)が2019年9月からスタートさせた事業の1つです。代表取締役社長・石山大介氏(@sake_first)がかねてから親交のあった、最高位戦日本プロ麻雀協会のAリーガー(現・A1リーガー)醍醐大プロ(@kiyoharahiroshi)に声をかけたところからスタートしたとのこと。

HQ麻雀公式Twitter(@HQMJ2020)のプロフィールには”最高位戦Aリーガー醍醐大が主宰する『参加者にとって上質なレッスンを』コンセプトに”HighQuality"な麻雀レッスン・イベントを提供”とあります。HQは"ハイクオリティ"の略です。ここ重要。

HQ麻雀との出会い

2019年11月に行われた「最高位決定戦振り返りトークイベント」が自分とHQ麻雀のはじめての出会いです。醍醐プロが戦い抜いた第44期最高位決定戦の対局映像をもとに、醍醐プロご自身が思考を披露するという貴重な機会でした。

それまでトークイベントにはほとんど興味がなかったのですが、第1回の園田賢プロゲスト会が楽しそうにみえたことと、第2回のゲストがU-NEXT Piratesの朝倉康心プロ、瑞原明奈プロと第三代天鳳位・山田独歩プロだったので、申し込みました。

事前に最高位決定戦をしっかり観て、気になったところを頭に留めて、イベントに参加しました。それがめちゃめちゃ楽しかったのです。直接生の思考を聞けて、気になった部分は質問できる。こういう機会はめったにありません。

その後、雀王決定戦振り返りイベント(堀慎吾プロ、渋川難波プロ、松嶋桃プロ)、Mリーグ振り返りイベントABEMAS編(松本吉弘プロ、日向藍子プロ)、MリーグミニPVイベント(近藤誠一プロ、堀慎吾プロ)に参加。それ以外にも醍醐プロがメイン講師を務めるHQ麻雀中上級者レッスンに参加したり、いつしかHQ麻雀の大ファンになっていました。醍醐さんがゲストの時に「禁煙麻雀BAR”R”」にお邪魔したりもしました。

トークイベントはその場でしか話せないようなSNSアップ禁止の情報が盛りだくさんで、本当に楽しい場ですが、もう1つのHQ麻雀のウリは濃密な麻雀レッスンにあります。醍醐プロと同じくHQ麻雀に深く関わっている河野直也プロ(@corn708)がメイン講師となり、企画によってはゲスト講師を招いて実施されています。

HQ麻雀レッスンのラインアップ

2020年7月現在、レッスンは大きく分けて4カテゴリ用意されています。

・初心者・初級者向け
担当講師:河野プロ、補助講師:醍醐プロ。麻雀をはじめたての方向けで、点数計算や牌理、マナー・所作などを学んでいくもの。

・中上級者向け
担当講師:醍醐プロ、補助講師:河野プロ。麻雀の基本的なことは理解している中上級者の方向け。4回に分けて①手組、②攻め・リーチ判断・副露判断、➂押し引き、④大局観で行われている。

・天鳳オンラインレッスン(生実況・解説つき)
天鳳を使用して、実際に参加者に対局をしてもらい、観戦画面で実況・河野プロ、解説がゲストプロという形式で行われる。動画がのちほど共有されるという豪華な内容。

・添削レッスン(打牌指導レッスン)
ゲストプロ1名を招いて、醍醐プロ、河野プロと3名で、3卓を順々に指導していく。実戦同様に対局を行い、各自手牌を開いた状態で一打一打打牌理由を説明しながら、添削を受けていく。

今回参加したのは添削レッスン(打牌指導レッスン)渋川難波プロ(日本プロ麻雀協会)をゲスト講師として招き行われました。

渋川難波プロのこと

渋川プロのことを知ったのは2012年のことです。協会の中でひそかに一番応援していたのは渋川プロでした。昨年の雀王決定戦も渋川プロが勝つといいなーと思っていました。

自宅の本棚には渋川プロの著書である「魔神の読み」「魔神の攻め」「魔神の実戦」という3冊が並んでいます。1冊目の「魔神の読み」が発売されたのは2012年9月。自分は初心者に毛が生えたレベルだったため、ほとんどちんぷんかんぷんでした。笑

2013年に協会のビッグタイトルの1つ雀竜位を獲得。天鳳元十段。そして、昨年協会の最高峰のタイトル第18期雀王決定戦に進出。Mリーグでは各選手の思考を丁寧に解説し、好評を博すなど、活躍の場を広げておられます。

レッスンの合間に渋川プロと少しお話しをさせていただきましたが、対面でお話しするのは初めてでした。

その際に著書"魔神の読み"の話をしたのですが「最初全然わからなかったんですよ」と伝えたら、「今はわかるようになりましたか?」と聞かれ、「少しは・・・」と答えました。嘘をつきました。ごめんなさい。

まーとにかく渋川プロの講義を一度受けたかったわけですよ。

実践対局の流れ

このレッスンには12名が参加し、3卓に分けられました。その3卓にそれぞれ醍醐プロ、河野プロ、渋川プロがつき、時間を区切って3交代で回っていくいう形式でした。

・醍醐大プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)
最高位戦A1リーガーで昨年最高位決定戦に進出。毎年のようにA1リーグ(昨年までAリーグ)でプラスポイントを叩き出す実力派。
天鳳元十段。先切り十段という異名を持つ。押し引きモンスター。

・河野直也プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)
最高位戦A2リーガー(昨年までB1リーグ)で、各種放送対局の実況・解説で活躍。Mリーグでも鋭い解説をするなど注目の雀士。ひなたんの麻雀するしないのブルーとしても有名。

醍醐プロと河野プロと渋川プロのお三方に直接ご指導いただくなんて豪華すぎん?

通常と同じように東1局からスタートします。

①配牌をとりおえたら、全員手牌をオープン
②1打ごとに各自理由を説明しながら打牌
➂アガリが発生したら終了し、点棒授受を行って次局へ

実戦同様、リーチ棒は出しますし、点棒授受も行います。1打ごとに理由を説明しながら進めていきます。

これが本当に大変・・・。

1打1打真剣に考えていないと言語化などできるはずがありません。トッププロの目で、自分が普段気づかない問題点を指摘していただき、課題を見つけることができる。これが添削レッスンの最大のメリットだと思っています。

3卓は参加者の雀力を考慮し、ある程度同じレベルの方が集まるように振り分けているとのことですので、ある程度基本を理解している方であれば、尻込みせずに参加することをおすすめします!

もしお近くに気心しれた麻雀仲間が自分を含めて4人いるのであれば、グループで申し込んでみるのも一つの手です。

河野プロが「僕は厳しくいきますからね!」とおっしゃっていて、直接指導を受けるのが初めてだった自分は半信半疑だったのですが、実際ホントに一番厳しかったです。笑
厳しいといっても罵詈雑言で罵られるわけではないのでご安心ください。

レッスンを受けての気づき

有料レッスンの内容になるので、細かい指導内容やニュアンスは割愛しますが、このレッスンを受けて自分なりに気づきがあった部分を、自分の言葉で記していきます。

本レッスンは一発と裏はありますが、赤なしの競技ルールを想定して行われています。

①配牌で構想を描く(方針策定)
なんとなく手なりで字牌や孤立19牌に手をかけるのではなく「どういう方針でどのように局を進めたいから○○を切る」という意識が重要です。構想力ですね。

アガリを目指す場合はどうなったらうれしいテンパイか。うれしいテンパイに不必要な牌は真ん中であっても配牌から見切っていくくらいの気持ちで第1打を選択すること。なんとなくで選ばないことが大事です。

赤ありの場合は手なりで真ん中に寄せていってリーチを打つことでマンガンになるパターンがそこそこあるので、第1打で字牌に手をかけていくシステムも有効ですが、赤なしの場合は一工夫が必要です。赤ありであっても構想を描いてそれに沿って進めていくことはとても大切だと思います。

②先手?後手?(相対速度判断)
牌効率の勉強をしていると、5ブロックという言葉が出てきます。4メンツ1雀頭を作るために強い5ブロックを作ってテンパイ~アガリを目指しましょうという考え方です。非常に重要です。

強い5ブロックを作っていくという考え方は、手なりで満足のいく先制テンパイが取れる可能性が高い時に有効なものだと思っていて、後手を踏みそうなときや手役を狙いたいとき時は必ずしも有効ではないのではと最近思っています。

先手が取れそうか、後手を踏みそうか。ここの見極めがかなり重要です。

後手を踏みそうなときは、序盤のうちに危険牌を先切りして、安全度の高いターツや安全牌を残すことで中盤以降に後手を踏んだ時(被リーチ、被2副露等)に押し返しやすいようにしたり、引き気味に打つことを選択をすることもできます。うまくいったときだけ押し返すというバランスです。

後手を踏みそうなときに手牌をブクブクにして構えていると、相手のリーチに対して苦しい無筋を勝負をすることになったり、早々にオリの選択を迫られます。それだけで期待値はマイナスになることが多いです。

先手狙いのブクブク打法で強い人ももちろんいますが、まず手組が上手なことが大前提で、相手の速度を見極めながら途中で安全牌と入れ替えたり、即座に危機的な状況が訪れないように工夫をしています。強い人は本当に見合わない勝負をしません。

➂1打ごとに丁寧に比較する癖をつける
フリー雀荘や天鳳のように時間制限があるとなかなか難しいですが、時間を多少かけられるのであれば1打1打丁寧に比較する癖をつけたほうがよいです。とはいっても毎回ツモってから考えているとさすがに遅くなってしまうので、ツモ番が回ってくる間に極力考えて打牌選択をしていきます。

相手のレベルが上がれば上がるほど、1巡1打の差で明暗が分かれてしまうことが多々あります。1打で後悔しないように丁寧に比較検討を行うことが大切です。

④悪配牌こそやれることを考える
ドラがないし形も悪い「こんなん絶対アガれないじゃん。この局はお休みしようかなー」と考えてはいけません。
配牌が悪いときほど、考えることはたくさんあります。

1. 奇跡的にうまくいったときの高打点狙い(後手こそ最高形狙い)
2. 自分の手牌進行状況を偽装(ブラフ)
3. 誰に対して辛く打つ、もしくは甘く打つ?(展開操作)
4. 徹底的にディフェンス(高度な守備意識)

1.2.は複合させて進めることが多いです。いかにも「自分高いですよ?そのまま手を進めて大丈夫ですか?」って、相手に語りかけていきます。本当に楽しいです。高打点狙い&ブラフは自分の得意分野ですが、見破ってきたり、無視をしてくる相手はあまり得意ではありません。

自分がアガれなさそうな時に、相手に気持ちよくテンパイをさせて、気持ちよくアガらせないことが大切です。

⑤安そうな仕掛けには最悪放銃してもよい
2副露+河が濃い(マンピンソー全種切られているとか)と相手のテンパイ率は高いですが、自分からドラや赤が多くみえている場合などは、相手の仕掛けの点数が安いと判断できることがあります。放銃する可能性だけを考えるのではなく、放銃時の打点も押し引きを考える際の重要なポイントです。

放銃することは決して悪ではありません。リターンの薄い手で過剰なリスクを負うことが問題なのです。自分の手牌価値のほうが相手より高いと判断すれば無視をするのも一つの手です。

⑥相手からどう見られているかを常に意識する
麻雀は一人でやるゲームではなく、相手からいろいろ見られています。自分の鳴きや捨牌から相手がどう読んでくるのか、必要以上にヒントを与える打牌になっていないか気を配ることが大切です。場合によっては誤情報を与えることで局面を有利に進めることができるようになります。

⑦難しく考えすぎない
ある程度知識がついてくると、余計なことまで考えしまって少しひねったことをやりがちです。あくまでも基本に忠実に。効率を極端に落とさない範囲で一工夫を入れるのです。

⓼考えなくてよいものは考えずに頭を休めること
毎ゲーム毎局あらゆる情報をインプットして、すべてを活かそうとするととても頭が持ちません。考えなくてよい部分は忘れてしまいましょう。
自分はなかなかできませんが・・・。

自分もいろいろ考えながら麻雀を打つと天鳳であっても1半荘でヘロヘロになります…。力の抜きどころが下手なんだと思います。多分拾わなくてもよい情報まで拾ってる。かといって抜きすぎると全然情報が入ってこないので本当に難しいです。

精進します。

おわりに

放送対局や実況・解説でご活躍されているトッププロお三方に直接指導をしていただけるという機会はアマチュアではほとんど経験できません。

脳ミソをずっとフル回転させていたら、限界突破してやばかったです。笑

なにが言いたいかというと、HQ麻雀最高!ってことですね。
ご興味を持たれた方は以下より今後のスケジュールをご確認ください!

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おしまい

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