すぐ疲れる…【ききょへん】

すぐ横になりたい・・・
気力がない・・・
お腹に力が入らない・・・
大きな声が出せない・・・

そう感じるあなた、こんな症状もないですか?

生あくびが出る
食べると異常に眠くなる
風邪を引きやすい
花粉症がある
顔色が青白い
寒がり・冷え症
舌に歯形がついている

人によっては、こんな症状もあるかも・・・
疲れると動悸や息切れがする
ちょっと動くと汗がでて、とにかく疲れる
汗が出ない・おしっこも出ない・浮腫みやすい
内臓の下垂
脱肛がある
生理がだらだら続く

それ、漢方では『気虚 (ききょ)』って言います。
『気』とは、生命の活動エネルギーのこと。
気虚=活動エネルギー不足・防衛力不足です。

『気虚(ききょ)』って?

すご~くお腹がすいたお腹ペコペコ状態を想像してみて下さい。お腹すいた~…疲れた~…。お腹に力が入らない…。何にも考えたくな~い…。もうひと踏ん張り?したくてもできない…。気虚の状態では、お腹がすいていなくてもそんな状態が慢性的に続くのです。

気は、あるべきところに収めるという働きも持っています。つまり、内臓が本来あるべき場所、血液が本来流れる場所に存在できるのは気が充実していて支えているから。この働きが不足すると、内臓下垂(胃下垂・子宮脱etc.)、内出血、不正出血等がおこってしまうのです。
汗も同じ。汗を止めておく力が足りず、ちょっと動いただけでも汗が漏れ出てしまう…漢方では『自汗(じかん)』って言います。

また、気の持つ重要な働きとして、防衛力があります。寒さ、暑さ、花粉etc.外敵から身を守るバリアの働きは免疫力とも言われますよね。
これは漢方では『衛気』と言って、気の中のひとつ。
『衛気』が充実していると、風邪を引きにくくなったり、花粉の影響を受けにくくなったりするのです。

更に、『気』は温める働きも持っていて、この働きが低下すると『陽虚』と言って寒がり・冷え症にもなります。

『気』を増やしましょう♪

元気がない時みなさんは何をしますか?
食べる!
寝る!
正解です!

『気』は食べたものから作られます。
ただ、気虚の方は消化吸収(脾胃の働き)の力も弱っている場合が多いので
どんなものを食べるか?
食べたものをちゃんと消化できるか?
消化して栄養を身体に効率よく取り込めるか?
これが大切。

消化の良いものを、
(固い、脂っこい、刺激物は避ける。)
火を通して、温かい状態で食べる
よく噛んで食べる。
そして何より『食べ過ぎない』。

想像してみて下さい・・・
ミキサーを使って野菜をジュースにしようと思います。
固い野菜を大きめに切り
ミキサーにいっぱい詰め込んだら
きっと、ミキサーはうんともすんとも動かない・・・

でも、柔らかい野菜にしたり、小さめに切って
入れる量も減らしたら
美味しい野菜ジュースがストレスなく作れるでしょう。

ただ、ミキサーと人間の消化器の違いは
消化力は人によって違う。
また、その時その時で違うということです。

ぜひ、自分の身体の声を聴き
食べる物も量も調理法も調節&工夫して
今の自分に合わせて『気』を増やしてくださいね♪

もちろん十分な睡眠も必要です。
また『体力を残して動く』ことも大切です。
これについては、また別の機会に!

いろいろ養生をしていても、まだまだ『気』が足りない…と感じる方
少しでも早く『気』を増やしたい!!という方には漢方薬がおすすめです。

『気』を増やす漢方薬はたくさんの種類があります。
ひとりひとり体質、症状が違えば合う漢方薬も変わってきますので
ご自身に合った漢方薬を服用したいという方は
ぜひ、専門家に漢方相談してみて下さいね。

今回は『気の不足』のお話でしたが、
漢方薬が『気』を増やすのにどんなお手伝いができるのか
これもまた、別の機会にお伝えしたいと思います。


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