千明の素直なきもち 〜コロナロックダウンの、バリのいま 1〜
とっても心動いたエピソードをば。
***
ほとんどの方が
観光業のお仕事をされている
このバリ島。
3月の中旬頃から
ロックダウン生活が始まり
早、半年。
みんなめっちゃ、元気に
大きく朗らかに笑って
生きています。
こっちに住む日本人の方と
「この状況でみんな
どうやって生きてるか
さっっぱり、わかんないよね…。
変わらずタバコ吸ったり
お酒飲んだりしてるしさ。
元々その日暮らしみたいな人
たくさんいるのに
どうなってんだろう?
全員明るく普通に生きているし
本当に不思議だよね…
助け合う文化のバリだから
結局何が起こっても
この人たちは
生きていけるんだろうねぇ」
なんて話しています。
***
元々、バリでは
乾季を迎えると
凧揚げをするらしいんだけど
今年は仕事がないから
例年以上にたくさん上がっています🪁
(ビビるほど、大きい!)
「仕事ないから
毎日凧揚げしてるよ〜!」
っていう友達がいたから
「え、何で凧揚げ
そんなにいっぱいするの?」
と聴いたら
「Just relax!
たのしいよ〜😊」
そんな姿を見ていると
思わず笑ってしまいます。
夜も電飾付きのタコを
たくさんあげていて
あれっ?!UFO ?! って思ったりする🤣
とっても綺麗で
宇宙と交信しているような
地球と宇宙の、中間地点の
人の祈りを見ている気分になります🌌
(友達からもらった凧揚げの動画)
***
先日、クニンガンという
送り盆のセレモニーがあった。
(ガルンガンの締めでもある)
1年の行事の中で
ガルンガン・クニンガンが
いちばん大きく盛り上がるそう。
クニンガンのセレモニーの
メインのお寺が
わたしが今住んでいるお家の裏にあるので
お祈りしにいきました。
普段のクニンガンは
朝から晩まで
たくさんのガムラン隊、踊り手さん
バリ中から人が集まり
屋台だなんだの
どんちゃん騒ぎの4日間らしいんだけど
今年はとっても
こじんまりとしていたみたい。
(それでも
クニンガン初めてのわたしには
感動ものだった!😂)
その時にガムラングループにいた
Boysたちが声をかけてくれて
幸せすぎるガムラン時間を
ご一緒させてもらった🙌
さらには、最後に
「腹痛でひとり抜けちゃったから
最後の曲、一緒に演奏しようよ!
Chiaki、ガムランやってるんでしょ?」
とまで言ってくれる展開😂
「いやいやいやいや
全然この曲知らないし、無理だよ!!
たしかに、いつかガムラン隊の皆さんと
一緒に演奏するのは夢だったけど…」
というと
「大丈夫、簡単なフレーズを
教えてあげるから😊
叩けるよ!」
と言ってくれて
本番の演奏中にもかかわらず
音を教えてくれた。。。
おそるおそる
一緒に叩いてみると
その気持ちよさ、たるや…
みんなで合わせたら
あんなに幸せな気持ちになるなんて。。
夢が、まさか
こんな形で叶うなんて
本当に夢心地でした😭
(いまはガムラン隊の練習も
禁止されているし
お寺での演奏も
許可されていない時が多いから
なおのこと幸せすぎた😭)
***
みんなと仲良くなって
後日、一緒に遊んでいた時に
「Chiakiをお寺で見つけた時
ほんとうに嬉しかったんだよ。
クニンガンって
本当に素敵なセレモニーで
毎年人がいっぱいくるんだ。
なのに、今年は全然人がいない。
でも、どんな時も伝統は続くんだ。
神様やご先祖様のために
演奏をして、祈る。
そんな中でも
去年とのあまりの違いに
悲しくなった時に
たったひとり、
Chiakiを見つけた。
‘わぁ、外国人の子が
この場所に来てくれた。
まだ、残っていてくれたんだ。
神様、ありがとうございます
どうかこの子をお守りください
この島で彼女に素敵なことが
たくさん降りそそぎますように’
って、心からお礼を伝えて
お祈りをしたんだ。
僕たちは君を大切にするよ。
いてくれてありがとう」
って言われて
思わず泣いちゃった😂
あぁ、だからあんなに優しい空気で
招き入れてくれたんだ、って。
(後日談、夢の中ですでに
私と逢うことを知っていたという
チャーリーの話😂)
と、同時に
「みんながただ観光に来て
ガムランや踊りの
ビデオだけ撮って帰っていくのに
少し違和感も覚えていたんだ。
もっとバリの文化を知ってもらいたいな。
お互いにリスペクトし合って
生きていきたいから」
とも言っていた。
そして
「小さいことが、すべてなんだ。
そこしかないんだよ。
小さい、嬉しいことをするんだ
全部、その積み重ねで
お互いの幸せは訪れるんだ」
と、笑顔で教えてくれた。
たしかに、本当にそうだ。
お寺に行って
彼らがニコッと微笑んでくれたこと
こっちにおいで!と
ガムラン隊の中に手招きしてくれたこと
みんなと一緒に
スンバヤンさせてくれたこと
楽器を叩かせてくれたこと
ぜんぶぜんぶ
小さいことだけど
それが、どれだけ嬉しいことか
その積み重ねが
忘れられない
大きな、想い出になるんだね
大切なことを、教えてくれたな。
***
今日お食事をご一緒した
とあるホテルのバリ人オーナーの方は
こんな風に言っていた。
「コロナは、とっても小さいことだよ。
だって、人生は続いていくから。
どんな時も、神様は
明日という日を
プレゼントしてくれているんだ。
1日1日のステップを
楽しんだり、笑ったり、泳いだり
太陽の光を浴びたり
それが、未来に繋がるんだよ。
またたくさんの外国人のゲストと
一緒に笑い合える日を楽しみに
今日を楽しむことしかないよ😊
ここではみんな助け合うから
どんな時でも、生きていけるよ。
確かにお金はなくなっちゃうから
例えば普段10本タバコを吸っている人は
いま、1日2本だけにしているかもしれない。
けど、それだけだよ。
その時その時で変わるだけ。
それが、人生でしょう?
ひとりひとりの人生は偉大で
コロナは、小さいことだよ。
未来を考えて悩むより
神様からいただいた
今日といういちにちを
過ごしていくだけだから
僕たちはみんなで、笑えるんだ。
君も、いつでもここに遊びにきてね。
お腹いっぱいだったら
ご飯を食べなくても
全然大丈夫だから
喋って、お互いを知って
ゆっくりリラックスしようよ😊」
***
ほんとうに大切なものを
感じさせてもらっていると思う。
いましかない
この島の空気の中で。
いつかまた国境が開いた時
きっと、新しいことが、始まるんだろうな。
また次回
スピリットたちに聴いた話を
綴ろうと思います✏️
なんで今回この島のロックダウンが
長引いているのか。
バリにいる
わたしたちができる事は何なのか
いま、バリ人に課されている事は
一体なんなのか
めっっちゃ興味深い話をいただきました😳
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