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安全基地


『身土』 木の枝の書道2020


散歩に出かけたら、雨が降ってきた。

雨の調子、雲の調子をみて

家に帰ることにした。

心の安全基地も同じように思える。

いまでは先生たちが心の安全基地になっている。

「チャレンジすることはいいことです」
そう褒められた時、ちょっと意外ですごくうれしかった。

安全基地のことを考えた時、
チャレンジを放棄するする人、治癒を嫌う人が多いのだろうなとも気づいた。
そこで敢えてチャレンジの道を選べたのは、いま先生たちの存在がたしかに心の安全基地となっていて、雨が降ったら帰れる家があるという安心感を感じながら外の世界に探索行動に移ることができている状況なのだろうなと振り返る。

散歩にでかけると
川の中にぼーっと佇むアオサギは寂しくないのかなと思う。

道路で虫を捕ることに夢中の、巣立ったばかりの小雀は不安じゃないのかなと思う。

川沿いの家の庭先でギターを片手に歌うおじさんは、ちっとも寂しくなさそうだ。

見えないけれど、みんなそれぞれの安全基地を持っているのだなと
ちょっと見える世界が深まった日。


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