思い出のブリリアント・デイズ

嵐の去った遊園地 逃げそびれて物陰から顔を出す
廃墟の国 よみがえらせたくて 壊れたスイッチに手をのばした
感傷に拍車かけるだけと知りながら

左廻りのメリーゴーラウンドに 行き先なんてなかったんだな
日に焼けた白馬の尻尾 雫が足下に砕け散った
濁ったオルガンの音色の中で

おとぎ話と光と希望で くるくる回ってはしゃいでた
見上げた青空と日差しは眩しかったなあ……
もうサヨナラ 思い出のブリリアント・デイズ

白紙になった青写真 いいそびれた 言葉はまだ胸を刺す
空虚な夢 終わらせたくて 仕舞ったギターに手をのばした

観覧車で見てた景色が 窓ガラスにひび割れてた
風に荒んだアドバルーン 破れたスクリーンが剥がれ落ちてく
歪んだ幻燈機の映像と共に

ため息と痛みと失望で ぐるぐる迷って嘆いてた
見つけたこの場所とあなたが嬉しかったなあ……
でもサヨナラ 過ぎし日のブリリアント・レイ

エメラルド・シティの大魔法使い
信じた人々が 去っていく背中に
‘あいつはペテン師だ!’と指をさしても
ブリキの木こりはたしかにハートをもらったんだ
書き割りの虹の彼方に ぼくを呼ぶ声がする

いつかまた すれ違う日もくるだろう 遠くまで旅したその先で
見かけるあなたはどんな姿なのかなあ……
もう行かなきゃ ありがとう 行き先をくれて

過ぎし日のブリリアント・レイ

わすれない ブリリアント・デイズ

執筆活動で生計を立てるという目標を持っております!!