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これが君にとって何だっていうの?

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滋賀県で歌を唄ってる女が、音楽とは関係あったりなかったりすることを書くだけのエッセイ。読む人には何ら益をもたらしませんが、益がなさすぎて救われることもあるかもしれません。 ヨシ…
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2019年10月の記事一覧

優しさとは頭脳プレイである

「人間にとって大事なことは、ふたつだけなんですよ」 「ふたつ?」 「<考えること>と<愛すること>です。このふたつだけです。そのほかのことは、どうでもいい。ぼくはもっぱら、考えるほう専門だけど」 ――殊能将之『美濃牛』 しばらく会っていない知人が、私のツイートの内容が前向きに変わってきた、といっていたらしい。直接聞いた話ではないので、どのような感想を抱いているのかは知らないが。 手の内を明かしてしまうと、最近の私はいわゆる「綺麗売り」をしている。 生来の鋭さや毒がなくな

大嫌いな自分のことを守ってくれる人がいるなんて

タイトルは尾上陽さんの『はっきり言って』からの引用だ。自分の歌以上に今の自分であるような気がして、よく口ずさんでいる。 この歌に出会う直前、自分の身の置き場について、思うことがあった。 それについて書いては消してを三日ほど繰り返していたのだが、何を書いても冷静さを欠いた内容になってしまったのでやめてしまった。 結論だけ示す。私は自分らしくいさせてくれる人の側にいたい。 他人に愛されるには、まず自分が自分を好きになることだと信じてきた。繊細さが欠点であるなら図太くなるべ