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転機に気付け!風に乗れ! Vol.25 変化は止まらない!全てを引き寄せる

書くことを始めたちょうどその頃、友だちの1人が、とんでも無いことをわたしに打ち明けてくれた。

その人は、10年来の友だち。
べったりいつも一緒にいるわけではないけれど、つかず離れず、会えば、互いの仕事やプライベートの話をする、感覚的にとても気の合う友だちだ。
わたしも、彼女も経営者なので、仕事に向き合う姿勢や考え方も話が合うし、プライベートでもそういった感覚は反映されるので、お互い言いたいことを遠慮なく言える関係だ。

ただ一つ、彼女とは、出来ない話があった。
スピリチュアル的な話だ。

わたしの周りには、やたらと霊能者や、サイキッカー、スピリチュアルな能力がある人が集まって来る。

そして、わたし自身、目に見えない力も借りて、上手くいったことがいくつもあったので、彼女の経歴的にも、絶対に、そういった力を使ってきたに違いないと思っていた。

しかも、初対面の時に、いきなり質問されたのが、
「音羽さん、あなた、いいお化粧品とか知ってるでしょ?わたし、今、肌荒れで悩んでて、、、
何かおすすめのスキンケア製品教えてくださいますか?」
だった。
当時、わたしは確かに、お化粧品や栄養補給食品を取り扱いながら、トータルビューティーアカデミーを主催していたのだ。

びっくりして、彼女の瞳を覗き込むと、わたしの周りに集まってくる霊能者たちと同じ光を感じた。
これは、わたしは、今までほぼ外したことのない見立てで、この光を宿した瞳の持ち主は、例外なく、特別なスピリチュアル能力を持っていた。

だから、次に出会った時に、オススメのスキンケア製品を手わたしながら、思い切って聞いてみた。

「あの、、変なこと聞きますが、あなた、霊能力か、サイキック的な力ありますよね?」

すると、彼女は、まるでギロチンをおろすような勢いでシャッターを下ろした。
「わたし、そういう話は苦手というか、目に見えるものしか信じてないです。」

だから、それ以上そんな話は出来なかった。
わたしの見立て違いなのかな?おかしいな?絶対そうだと思ったんだけどな、、、
と心の中で呟いていた。

彼女と出会ったのは、とあるボイトレスクールだ。
趣味として何か音楽をやりたいと思い、
「ボイトレ、英語」と検索した時に一番上に上がってきたスクールが、家から近かったので、ホームページを開いた。
講師紹介欄で、
「アメリカの音大を出て、本格的にミュージカル女優として舞台に立った経験がある。
アメリカンポップや、ジャズなど英語の唄を習いたい人は、、、、」
というようなPRを読み、プロフィール写真を見て、
この人に唄を習ってみたいと思って、指名してレッスンを受けることにした。

はじめてのレッスンを受けた時に、見本で歌ってくれた若く可愛い先生は、ブロードウェイの舞台に立った経験があり、ものすごい声量で、わたしは圧倒された。
小さく華奢な身体から、あんな声が出るなんてすごいと思い、彼女の歌のファンになった。

彼女の歌うLiveやショーケースは、時間が合えば見に行った。

自らが主催するパーティーのゲストにも何度か歌いに来てもらった。

そして、プライベートでもいろいろなことを話すようになったのだ。

そのうち、彼女は起業した。
その事業も、着々と順調に伸びていった。

彼女のコツコツとした努力の賜物でもあるけれど、なんといっても、時流にうまく乗ったり、場所が良かったり、とにかく、強運さを感じた。

そのあたりでも、わたしは、やっぱり、目に見えない何らかの力も使っているのでは?と彼女に問うてみたが、やはり、その時もギロチンシャッターを下された。

「いつも言ってるけど、わたし、スピ系の話は信じてないから。」と言って、それ以上踏み込んだ話をしない空気をパンと出していた。

そんな彼女が、約二年前に、ステージ3の乳癌を告知され、抗ガン剤治療と、手術で、なんと根治したのだ。

それは、ものすごく喜ばしいことだったけれど、その後、彼女に大きな変化がやって来た。

癌を克服した彼女は一つ悩みがあるとわたしに打ち明けた。
「実は、わたし、人の人生が、潜在意識が、全て手に取るように見える。顔の周りにタグがぶら下がってるみたいな感じなの。
その力が、病気以降どんどん増してて、ものすごくしんどい。
普通の仕事が手につかない。この世的な仕事が、、、
助けてほしい。
音羽さんにしかこの話は、出来ない。」

私は、びっくりした。
それと同時に、やっぱりそうだったのかと、我ながら自分の勘が間違いなかったのを確認した。

そして、彼女の話を順番に聞くことになった。

それはそれは数奇な人生だ。

わたしは、彼女の人生物語を小説にしたいと思い、了承を得て『魔女伝』を書き出した。

そう。彼女こそが魔女Grace。わたしの書くファンタジー小説の主人公魔女ヨキなのだ。

この著作は、必ず、私の代表作になると確信している。

だって、同時期に大変化があった二人が、引き合い寄り合い、始まった物語だから。

気が熟した時に、二人が同時に思いついたことだから。

近い未来、そのことをコラムに書いて、今を懐かしい思い出とする日が来るだろう。



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