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アウェイ客の悩み。

久しぶりのエントリになります。今日はわりとどうでもいい話というか、まあ愚痴です。

先日、近所に新しくできたカフェにお昼を食べに行った。新しくできたといっても、少し離れた場所から移転してきたので前から存在を知っていた店で、入るのはこれで3回めだった。

入口前に設置されている消毒用アルコールを手にすりこみ、ドアを開けると、カウンターにひとり、テーブルにもうひとり。もうひとつのテーブルは空いていて、席はそれだけのちっちゃな店。その空いていたテーブルに座り、注文してしばらくすると、テーブルの方の先客が帰っていき、カウンターにいた人がテーブルを片付けた。スタッフというより店主の友人がちょこっと手伝っているという雰囲気。ローカルな店でわりとよくある光景で、まあそれはいい。

しばらくするとまた店のドアが開いて、店主がそちらに顔を向け、「あ、こんにちはー♪」と声を上げた。

あ、やべえ。

「いらっしゃいませ」でなく「こんにちはー♪」。完全に常連か友人だ。その瞬間、静かにカフェランチという目論見が崩れ去るのを感じた。

これはとても苦手な展開。自分以外の客が全員知り合いというやつ。ローカルの店に入ったときにありがちな、このアウェイ感がどうにも苦手なのだ。

果たしてその常連客は空いたテーブルに座り、「いつものやつ」的な注文をして、店主とカウンターの人と3人で「いつもの話」的なおしゃべりを始めた。カウンターの人の旦那さんの仕事がどうとか休日はどこそこへゴルフに行ってるとかいう話。で、このご時世だからマスクしてるし距離もとっているので、みんな声が大きい。気が散るので、皿を待ちながら開いていた本の上を目が滑る滑る。そして店主の手がおしゃべりで止まるので、皿が出てくるまでに時間がかかる。

結局、超アウェイ状態で赤の他人の個人情報を聞かされながら食べる羽目になった。料理は美味しかったよ。料理だけなら何度でも来たい店。けど、3回来て3回とも(!)常連に囲まれるのは、なかなかに厳しいものがある。

旅先なら当たり前のことだし、むしろそれを楽しんでいたりもするけど、自分の生活圏内でそれをやられるのはちょっとヤだ。何ていうか、昼休みに教室で自分だけぼっちでお弁当食べてるような感覚。

もちろん、常連はとても貴重でありがたい存在であり、その常連を手放さないことが、個人の店を続けていくための課題といってもいい。それはわかっているけれども。

せめて他の客がいるときくらいは、店主だけでも少し黙ってくれないか。そしてその客が注文した皿を作っているときくらいは、その手を止めないでくれないか。

イヤホン持ってって音楽でも聴きながらお一人様の世界を作ればいいのか。しかしそれはそれでイヤミっぽくないか。いや、客として食べに行ってるのに、そんなことに気を遣わなくちゃいけないっていうのもなんかおかしい。

いっそのこと常連になってしまえば解決する話かもしれないが、人見知りの上に存在感のうっすいワタシにとって、常連認定されるのはけっこう至難の業だ。何しろ、かつて1年通った美容院で結局一度も顔をおぼえてもらえなかったことがあるほどだから。

次からはToGoオンリーにするかなあ。料理はすごく美味しいんだ。大事なことなので2回言うけど。それとも常連認定されるまで根気よく通うかなあ。というか、そこまでする必要があるのかなあ。

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