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心のハンドクリームとお赤飯②そして歩いてる

前回の心のハンドクリームとお赤飯の続きです。

毎日 生きたいであふれていた私は
負けず嫌いなので
苦しいながらにも 一生懸命 考えた。


このままの私だったとしても
何かできる事はないかな
自分にとっても周りの家族や友人
そのほかの人に
できる事が絶対ある
「 生きる 」を諦めたくない
このままの私だったとしても
必要とされる事があるはずだ

考える時間はたっぷりある

現実は厳しい
周りの目も厳しい
私は 「 大丈夫 」でも
私の病気を知らない親戚や
お母さんは職場でまで言われていた

子供じゃないのに甘やかせすぎ
子離れできない
親バカにもほどがある
……

本当に申し訳ない
でも私だって好きで病気になった訳じゃない
「 なりたいで〜す 」
なんて人いない… あんな辛いおもい
だからね
周りの雑音をシャットアウトして
自分にできる事を探す旅に出たの

病院とはお友達
先生ともお友達
まだ不安で沢山手をかりなきゃいけない
毎日だったけど
リハビリのスタート
有難いことに脳は元気
手も動く

友達に 「 ねえ手紙書いて?」って言われて
携帯なら会話は簡単だけど
書く事が大好きな事を知っている友達は
ノートとボールペンを買ってきた
私 こんな字 下手だったっけ……
( 落ち込む 笑笑 )
笑っちゃうくらい下手くそ
それでも めげない 笑
友達に手紙を出すと
ちゃんと友達も手紙を書いてくれた
今 「 お昼休みだよ 」とか 高校の時の話とか
嬉しかった

 
『手紙に書かれた一言が、お医者さんより、効くこともある。』 
こんな言葉があります。

私には 薬よりもよく効いてくれた

最初は 杖をついてる おじいちゃんにさえ
歩いてたら抜かされた
そんな日もあるある

あるお天気の日
お母さんに髪の毛を切ってもらった



髪の毛切ってもらいながら
色々な事 思い出してた
病気になって本当に色々な事を思い出す
神様から与えられた思い出す時間
けして楽しい毎日ではないけど
きっと
この時間がなければ
道端に咲いてる綺麗なたんぽぽにも気づかなかっただろう
あ、春なんだな
とか
あ、夏がくるな
とか
花や空を見て 空気を感じて
当たり前のように季節がきて
道端に折れて咲いてる花には
気付かず足早に通り過ぎていただろう

今は人生の寄り道をしてるだけ
気が付いたら私の携帯には空や花 景色の画像でいっぱいになっていた

1年なんてあっとゆう間に過ぎていった
恐る恐るでも前に進んでた
1つ1つできてた事を思い出しながら
時には寄り道しながら
道を歩いていて可愛い花が咲いてるから
寄り道をする
休憩している散歩中のおじいちゃんやおばあちゃんとお話して寄り道をする

私のお散歩コースに高速道路にかかってる橋がある
私はいつもそこから車を見ていた
その日はなぜか泣きながら橋から車を見てた
家では泣きたくないから
むしょうに泣きたくなる時
そこに立ち寄って泣いて帰る

その日 橋でいつものように
高速道路の車を見てた
その時
トラックを運転してるおじさんが
私に手を振った
「 おーい 」 そんな感じに見えた
少し待つと またトラックのおじさんが
手を振ってくれた
私は手を振り返してみた
今度はクラクションをならしてくれた
ドキドキした

つぎのお散歩の日
迷わず 橋へ向かった ドキドキしながら
橋に立って 車を見る
あっ
トラックのおじさんがまた手を振ってくれた
同じ人なのか偶然なのかは分からない
でも

涙を流す場所が
楽しみの場所に変わった
あの日のトラックのおじさん達に
本当に感謝してる
この先忘れる事はないだろう

色々なものをなくしたかもしれない
でも
神様はなくした分だけ
私に幸せをくれた
少しづつ 少しづつ
時間はかかったけど
私は病気になって沢山の事を学んだ
沢山の心にハンドクリームを塗ってもらった
これからまたいつ 病気になるかは
分からない
それでも 笑わせてもらうより
人に笑顔をあたえたい
悩んだり 泣いたりしてる人がいたら
心にハンドクリームを塗ってあげたい

お母さんは30歳を過ぎて大人になった
私に 出かけてくるよ〜って言うと
近くのコンビニでも
1人で大丈夫?一緒に行こうか?
そう言う
もうクセになってしまっているのだ
心の中でそっと ごめんねを言いながら
大丈夫だよ子供じゃないんだから
って言うと
「 そうだよね 」って2人で大爆笑する
そうやってずっと笑っていたいと思う

そして
SNSに飛び込むと 笑顔や言葉や画像や動画で
私の心にハンドクリームを塗ってくれている人が沢山いる

私は
高い高い試練の壁の上で綺麗な景色を見て
時々 寄り道をしながら毎日
「 生きたい 」
そう思いながら 今日も笑ってます

毎日心にハンドクリームを


#笑顔  #感謝 #生きてる

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