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辛いときこそ向き合うこと

たびたび記事に登場する我が家の長女(小1)。実はクラスの女の子2、3人からたまに嫌がらせを受けているんですよね。2学期の半ばくらいからだったのでもう半年は続いてるでしょうか。涙ながらに打ち明けられた時は、まるで自分が嫌がらせを受けてる当事者みたいに苦しくて、どうしたらいいか分からずめちゃくちゃ動揺しました。何を話せばいいの?何を聞いたらいいの?どんな顔をしたらいいの?娘の初めてのクラスメイトとのトラブルは、私の【子育て】というわりと平和で穏やかだった道のド真ん中に、突如大きな壁となってドーンと現れたのでした。今回はその過程と現状を紹介します。

⌘ 嫌がらせの始まりと動揺

外では引っ込み思案で、明るく社交的とは言えない印象の娘。みんなの前で話すのもあまり得意ではないようですね。ちゃんと新しいお友達ができるか、クラスに馴染めるか、色々心配だったけど、小学校生活が始まると私の心配をよそに仲のいいお友達が何人かできて、結構楽しくやっているようでホッとしてました。そんな最中、始まった嫌がらせ。始まりは些細なことで“服にドロボウ(くっつくやつ)を付けられた”とか“後ろから何回ものしかかってきた”とか。最初は、ただちょっかい出されてるだけなんじゃない?なんて思ってたし、娘も“やめて”って言えなかったみたいだから“イヤならイヤって言いなよー”ぐらいの事しか伝えませんでした。とはいえ、やっぱり気にはなるので“最近○○ちゃんとはどう?”って時々聞くようにしていました。なんだか徐々に嫌がらせの内容がエスカレートしているような気がしていたある日、ついに娘が話しながら泣き出しました。私は初めて事の重大さに気付いて、ひどく動揺しました。なんとか励まそうと娘にかける言葉を探したけど見つからなくて、悩み苦しむ娘の姿を直視できない自分がそこにいました。

⌘ 私のゴールと娘のゴール

私は、とにかく嫌がらせをやめてもらって娘もその子達を許して早く仲良くなるためにはどうしたらいいか、を考えていました。悩む娘の姿を見ているのは辛いから、一刻も早く解決させたかったんですよね。だから例えば“もっとお喋りしてみたら?”とか“もっと一緒に行動してみたら?”とか提案しましたが、娘は眉間にシワを寄せて明らかに嫌な顔をするんです。どうしようかと焦る私。ところが何度か話を聴くうちに、娘の中ではその子達と【仲良くすること】がゴールではない事に気付きます。そして“今はまだ○○ちゃん達の事キライって思っちゃう。今はただ嫌がらせをやめてほしいだけ”って言われたとき、スーッと肩の力が抜けたようなストンと腑に落ちたようなそんな感覚がありました。そりゃあそうだ、自分に置き換えたら簡単なこと。嫌がらせをしてきた人達と急に仲良くしようなんて思えるわけがないですよね。表面上、仲良さそうにお喋りしたり遊んだりしてたって、心が伴ってなかったらなんの意味もない。私の設定してたゴールは、娘の心を考えてあげてなかった、というわけです。“そうだよねぇ。キライな人の1人や2人いたっていいし、そういう人と無理に仲良くなんて出来ないよねぇ”私が吹っ切れたように笑って共感すると、娘の表情も明るくなって“うん。それにいつか○○ちゃん達の事キライって思わなくなるかもしれないよ。そしたらお友達になれるよね!”と。同じゴールに向かって親子で一歩前進した瞬間でした。

⌘ 受け止めることが後押しに

子供の悩んでる姿とか苦しんでる姿を目の当たりにすると、胸が締め付けられるようで親も辛いですよね。助けてあげられないかもしれない、力になれないかもしれない、だから知るのが怖いって思う場面もありますよね。でも親がしっかり両手を広げて受け止める姿勢を示せたなら、子供はきっと一生懸命伝えてくれるし、そこから一緒に解決に向けて考える事が出来るはずです。今、娘は嫌がらせをやめてもらうべく色々行動しているようですよ。まずは仲良しのお友達に嫌がらせを受けてることを相談したって言うんだから驚きです。誰かに自分の事を話すのは苦手だったのに、頑張って伝えてそれを皆が聴いてくれて一緒にアイデアを出し合って解決しようとしてるなんて本当にビックリ。嫌がらせについては、まだ完全になくなったと言うわけではないみたいです。でも娘は、自分には頼れる味方がたくさんいるって事を理解してるからなのか以前より頼もしくどーんと構えてるように見えます。しかもこの間は主犯格の子が“一緒に遊ぼう”って誘ってきてふたりでパズルをしたんだとか…急展開すぎてこっちは目がテン。“仕方なく付き合ってやった”的な言い方だったけど、表情はすごく嬉しそうで。なんだかんだ言っても子供ってやっぱり素直で可愛いですよね。これからも目を背けずに見守っていきたいです。お読みいただきありがとうございました‪︎‬☺︎

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