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タイタニックは小2で見てた。私と映画、そして思い出。

私が生まれたのは2001年。記念すべき21世紀、最初の年である。
ちょうど『千と千尋の神隠し』や『ハリーポッターと賢者の石』が日本公開された年だ。

私の映画館デビューはよく覚えていないが、幼児期には既に家から10キロメートル圏内にシネコンがあった。シネコンとはシネマコンプレックスの略で、1つの映画館に複数のスクリーンを持つ大型映画館のこと。

私は北関東の田舎生まれなので、そういうところにはアレがいっぱいある。
アレとは、某大型ショッピングモールだ。10スクリーンある映画館付きの大型ショッピングモールは、私が3歳の時にオープンしたので、映画を観にいくとなったら、よくそこに通っていた。

小学校中学年の頃、親の小型のDVDプレイヤーを借りて映画を観ていた。『ルパン三世 カリオストロの城』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『ハリーポッター』シリーズ『タイタニック』などなど結構見てた。小学校2年生が『タイタニック』を観ているのはちょっとませている。

でもあの頃の私は馬鹿だった。いや、今も十分馬鹿だけど、『タイタニック』を観てレオナルド・デカプリオ演じるジャックがケイト・ウィンスレット演じるヒロインの美ボディのデッサンをしているところに何故かすごい感化されるものがあった。
ジャックを真似して、おえかきちょうに全裸の女の人を描いてはクラスメイトに見せていた。小学生は性的な絵や写真、話題に異常なまで反応するから、よくきゃーきゃー言われた気がする。きもいとか、きゃーきゃー言われるのが嬉しくて、さらに書いた。変態の素質があったかもしれない。

父親が何故か沈む船の映画が好きだったので、『タイタニック』の他に『男たちの大和/YAMATO』もめっちゃ観た。日本の戦争映画。私の中で松山ケンイチと言ったらもう『男たちの大和/YAMATO』を連想する。

東日本大震災のあと、計画停電があった。学校から帰って来て、一切電気が使えなくなる日が何日かあったのだ。ろうそくの火のあかりで漢字練習の宿題をやって、することがないからDVDプレイヤーで好きな映画をひたすら観ていた。
目が悪くなりそうだが、あまり影響はなかった。

余談だが、DVDプレイヤーで一度、親のアダルトビデオを再生したことがあるのは、秘密である。(言っちゃってる!)
当時の私には画面の大人たちが何をやっているのかさっぱり分からなかった。アダルトビデオとの再会はスマホを持って以降のことになるが、話が映画からズレるのでこれ以上はやめておく。

小学校4年生の時の誕生日に母親がプールに連れて行ってくれるはずだったのに、母親が生理で行けなくなり、代わりに映画に連れて行ってくれたが、私は不貞腐れた。映画を観終わったあと、楽しくなさそうな私に母親が「映画どうだった?」と聞いたが、たしか私は「映画なんかより、プールに行きたかった」って言ってしまった気がする。
その日見た映画は『ココリコ坂から』。

たまに金曜ロードショーとかで『ココリコ坂から』がやっていると、体調が良くない母親がせっかく映画に連れて行ってくれたのに、酷いことを言ってしまった記憶が蘇る。その度に胸が苦しくなる。お母さん、ごめんね。

金曜ロードショーといえば、『ハリーポッター』シリーズを一体全体何回放送しているのだろうか。やめてくれ、私は影響を受けやすいから、『ハリーポッター』を観て恥ずかしいことをやっていたのだ。北関東のとある県では、教室の机に縦の列のことを「一の川」、「ニの川」、「三の川」というが、私は『ハリーポッター』が好きすぎて、その列のことをハリーポッターの各寮の名前にちなんで「スリザリン」、「レイブンクロー」、「パッフルパフ」、「グリフィンドール」と呼んでいた。なんともイタイ小学生である。

小学校高学年になると同伴者が親ではなく友達になっていった。同伴者が友達と言っても、親の送迎が必要なので、まだまだ活動範囲は広くない。先にも紹介した大型ショッピングモールしか映画館の選択肢はなかった。
『劇場版HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-』を6、7人くらいのグループで観に行った記憶がある。

今も思うのだが、何故キッズたちはグループで映画を観たがるのだろうか。後に私は映画館スタッフになるのだが、キッズ大人数グループはなかなかウザい。ナメたことを言ってくる。
「無料の水ありますか!」「もう入れますか!?(上映開始1時間前)」などなど。

今振り返って過去の自分に言いたい。思い出して恥ずかしいからヤメロ。観たい映画は少人数で行け。グループで行っても面倒なだけだってね。

親以外と映画観に行って、初めて自分でお金を払って、たしか1000円かそこらだった気がする。もう大人になって映画一本に2000円弱かかるようになったから、今思うと安いけど、「1000円高い🥺」って思ってたな。

振り返ってみると小学生の時の映画のチョイスって、
①テレビアニメ劇場版
②テレビアニメ実写化劇場版
③ジブリ

だったな。
選択肢狭っ(笑
映画製作者もターゲットは小学生及びその家族にしてただろうから、ちゃんと当てはまってた。

唯一、上記の選択肢じゃない例外があって、生田斗真主演の『脳男』。
グロいシーン多めのサスペンス映画だった。
これ、登場人物が親と見て気まずくなるワードを言ってたからめっちゃ覚えてる。ストーリー全然覚えてないけど「僕が死にます」って言いながら何かの組織の下っ端が自ら爆死するシーン、すごいインパクトあった。
でも小学生が見るには早かった。

あんまり満足感はなかったけど、普段観る映画とは違う刺激を受けたからその、感動を学校の友達に話していた。

「ねぇ!脳男っていう映画!めっちゃグロかった!銃バンバン撃ってめっちゃ血が出てた!」

どこまでも小学生してたな。私、、。
他の子が見てなさそうな映画を観て、それを話すことで何か優越感にでも浸りたかったのでしょうか。馬鹿だなぁ。本当に。

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