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音楽が手元にやってくる

 初めて自分のお金で手にとったCDは、モーニング娘。の「ベスト!モーニング娘。」だった。小学校の3年生か4年生。親戚からいただいたお年玉を、その中で一番大きなポチ袋にまとめて入れて、それを握りしめてレジにならんだ。
 CDという媒体を通して、自分の手元に音楽がやってくる感覚を覚えるようになったのは、中学生の頃だったと思う。藤くんが定期的に、「あなた」に音楽を届ける、といったニュアンスのことを発信してくれたおかげで、自分のために歌われた音楽が、私の手元にやってきたんだ、と思えていた。今思えば結構自己肯定感の高いファンだ。
 音楽を持ち歩くようになったのも、中学生。初めて与えられたiPod mini。黄緑色のちいさな端末に音楽を入れて持ち運んで、好きな曲をプレイリストにして楽しんだ。周りがCDの貸し借りをしてMDに取り合っている中、お小遣いの前借りか、小銭を直接父に渡すことで、iTunes storeで音源を買ってもらっていた。それは、ダウンロードが一番私の元に音楽が届くスピードが一番早かったからだ。販売の時間になった瞬間、私の元に届くために作られた音楽が、私の手元にやってくる。輸送の時間も、予約して取りに行く時間も必要ない。もちろんあとからCDを買ったし、ボロボロになるくらい歌詞カードを読み込んだ。
 良いな、と思った瞬間にその音楽を手に入れられる手段、それが音楽のダウンロード販売だった。私の青春の音楽は、iPodとiTunes storeと共にあったと言っても過言ではない、気がする。過言かな。

 大好きなTravis Japanのデビューが決まって早二週間。毎日がハッピーで、全ての歩行がスキップになってしまうくらい(これは過言)。浮き足立ってる。
 今回、配信デビューということで、iTunes storeでの予約販売と共に、各種サブスクリプションサービスでも配信がされるそう。つまり、だ。この時間に売り始めますよ〜、と言われた時間ドンピシャで、私は彼らが初めて世の中に流通するものとして売り出す音楽を、手に入れることが出来るってわけ。
 デビュー曲匂わせが公開されて、当日へのわくわくは今最高潮に盛り上がってる。あのシンセの音的にクラブテイスト?それともフュージョン?ドラムのフィルイン聴くとそんなにアップテンポではなさそうだけどめっちゃダンサブル!何よりタイトルの「JUST DANCE!」って!!!彼らのために作られた音楽を、トラジャ担みんなでせーので一緒に聴き始めることが出来る。なんて最高なんだろう。
 好きな人たちの音楽を持ち歩くだけじゃない。この曲素敵よ、ってシェアすることもできる。Apple Musicのシェア機能、本当に便利だし、私も毎月プレイリスト作ってnote書いたりしてるけど、「Travis Japan」っていうプレイリストを作って、なおかつ公開することも出来るんだよね。10月の定期更新には間に合わないけど、来月のプレイリスト、もう決まりじゃん!
 願わくば、手元に形として残したいオタクの性も満たしてもらえるように、後からCDはCDとして出してほしい。ということを最後に添えて、このテンションのままおわりたいと思う。

#推し語りワードパレット  「弾む」

▶︎ #推し語りワードパレット とは?
推しについて何か語りたい、けど何を語ろう、と悩んだとき、その足掛かりになるものがあればなあ、と作ったお題集みたいなものです。下記記事にまとめておりますので、よろしければお使いください。