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ストーリー創作・・短編小説を書くために読む・・タイトルとオープニングラインのからみ

オー・ヘンリーの作品を青空文庫の5作品につづき、
O・ヘンリー・ミステリー傑作選  全1巻 』小鷹信光 編/訳 河出書房新社を読みはじめました。

今のところ、オープニングラインに注目して読んでいます。
短編小説のオープニングラインはぎゅっと圧縮した、濃縮ジュース、あのカルピスの5倍に薄めて飲む原液を2・3倍に薄めて飲む幸せぐらいの味がないといけない【シランケド】
さらに、そこにサクランボを添えるように「タイトル」があればなおさらいい・・・・・

タイトルとフック、オープニングラインのからみに注目して読んでいるのですが、困ったことが発生しました。

『原題:A RETRIEVED REFORMATION』という作品は、

青空文庫では『罪と覚悟』というタイトルです。
O・ヘンリー・ミステリー傑作選では、
とりもどされた改心・・前科者』というタイトルです。
角川の傑作集では、『救われた改心
岩波文庫では『改心』(たぶん・・シランケド)
光文社では、『甦った改心
訳者の方々のご苦労がにじみでています。【感謝】

今、注目しているような「タイトル」+「フック」+「オープニングライン」で
ストーリーの形成をみていこうとすると、
「タイトル」の和訳は大きな比重を占めます。
一応、原題をチェックした方がいいかもしれません。

『1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編』(光文社古典新訳文庫)の目次には、和訳題と原題が並記されています。
『O・ヘンリー・ミステリー傑作選  全1巻 』(河出書房新社)と、
『オー・ヘンリー傑作選』(岩波文庫)は、
各作品の文末に原題が表示してあります。

一作品ごとに、「goo辞典」で確認していますが、
ほんと、訳者の方の見識に敬意を表します。

まとめ
今まだ、オー・ヘンリーの300余作品のうち、10作品ほどしか読んでいませんが、この『とりもどされた改心』(原題:A RETRIEVED REFORMATION)は、
ターニングポイントもクライマックスも明確で、エンディングの「ひねり」も効いています。構成(ストラクチャー)も分析できそうです。


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